ニュース

野鳥やASMRも高音質録音。TASCAM「DR-05/07」タイマー録音追加で復活

ティアックは、TASCAMブランドのリニアPCMレコーダー2機種を7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は固定マイクの「DR-05 VER3」が12,000円前後、マイク可動式の「DR-07MKII VER2」が14,000円前後。

「DR-05 VER3」(左)と「DR-07MKII VER2」(右)

最大24bit/96kHz対応のレコーダ「DR-05」と「DR-07MKII」が、タイマー録音機能を搭載した新バージョンのモデルとして復活。音楽練習やコンサートのほか、野鳥や鉄道の走行音、動画用の音声やASMRなどの高音質ステレオ録音のニーズに応えるという。

2機種の主な違いは搭載マイクや本体のサイズ。DR-05は、A-B方式の無指向性ステレオコンデンサーマイクを搭載。DR-07MKIIは、A-B方式とX-Y方式の両方に対応する単一指向性ステレオコンデンサーマイクを備える。

両機種とも新たにタイマー録音機能を搭載。録音の「開始時刻」や「終了時刻」の設定と、動作パターン「1回のみ」、「毎日」のいずれかを設定可能。野鳥観察や鉄道の走行音などの録音、定期的なイベントなどは、その場にいなくても予約録音や定時録音ができるようになった。

タイマー録音の設定画面

DR-05に搭載するA-B方式の無指向性ステレオマイクユニットは、全周囲の音を均等に収音。置き場所や向きの影響を受けにくく、録音セッティングの知識がなくても臨場感あふれる音で録音できるという。

DR-05 VER3

DR-07MKIIは、対象に合わせてマイクのセッティングをA-BまたはX-Y方式から選べる単一指向性の可動式マイクユニットを装備。狙った音をクリアに録音できるとしている。

DR-07MKII VER2

いずれも最大24bit/96kHzのWAV(BWF)と、MP3録音に対応。音圧125dB SPLの大音量を確実に捉えるという耐高音圧設計で、大音量のバンド録音にも使用できるという。

ピーク検出機能や、音声の入力レベルを感知して開始する自動録音機能のほか、音楽練習や語学学習などで使える0.5~1.5倍の再生速度可変(VSA)機能(0.1倍ステップ)や曲中繰返し再生機能、再生時のイコライザーなどが利用可能。

録音後の編集は、ファイル分割/ファイル消去などが可能。動画ファイルとの位置あわせに使える自動トーン機能も装備する。

音楽制作や練習をサポートする機能として、重ね録り用の非破壊オーバーダビング機能、リバーブエフェクト搭載、セルフタイマー録音機能を備える。

記録メディアはmicroSD/SDHCカードで、最大32GB。日本語メニュー表示/日本語パネルを採用する。電源は単3形電池2本で、アルカリ電池利用時の連続録音はWAVの96kHz/24bitで約10.5時間。

外形寸法と電池を含む重量は、DR-05 VER3が141×61×26mm(縦×横×厚さ)、164g。 DR-07MKII VER2はマイクを閉じたX-Y時が158×68×26mm(同)で、マイクを開いたA-B時は幅90mm、127g。