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大友克洋監督「AKIRA」新アニメ化プロジェクト開始。新作は「ORBITAL ERA」

サンライズは、大友克洋監督による新作SF長編アニメ映画「ORBITAL ERA」(オービタルエラ)の制作を決定。さらに「AKIRA」の新アニメ化プロジェクトも発表した。

大友克洋監督による新作SF長編アニメ映画「ORBITAL ERA」
(C)KATSUHIRO OTOMO・MASH・ROOM/O.E PROJECT

7月4日に米ロサンゼルスで開幕したAnime Expo 2019で開催した、サンライズパネルに大友克洋監督、サンライズの浅沼誠社長、サンライズの土屋康昌プロデューサーが登壇した。

大友克洋監督
左からサンライズの浅沼誠社長、大友克洋監督、サンライズの土屋康昌プロデューサー

「AKIRA」新アニメ化プロジェクト

「AKIRA」は1982年から1990年にかけて講談社の漫画雑誌「週刊ヤングマガジン」にて連載され、1988年にアニメ化、ゲーム化され一大ブームを巻き起こした。

2002年にはアメリカで最も権威ある漫画賞の一つであるアイズナー賞を受賞と、日本やアメリカを始め世界各国のクリエイターたちに影響を与え、本格SFアクションの傑作として今なお高い支持を得ている。

新アニメ化プロジェクトの詳細については、「決まり次第随時お知らせしていく」としている。

なお、既報の通り1988年公開の「AKIRA」は、2020年4月24日に4Kリマスターで、4K Ultra HD Blu-ray化が決定。「AKIRA 4Kリマスターセット」としてUHD BD+BDの2枚組で発売となり、価格は9,800円。詳細は別記事で掲載している。

新作SF長編アニメ映画「ORBITAL ERA」

新作映画「ORBITAL ERA」は、1988年公開の「AKIRA」、2004年の「スチームボーイ」に続く3作目の長編アニメ映画で、大友克洋氏自身が原案・脚本・デザインワーク・監督を手掛ける。

ORBITAL ERA - 1st teaser

物語は近未来、建設途上のスペースコロニーを舞台に特異な環境や社会の中、翻弄されながらも生きていく少年達の冒険活劇。少年の目を通して『人類未来のリアル』が描かれる。

今回の発表のために、大友氏が描き下ろしたキービジュアルも公開された。アニメーション制作はサンライズが担当する。

「OTOMO THE COMPLETE WORKS」プロジェクト始動

講談社による「OTOMO THE COMPLETE WORKS」プロジェクトもスタート。大友氏自身が自らの作品群を編集、構成し、大友克洋という作家の誕生から創作と思考の軌跡を読み取ることができる、まったく新しい集成を制作することをテーマとしている。

大友氏が表現者として世に出た1971年の漫画デビューから、すべての作品や発言を年代順に収録。いわゆる“全集”のようなものだが、「それを越えた大友克洋『全部』と言えるものかもしれない」という。

より詳細な内容や刊行開始予定は今後発表される。