ブリッジいらず。フィリップスからBluetooth対応の安価なHueが登場

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
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ブリッジいらず。フィリップスからBluetooth対応の安価なHueが登場
Image: Philips Hue

お高いブリッジを買わずに済みます。

市場でもっとも人気のあるスマート・ライトのプラットフォームのひとつであるにもかかわらず、PhilipsのHueシステムの欠点のひとつは、ブリッジが必要なことだったりします。Hueを1つだけ使う場合もハブが必要になるため、Hueを使い始める前に、競合他社より少し出費が必要になるということでした。

新型はBluetooth対応

ですが、新しいHueは直接Bluetoothで操作するので、ユーザーはもうブリッジが不要となり、それが価格を下げることに繋がりました。PhilipsのHueブリッジを買って設置する代わりに、Bluetoothの電球は単純にソケットにネジ込んで点ければOK。あとはスマホにインストールしたPhilips Hue Bluetoothアプリに接続するのみなのです。ただし、従来のPhilips Hueアプリとは違うものなので注意が必要です。

これまでのハブを排除してBluetoothで繋げるようになった新型ではありますが、これは電灯のオン/オフだけでなく、明るさ調整やアプリ越しに色彩を変えたり、複数の電球を一気に予め設定したシーンに変更したり、複数のユーザーで操作できるなど、大事なスマート機能は変わらず使うことが出来ます。それにもしご自宅にGoogleかAmazonのスマートスピーカーがあれば、それらのデジタル・アシスタントに声で指示を出して操作することだって出来ちゃうのです。

従来とは違う点アレコレ

しかしながら、従来のHueライトと比べてこの「Hue with Bluetooth」はいくつか制限があります。ハブが必要なHueは、ブリッジごとに50個までを一度に操作できていたのですが、こちらだと10個までになってしまいました。加えて、複数のライトをアプリ上で台所や寝室や書斎など部屋のグループに割り当てることができず、まとめてひとつの部屋のライトとして認識されてしまう、という難点も。

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Image: Philips Hue

もし機能を高度に使い倒したい場合、 たとえば時間設定で就寝前に消灯するルーティーンを組んだり、モーション・センサーや壁面スイッチと連携したり、Hue Syncでテレビやゲームなど見ているものの色味にマッチした色に変えてくれるなど、これらの機能はすべてブリッジが必要になります。

そしてAppleでスマートホーム化している人たちにとって本当に重要なのは、HomeKitでの音声コントロール。これにはBluetoothでHueを使うのではなく、ブリッジが必要なのだそうです。

Bluetooth対応型はブリッジにいざなう布石?

また「Hue with Bluetooth」が持つ別の制限は、 A19かBR30型の規格しか発売されないということ。色は白とホワイトグラデーション、そしてフルカラーで、それぞれ15ドル(約1,600円)、25ドル(約2,700円)、そして50ドル(約5,400円)。Philipsは、将来的に「Hue with Bluetooth」のバリエーションを増やす計画だと話していますが、今のところそれがいつになるかの予定はありません。

「Hue with Bluetooth」の値段は、従来のHueと同じとなっています。なので節約できるのは、販売店により50〜60ドルするブリッジを買わないで済むというというところ。まずはお手軽にスマートライトを導入! ということであれば試してみるのもいいかもしれません。

Reference: Philips Hue