いずれ規制されるとは思ってたけど…。
テネシー州のナッシュビルが、レンタルスクーターを禁止する方針を決めました。レンタルスクーターというのは、今アメリカで流行っているシェア型の乗り物で、「車に行くには大げさだけど、徒歩で行くのにはちょっと遠い」そんなときに便利な移動手段。街中の至るところに置かれていて、自分のスマホでロック解除、そのまま乗り捨てできるのが特徴です。
The Vergeによると、市長のDavid Brileyはナッシュビルで操業している7社に対して、パイロットプロジェクトを終了し、電動スクーターを道路から締め出すことを決めたとTwitterで明かしました。
Today, I notified Nashville's seven scooter companies of my decision to end the pilot period and ban e-scooters from our streets. We have seen the public safety and accessibility costs that these devices inflict, and it is not fair to our residents for this to continue. pic.twitter.com/1IBmZRsRgF
— Mayor David Briley (@MayorBriley) June 21, 2019
ーすべてての電動スクーターは法律が制定され次第、即座に道路から撤去されることになるー
我々は、これらの機器がもたらす公共の安全とアクセスの相対的コストをみてきました。その上で、導入は住民にとって公平ではないと判断しました。将来的にこれらデバイスを取り入れるなら、数、安全性、アクセス性を厳しく監視する公的な手続きが必要になります。
死亡事故を受けて
Tennesseanによると、Briley氏は1カ月前からスクーターの使用禁止を検討していたとのこと。しかし、完全撤去を決めたのは、先日ナッシュビルでスクーターに関連した死亡事故が発生したからだそう。
その事故とは、5月にBrady Gaulkeさん(26歳)がスクーターを運転していたところ、車にはねられて死亡したことを指しています。警察によると、Gaulkeさんは事故当時、法律で定められている上限の2倍以上のアルコールを摂取していたそうです。
ナッシュビルはスクーター・シェアリングビジネスが盛んで、7社がビジネスを展開。実に4,000台ものスクーターが道路に並んでいます。Briley氏はナッシュビル市議会と協議し、最終的には1社か2社、小型スクーターを路上に再配置することを認める計画とのこと。各企業は市の運輸免許委員会が監督する手続きを通して、その少枠を巡って競争することになるそうです。
これからはルールづくりの段階へ行くべき
スクーター関連の死亡事故が原因ですか…。彼は車に衝突されて命を落としましたが、飲酒運転ということを考えれば、彼が誰かを大怪我させたり、轢き殺したりする可能性だってあったわけですよね。急に反応できない小さい子供やお年寄りも道路を使うのだから、やはり正しい取り締まりは必要だと思います。
一方で、レンタルスクーター自体は良いシステムであることには変わりありません。今のニーズにもあっていると思うので完全になくなることはないと思いますが、より厳しいルールや違反したときの罰則はきちんと定めたほうがいいですね。
Source: The Verge