あの頃のぼくたちは、ウォークマンでどんな音楽を聞いてたっけ

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  • author ヤマダユウス型
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あの頃のぼくたちは、ウォークマンでどんな音楽を聞いてたっけ
Photo: ギズモード・ジャパン

さぁ、音楽と歩いていこう。

2019年7月1日(月)より、Ginza Sony Parkにて「#009 WALKMAN IN THE PARK」が始まりました。これはウォークマン生誕40周年を記念したプログラムで、Ginza Sony Parkでの大規模イベントとしては9回目にして、初のソニー製品の展示となります。会期は9月1日(日)まで。

ちょうど1979年の7月1日、ソニービルのあったこの銀座でウォークマンは発表されました。メディアの人たちがマイクロバスに乗ってやってきて、代々木公園でスケボーをしながら音楽を聞いてるデモを見たりして。Ginza Sony Parkは、40年前に音楽が歩き始めた出発点でもあるんです。あぁ、とてもグッと来る。

展示は「My Story, My Walkman」と題され、1979年から2019年までの年代ごとに、当時ウォークマンを使っていた著名人たちのエピソードを紹介しつつ、当時聞いていた音楽も当時のウォークマンで聞けるというかたちになっています。あの当時の彼は、彼女は、こういう音楽を聞いていたのかぁと思いを馳せるのですね。斬新だ。

237台のWALKMAN、勢揃い

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Photo: ヤマダユウス型

では、インパクトの強い順に展示内容を見ていきましょうか。地下4Fには歴代ウォークマンが勢揃いした、ウォークマンのウォール(壁)が。テープにCD、MD、mp3プレイヤーなど、自分が使っていた機種もあるかも?

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Photo: ヤマダユウス型

左上が、40年前に発表されたウォークマンの初号機。音楽をウチからソトに持ち出したこやつの功績は、計り知れませんね。

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Photo: ヤマダユウス型

この赤い機種は、テープからCDになった初のウォークマンで。テープからCDになって2代目のウォークマン「D-50MKⅡ」。

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Photo: ヤマダユウス型

MDロゴの上のイカつい機種は、初のMDウォークマン。でけぇ。コレが数年後には上開きのポケットサイズだもの、進化ってすごい。

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Photo: ヤマダユウス型

ガンバ大阪モデル持ってた〜! 何回も落としてごめんね…。

人と音楽の物語に思いを馳せる

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Photo: ヤマダユウス型

地下3Fと地下2Fには「My Story, My Walkman」を体現した展示が。地下鉄から直結してるフロアでもあるので、多くの人が目にするのはここでしょう。

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Photo: ヤマダユウス型

こんな風に、年代と当時音楽を聞いていた著名人のコメント、そしてウォークマンが設置してあって、実際に音楽が試聴できます。展示の仕組みとしても、実際に体験できるこのかたちはかなり新鮮。

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Photo: ヤマダユウス型

岡村ちゃん、音楽好きの友達に教えてもらったなぁ。そのアーティストを知った当時の年齢や世代によって、アーティストの印象って変わってきますよね。それを話すのも面白いし楽しい。

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Photo: ヤマダユウス型

あちこちで試聴できます。

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Photo: ヤマダユウス型

強く惹きつけられるフレーズ。

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Photo: ヤマダユウス型

実際に聞くとこんなスタイルですかね。アーチがスケボーカルチャーのオマージュっぽくてそれもまた良い。

著名人によるテキストはこんな感じ。カッコ内の数字はその当時の年齢です(表記のない人もいます)。自分にとっての音楽、その物語。共感かあるいは憧憬か、読めば何かしら心に湧き上がるものがあるかと。

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Photo: ヤマダユウス型

音楽によって自転車を乗り換える15歳、ヤバさしかない。

アイテムもスポットも良い感じ

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Photo: ヤマダユウス型

40周年を記念したウォークマンTシャツも限定販売中です。ラインナップは公式ページで確認をば。

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Photo: ヤマダユウス型

ロゴがウォークしてるやつ可愛い。

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Photo: ヤマダユウス型

市場では入手困難なレアモデルの行方を探す張り紙が。限定品や初期ロット品はソニーでさえも持っていないのですね。家に眠ってるという方や、むしろ現役で使ってるぜという方は、「#WANTEDwalkman」のハッシュタグでインスタにシュート!

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Photo: ヤマダユウス型

地上にはビッグな「SPORTS WALKMAN FM WM-F5」がおっ立ってます。オークションでも現役品をよく見ますねこのモデル。イエローの佇まいが良いよなぁ。

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Photo: ヤマダユウス型

同じく地上のトラヤカフェ・あんスタンドでは、限定甘味「あんペーストかき氷と白玉餅 はっさくと抹茶」が販売中。いわく「ウォークマンも白玉餅のかき氷も、どちらも持ち)歩けます」ですってよ。ほーそういうこと言っちゃうのね、ほーほー。

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Photo: ヤマダユウス型

銀座、ウォークマン、とらや、森。うめぇ。

誰しも音楽との繋がりがあり、時を超えた思いがある

本イベントのオープニングで、ソニー企業株式会社代表取締役社長チーフブランディングオフィサーの永野大輔さんは「ソニーは人の物語を繋いでいく」と述べていました。物語を繋ぐという点で、音楽は大事なものであるとも。それが今回のテーマ「My Story, My Walkman」に繋がったのですね。

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Photo: ヤマダユウス型

音楽のことを話す時、人は饒舌になるものです。僕はMDウォークマン世代ですが、MDごとにテーマを決めて「これは感極まるためのMD、これはロック系のMD、これは林檎系の…」とか分類して楽しんでいました。リアルにMy Best...ってラベリングしてましたよ。3までありました。4だったかな?

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Photo: ヤマダユウス型

時代、場所、人、感情。色んな記憶を音楽は呼び起こしてくれます。ウォークマンの登場は、そうした繋がりを一気に拡張しました。フジファブリックを聞けば学校帰りの電車で見た風景を思い出したり、布団の中でミスチルの「深海」をリピートしたり。音楽は常にぼくたちの側にいるようになって、孤独や不安にも、喜びや成長にも寄り添ってくれましたよね。

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Photo: ヤマダユウス型

そうした音楽×自分の物語を紡げるようになったのは、まさに音楽を持ち歩けるようになったからでしょう。もしかしたら、まだラジカセを担ぐ世界線があったかもしれないと思えば、ウォークマンが生まれてきてくれてマジで良かったなと思います。ありがとうウォークマン、おかげでこの人生は音楽とともにある!

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Photo: ヤマダユウス型

それじゃ最後は、忘れずにスタンプラリーもしていきましょうか。Ginza Sony Park内の4カ所のスタンプを押すと、40周年記念ブックレットがもらえます。

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Photo: ヤマダユウス型

カセットのデザインすごく良くない?っていうか普通にスタンプがカッコいい。皆もスタンプ、押しとこう!


2019年7月3日15:44追記

写真上から4枚目のウォークマンを「テープからCDになった初のウォークマン」とありましたが、正しくはテープからCDになって2代目のウォークマンでした。訂正してお詫び申し上げます。

Source: Ginza Sony Park