2015年1月18日掲載記事を再編集のうえ、再掲しています。

モハメド・アリは超有名なボクサーですが、信じられないほど生産的で、人びとにインスピーションを与える人物でもありました。

アリは、その生涯で本当に多くのことを成し遂げました。今回は、物事を達成し人生を楽しむために、アリから最高のヒントを学びましょう。

モハメド・アリは、史上最高のヘビー級ボクサーだと言わていれますが、宗教の自由や人種間の平等を訴えつづけた人物でもあり、戦時中は良心的兵役拒否者でもありました。また、熱烈なスピーカーでもあり、自らの人生に課したルールについてよく語っていました。

アリのやり方は、あなたの生活に直接は適用できないかもしれませんが、物事を成し遂げるとはどういうことかについて、たくさんの示唆を与えてくれるでしょう。

人生の時間は有限である、最大限に活用せよ

人生の時間が有限であることに反論する人はいないでしょう。また、「時間を最大限に活用せよ」もよく聞く決まり文句ですが、アリも独自の言葉でこの格言の重要性を示しています。

多くのインタビューの中で、自分が持っているものを最大限に利用せよ、とアリは語っています。例えば、1975年の『プレイボーイ』誌によるインタビューで、アリは次のように話しています。

50歳になっても20歳の頃と同じように世界を見ている人間は、人生の30年を無駄にしたということだ

これは、ボクシングやスポーツの中だけの話ではありません。アリは人生のすべてにおいて最高であろうとしました。自著『The Soul of the Butterfly』の中で、アリは、職業倫理の大切さについて話しています。

私がゴミ収集人だったとしたら、誰よりも速くきれいにごみを集めただろう。もし私がモハメド・アリに会うチャンスを掴んだレポーターだとしたら、インタビューに向かう前に、今までアリにインタビューしたどんなレポーターよりも、長く、深く、アリについて考えたはずだ。

そして、これまでの記事をすべて読みなおして、全く新しい視点を得ようとしただろう。

繰り返しますが、人生の時間は有限です。何をするのであれ、ベストを尽くしてください。そうすれば、人生を振り返ったとき、幸福な気持ちになれるでしょう。

自分に自信を持て(たとえそれが過剰だとしても)

自信は、持てと言われてもなかなか持てないものです。弱気でいたい人などいないとはいえ、アリほど自信過剰になれる人も少ないでしょう。

アリは、自分を奮い立たせ、闘い抜くために、あえて大きな口を叩いていました。それは劣勢と見られるときも変わりませんでした。

自信を持つ方法はいろいろあります。アリにとってそれは、自らリスクをとることでした。Ebony氏によるインタビューで、アリが語った有名な言葉があります。

リスクをとる勇気がない者は、何も達成できない人生を送る。

アリのように大口を叩けとは言いませんが、自信過剰な人のほうが成功しやすいという研究結果もあります。リスクをとるほど、あなたは成長します

誰にとってもトレーニングはキツイものだ

エクササイズは楽しんでやるべきだと言われます。しかし、エクササイズに一度もうんざりしたことがない人はいないでしょう。実際、誰にとっても(モハメド・アリにとっても)、トレーニングはキツイものです。この事実を早く受け入れてください。

『ニューズウィーク』誌による1978年のインタビューで、アリはトレーニングについて次のように語っています。

俺はトレーニングが大っ嫌いだった。でも、自分に言い聞かせていたんだ。「今は苦しめ、そして残りの人生をチャンピオンとして過ごすんだ」とね。

ジムに週3回しか通わない私たちは、残りの人生をチャンピオンとして過ごせはしないでしょう。とはいえ、「今苦しんで、後に勝利する」は、どんな人にでも当てはまります。

新しいことを学ぶときは、上達するまでの間、何度もうんざりした気持ちを味わうものです。エクササイズにかぎらず、仕事、勉強、そのほか人生で新しいことに取り組むときにはいつでも、このことを思い出してください。

敗北を受け入れる

モハメド・アリの戦績は、56勝5敗0分、でした。凄まじい成績ですが、これほど優れていたからこそ、5つの敗北は致命的な失敗に感じられたはずです。

勝った時にはあれほど大口を叩くアリも、敗北について話すときは、驚くほど静かな口調になりました。1973年、ジョージ・フォアマンと戦う前、アリは記者に次のように話しました。

敗けることなど考えたことはない。だが、時にはそうなる。ただ、やるべきことをやるだけだ。それが、俺を信じてくれるすべての人たちへの責務だ。誰だって人生の中で敗北を受け入れねばならないときがある

失敗を乗り越えるのは簡単ではありません。とはいえ、誰だってそれができるはずです。アリの考え方はシンプルですが真実を突いています。失敗したとき、あなたが本当にできるのは、再挑戦し、やり遂げることだけです。

友人を大切にする

生産性や人生に関する教訓といえば、自己反省的なものばかりです。歴史上の多くの偉人たちも友人についてはほとんど語っていません。

一方、アリは、友人がいるからこそ、物事を達成できると信じていました。Harold Bell氏のインタビューでアリは次のように語っています。

友情は、売り買いのできない、プライスレスな贈り物だ。友情は黄金でできた山よりもはるかに価値がある。金は冷たく死んだものだ。

それは見ることも聴くこともできず、トラブルのときに励ましてもくれない。それは聴くための耳を持たず、理解する心もない。それは安らぎも与えてくれなければ、手を差し伸べてもくれない。神に贈り物を頼むなら、ダイヤモンドや真珠、財宝の代わりに、真の友人からの愛を求めるべきだ。

もちろん、時として、素晴らしい友情とは真に得難いものであり、友人づくりは科学の対象にさえなります。だからこそ、本当に価値のある友情を手にしたのなら、決して手放してはなりません。

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Thorin Klosowski – Lifehacker US [原文