アメリカ人の71%が自律走行車を恐れていますが、大丈夫?
Google(グーグル)の親会社Alphabet(アルファベット)の傘下にある、自律走行車会社Waymo(ウェイモ)が、カリフォルニア州内で自律運転タクシーに乗客を乗せて運行できる許可を取得しました。
まずはシリコンバレー周辺
TechCrunchが出した火曜日の記事では、今週カリフォルニア公共事業委員会がWaymoに、自律走行車パイロット・プログラムの許可証を発行した、と報じられています。
Waymoから米Gizmodoに送られた広報担当者からのメールでは、「この許可により、Waymoの従業員が我々の車両を呼び、サウス・ベイ地区内で客を乗せることを可能にさせる」という説明がありました。言い換えれば、もしシリコンバレー周辺をWaymoの自律走行車で回りたいのであれば、Alphabetにいる誰かと緊密になる必要がある、ということでもあります。
またメールには、以下のような文面もありました。
フェニックス(アリゾナ州)のメトロポリタン地区で配車サービスWaymo Oneを徐々に広めてきたように、これは私たちが最終的に拡大し、より多くのカリフォルニアの住民たちへ、私たちの自動運転技術にアクセスする機会を提供するための次のステップとなります
安全第一で研究開発を
Waymoはカリフォルニア公共事業委員会が許可を出した、Zoox、Autox、それにPony.aiと並ぶホンの一握りの企業にすぎません。それにWaymoは乗客の輸送はできるものの、乗客に運賃を請求することはできず、運転席には安全運転のために運転手が座っていないといけません。やっぱりまずは安全第一ですよね。
ちなみにWaymo社は12月、フェニックス地区の一般乗客を送迎する配車サービス 「Waymo One」 を発表していて、先週には「Waymo One」がLyftと限定的なパートナーシップを提携することも発表しています。そのとき、Waymoのジョン・クラシクCEOは、その提携が両社にとって「貴重なフィードバックを収集する良い機会になる」と謳っていました。安全第一でいろいろ制限は多いものの、こういったフィードバックが研究開発に役立つからこぞって許可を求めるのでしょう。
71%のアメリカ人が恐れている
今週の進展は、自律運転車技術が必然的に市場に打って出るための、赤子のような小さい一歩になります。しかし人々をこの報せで歓喜させるには、まだ納得させる材料が必要かもしれません。今年初頭にアメリカ自動車協会AAAが公開した調査報告では、71%のアメリカ人が自律走行車に乗車することに恐怖を感じている、とあります。
AAAの自動車工学と企業間係部長を務めるグレッグ・ブラノン氏は、そのときの声明文の中でこう話しています。
部分的に、あるいは完全に自動化された自動車技術と相互作用する機会は、消費者が感じている謎の一部を取り払い、より受け入れられるための扉を開く助けになるでしょう
Source: TechCrunch, CPUC, CNBC