あらゆる料金の支払いを自動化すれば、間違いもないし、面倒な振込作業もなくて、いいことずくめですよね?

もっともそれは、お金の動きに日頃から目を光らせている場合にかぎるようです。The Wall Street Journalが、お金の専門家にインタビューを行い、最も陥りがちなお金の浪費とは何かを尋ねていました。

とはいえ、今回はその話題を取り上げるわけではありません。

自動支払い(口座自動振替)のデメリット

インタビューのなかでとくに目を引いた、ファイナンシャル・プランナーの Ellen Weberさんが語っていた次のテーマについて考えてみたいと思います。

自動化により、かつて紙の請求書を受け取っていたときのように、月々の支払い額をいちいちチェックしなくても済むようになりました。

しかし、そこに油断が生じます。私もやらかしてしまいました。ケーブルテレビの料金が知らないうちに上がっていたのです。

ケーブル会社に電話をかけて交渉すれば、料金を引き下げることも可能かもしれません。しかし、私はそうしませんでした…。

あなたはどちらのタイプでしょうか? 知らないうちにお金が引き落とされるのが怖いから、料金の自動支払いを徹底的に拒んでいる人たちのひとりでしょうか?

それとも、ずっと前からすっかり自動化してしまっていて、金融機関やサービスプロバイダーのログイン情報さえ忘れてしまっているタイプですか?

どうやら自動化が行き過ぎてしまってるようだと感じているなら、月々の支払いにもう少し意識的になれるような仕組みを構築しましょう。

1. すべての自動支払いをチェックする

最初は大変ですが、この作業を一度やっておけば、後あと楽になります。

まず、郵便で送られてくる明細書をすべて集め、銀行口座アカウントにログインしてください。

自動支払いになっている請求をすべてリストアップし、口座から引き落とされる日付と金額を書き出します。支払い元が複数の銀行口座やクレジットカードにまたがっている場合は、時間がかかるかもしれません。

もし、予算管理のスプレッドシートなどをつくっていて、引き落としの日付と金額がすでにどこかにまとまっているなら、作業の半分はすでに終わっていることになります。

とはいえ、よい機会ですので、リストが実際の請求書に記載されている内容と合っているか、もう一度チェックしてみましょう。

2. ログインしてみる

サービスプロバイダーから毎月請求メールが送られてくるからといって安心してはいけません!

こうしたメールの半分は請求額が記載されておらず、「まあ、間違いはないでしょう」とつぶやいてやり過ごすか、サイトにログインして金額を確かめるか、どちらかを選択しなければなりません。

ケーブルテレビ、携帯電話、スポーツジム、ファッションのお楽しみボックスなどのアカウントに最近いつログインして、請求額をチェックしたのか思い出せないようなら、この機会にログインして確認してみましょう。

また、先ほどつくった「自動支払いリスト」で足りなかった情報があれば、このときに調べておきます。

3. カレンダーに書き込む

ふだん使っているカレンダーを開いて、自動支払いの日付を書き込みましょう。詳しく書く必要はありません。自動引落しがある毎月の日付のところに「Spectrum/AmEx/55ドル」などと記しておくだけで十分です。

こうしておけば、実際の支払い額をチェックしたいときに、いつどのアカウントにログインすればいいか、すぐにわかります。

また、自動支払いの日付と金額を、普段使っているカレンダーに書いておけば、こうした日付と金額が頭に刻まれ、最近引き落とされた金額がいつもと違っていたら、すぐに気づくことができます。

もっとも、公共料金など、支払い額が毎月変動するものもあります。

それでも、支払い額全体の「通常の」範囲を把握していれば、小さな前兆が大きな問題に膨らむ前に対処することができるでしょう。

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Image: enjoysun24/Shutterstock.com

Source: The Wall Street Journal

Lisa Rowan - Lifehacker US[原文