Asus Zenbook S13レビュー:ラップトップにノッチ、ありでした

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
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Asus Zenbook S13レビュー:ラップトップにノッチ、ありでした
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

トップノッチ。

知らない間にネガティブなイメージが定着してしまったノッチ。でも、デザインによってはプラスに働くこともあり。この春発売されたAsus Zenbook S13を米Gizmodo編集部がレビューしました。このノッチはどんなノッチ?


最初にZenbook S13を見た時は、正直、良さが全くわかりませんでした。なぜラップトップにわざわざノッチ?って思ったし、キーボードの印字がオレンジっぽい茶色なのも見にくいと思ったし、全体的にビミョーだなと。ただ、使えば使うほどその印象はガラリ。良さがわかるまで、スマートさがわかるまで、ちょっと時間がかかる端末なんです。ライバルとなるのは、Dell XPS 13Huawei MateBook X Proかな。

Asus ZenBook S13

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Photo: Gizmodo US

これはなに?:ポータブル性を重視した13.6インチのラップトップ、ノッチあり
価格:1,400ドルから(日本モデル:19万9500円
好き:熟考されたデザイン、激薄ベゼル、ポート多い、キーボード使いやすい
残念:バッテリー持ちがそこそこ、スペックの選択肢が少ない(日本モデルは1つ)、指紋センサーの位置が微妙、Thunderbolt 3対応ない

Asus独自のデザイン

まず目に付くのは上に飛び出たノッチ部分。これ、HDウェブカメラの収納場所としてだけでなく、ラップトップを開ける時の持ち手にもなって悪くないです。スマートフォンのノッチと違って、ディスプレイ面積が削られているわけじゃないので、13.6インチフルHDディスプレイをノッチに邪魔されることなく使えます。

次に注目すべきはヒンジ。Asus独自のErgoliftデザインが採用されており、開くことで後ろが少しリフトアップされるという仕様。おかげでタイピングがしやすいうえに、冷却効果もあって、これは非常に賢い作りです。さらに、Ergoliftデザインになるほど!となるのが、画面下がキーボードの後ろに隠れることで、ただでさえ薄いベゼルがますます薄く見えるというポイント。

Asusいわく、ボディに対するスクリーン比は97%。ライバル端末のDell XPS 13が80.7%、Huawei MateBook X Proが91%なので、これは本当にお見事。ただ、前述のキーボード後ろに隠れる部分、Asusはここをボディとして計算していないのでちょっとセコイですけどね。まぁ、うん。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

タッチパッドも一人二役。マウス代わりとして、そして右角は指紋認証センサーとして。ただ、個人的には二役まかせなかった方がよかったと思います。タッチパッド自体は一般的なフツーのサイズ。てことは、指紋認証エリアのぶんマウス的な使い方するエリアが狭くなるということです。ここは、DellやHuawei同様に、電源ボタンに指紋認証リーダーと一人二役させた方がよかったのではと思わずにはいられない。

スペックに選択肢が少ない

基本スペックはこんな感じ(日本モデルの構成を太字にしています)。今回レビューした端末は、CPUがクアッドコアIntel Core i5-8265U。GPUがNvidia MX 150。Matebook X ProがMX 250 GPUなので、ちょっと古い気がするものの、フルHD&設定HIGHで『Overwatch』をプレイするには申し分なし。まぁ、そもそもZenbook S13はゲーム用PCではないので、そこまで求めてもってのもあります。

RAMは8GB(1,400ドル)か16GB(1,s500ドル)。気になるのはスペックがあまり自由に選んで購入できないところ。選択肢にあるのはRAMくらいで、あとはSSD容量くらい(512GB)。ちなみに、CPUも選択肢自体はあるはずなんですが、ネット上でCore i5オプションを見つけるのは難しく、Asusウェブサイトの「購入先一覧」を見ても、Core i5またはSSDのサイズ別で取り扱っている店舗はなし。

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

素晴らしいのはその薄さ(約12.9mm)と軽さ(約1.16kg)で、ポータビリティが非常に高いところ。また、USB3.1 Type-Cが2つ、MicroSDカードリーダー、USB 3.1 Type-Aが1つ、3.5mmヘッドフォンジャックありというポートの多さもグッド。これだけあれば、大抵の人はドングルを別に持っていく必要ないので、この点も機動性の高さが考えられてますよね。さらに、USB-C、HDMI、USB-AポートがついたMini Dockが70ドル(日本モデル=7,852円)で別売りされてます。惜しいのは、どこにもThunderbolt 3に対応したポートがないことかな。

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

ライバル達の中で、苦戦するかも

ZenBook S13の最大の難点はバッテリー。動画視聴時間テストでは、結果8時間57分。XPSが9時間26分、MateBook X Proが10時間36分、Razer Blade Stealthなんて10時間11分なので、これはとても残念。

ライバル端末に比べ、少々お高い気がするZeenBook S13。バッテリーもライバルに劣るといえど、悪いわけじゃなく。スペックも合格点。考え抜かれた細かいデザインとポータビリティは魅力。ただ、ライバルから抜きん出ているかと言われると難しい。XPS 13は900ドルからで安いし。MateBook X ProはGPU性能がいいし。Razer Blade Stealthは高いけど、スタイリッシュさで群を抜いてるし。ZenBook X13が戦う武器は、価格と全体のバランスと独自のデザインセンスですかね。

まとめ

激薄ベゼル、ボディに対するスクリーン比が(ちょっとセコイ方法で)脅威の97%
NvidiaのMX 150 GPUは、ヘビーではないゲーム、簡単な写真・動画作業には十分
ノッチあるけど気にならない。どうしても嫌ならオススメはZenBook 14
バッテリーがちょっと残念。


開けたらキーボード側後ろが少しリフトアップされるというAsusの仕様、かなり好きです。タイピングってほんのちょっとしたことで、(肩こり含め)かなり楽になりますよね。

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