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@masarakki
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株式会社ドワンゴを退職しました

株式会社ドワンゴを退職しました

2011年3月15日に就職してから今日で8年と3ヶ月半・・・月にして99ヶ月・・・日数にして実に3033日 と・・・計算している間にも23秒が過ぎてしまったわけですが、株式会社ドワンゴを退職しました。 7月からはクックパッドで働きます。

ドワンゴでやってきたこと

2011年に入社して最初は今は亡きニコニコ静画(電子書籍)のバックエンドの開発をしました。 当時はphp縛りだったので仕方なくphp、こっそり gitを導入して会社の公式リポジトリであるsvnには定期的に git-svn でコピーする仕組みを作ったりしてました。 当時CIはちょっと導入されていたもののCDの概念は存在しなかったので、capistranoでphpをデプロイする仕組みを作ってそれも こっそり 運用していました。

浜町時代からドワンゴ社員御用達 BROZERS'

そのあと1回目の大量退職が来てエンジニアに自由度がだいぶ上がることになり、おおっぴらに git やら cap やらが使えるようになりました。 GitHub enterpriseを試験導入したのも書籍チームだったと思います。 言語もほぼ完全に自由になり、次のスマートフォン用ニコニコ書籍は念願のRailsで開発できることになりました。 それ以降ずっとRailsで仕事しています。

書籍がだんだんクローズに向かっていく中で、ちょうど行われた社内コンペに通ったので半年くらいその開発をしていたんですが、 リリース直前に 川の上流 から桃ではなくNGがドンブラコと流れてきて中止になりました。 このプロジェクトで作っていた omniauth-niconico がその後mastodonで活躍することになります。

静画でjsを書いて余生を過ごしていた頃、ちょうどmastodonブームが到来し、 これやりたいんじゃと企画書を書き( 偉い人曰く 「こんな酷い企画書は見たことがない」 )、friends.nico の立ち上げと2年間の運用をしました。 これを始める前に「これが終わったら転職しよう」と思っていたのでクローズの話が来た瞬間に転職を決断しました。 この2年間は本当に楽しくて、自腹で 全国の町会議を回ってユーザに会いに行ったり、2年目からは 出張費 で行けるようになったり、 超会議でユーザを乗せて馬車を牽いたり、現代のインターネット上では信じがたいほど温かで穏やかな空間ができた奇跡は人生の宝物になると思います。

マストドンリリース打ち上げで栗田さんに連れてってもらったうなぎ つきじ宮川本店

直近1年は、クローズ寸前だったニコニ立体(Rails)が vtuberブームで大復活 し、取り急ぎhttps化しないといけない案件に手を上げたところ、 あれよあれよとそのままVRM対応をやったり、リファクタリングしたり、Ruby/Railsのアップグレードをしたりしてました。 1年でRubyが2.3 → 2.6まで上がり、Railsは5.0系まで上げられました。 AzureからAWSにアップロードファイルを移行する際に、s3にファイルがあればs3、なければazure-blobというプロクシをRuby on Lambdaで実装したのも楽しかったです。

退職理由

friends.nico が終わったからです。 ああいうめっちゃ濃厚なコミュニティと、それを運用できているという事実は、 カネに換算できない重要な価値があると思うんですけど、 そういうのまで維持できないほど本業が儲かってないという状況でこれ以上居続けるのはヤベえなと思いました。

そういう状況でもあるのでこれ以上給料上がる可能性が見えないというのもありました。 入社時400万 → 現在750万 にまではなったんですが、さらに上げるには全社的な貢献が必須になるわけで、 そもそもRubyistも少なくRubyプロジェクトもほとんど無い(ほとんど終了)した状態で、 そういう貢献ができそうにないというのが分かりきっていました。 実際のところカネにはほとんど興味ないんですけど、単純に生活が苦しいのと人間の一番わかり易い価値は年収なのでどうしてもそこで他人に負けているのが辛かった。

ドイツ料理屋 ピラミッド 名物はカレー

そもそもBtoCのWebサービスは本当にもう全く儲からない世界なので、750万でもめっちゃがんばって出してくれてんなぁっていう感想だったんですが、 話を聞きに行ったBtoBの会社はどこも とりあえず最低4桁は出るよ って言ってるのを聞いてだいぶ悲しい気持ちになりました。 俺達の愛したクソみたいなインターネットは死ぬのかなぁ・・・辛いなぁ・・・やだなぁ・・・

次にBtoBを選ばなかったのは、 10時に起きれないから です。 早起きは三文どころか300万くらいの得だということがわかります。

最後に

ドワンゴという会社は本当に働きやすく、完全な裁量労働が実現されている稀有な会社だと思います。 未来の労働環境はこうあるべきだと。 Webサービス業界はどこも本当に苦しい状況に立たされているけど、ぜひ生き残って欲しい。 生き残って人類には早すぎたって言われて欲しい。

とんかつ にし邑

とんかつ にし邑

来年の超会議 初めていちユーザとして参加できるのが今から楽しみですが、その前に例のあれです

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