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Amazonはサードパーティ業者が販売する製品についても法的責任を負う必要があるという判決

by Mein Deal

Amazonにはサードパーティの販売者がAmazonのECサイト上で商品を販売することができる、Amazonマーケットプレイスというプラットフォームがあります。しかし、アメリカの連邦巡回区控訴裁判所が、Amazon.comに対して「Amazon.com経由でサードパーティの販売者から不良品を購入した顧客は、Amazon.comを相手に訴訟を起こすことができる」という判決を下しました。つまり、Amazonはサードパーティの販売者が取り扱う製品に対しても責任を負う必要があるとされています。

Amazon can be held liable for third-party seller products: U.S. appeals court - Reuters
https://www.reuters.com/article/us-amazon-com-liability-idUSKCN1TY2HM

Amazon can be held liable for defective third-party products on its platform, court rules - The Verge
https://www.theverge.com/2019/7/3/20681301/amazon-federal-circuit-ruling-liability-defective-products


「Amazonはサードパーティの販売者が取り扱う製品の責任を負うべきか否か?」に焦点を当てた裁判では、これまで2度にわたって「Amazonはサードパーティの販売者が取り扱う製品について責任を負う必要はない」という判決が下されてきました。しかし、最新の裁判ではこれまでと反対の「Amazonはサードパーティの販売者が取り扱う製品について責任を負う必要がある」という判決が下されました。

Amazonマーケットプレイスはサードパーティの販売者がAmazonの倉庫に製品を保管し、顧客に直接製品を出荷することができるというプラットフォームです。2019年の第1四半期決算報告によれば、Amazonはマーケットプレイスから110億ドル(約1兆2000億円)の収益を上げており、調査企業のStatistaによればAmazonで販売されている商品の約半分はマーケットプレイス経由で出品されている商品だとのこと。今回の裁判では、このマーケットプレイスで第三者が販売する製品についてもAmazonは責任を負うべきか否かが問われているわけです。

by Christian Wiediger

訴訟を起こしたHeather Oberdorf氏は、2016年にペンシルベニア州の連邦裁判所でAmazonを訴えており、その内容は「マーケットプレイスで第三者から購入した犬の首輪が折れて顔に怪我をした」というものでした。Oberdorf氏はマーケットプレイスでFurry Gangという業者から首輪を購入したそうですが、販売業者を見つけることができなかったため、Amazonを訴えることとした模様。

アメリカでは不良品に対して誰が責任を負うのかという部分は州法に準拠しており、今回の連邦巡回区控訴裁判所が下した判決は、ペンシルベニア州における法律に基づくものです。Oberdorf氏の弁護士を務めるDavid Wilk氏は、今回の判決について「裁判所が我々の主張に同意し、ペンシルベニア州における製造物責任法の既存の解釈が現実に対応していないことを認識してくれたことを喜んでいます」と語っています

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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