ゲーム

いつもの「UNO」から突然ダークサイドが始まる表裏一体カードの「UNO FLIP」を遊んでみた


毎年5億枚以上も印刷されているというカードゲームの王道「UNO」に、カードの裏面を使用するルールが加わった「UNO FLIP」が登場しました。カードの裏表をひっくり返す「フリップ」カードの出現を合図に、いつも通りのUNOが一変してダークサイドならではの過激なルールが始まるとのことなので、一体どんなゲームなのか実際にプレイして確かめてみました。

「UNO(ウノ)」からカードの表も裏も主役の新商品が登場!「UNO FLIP(ウノ フリップ)」6月下旬より発売 | mattel




◆UNO FLIPとはどんなゲームなのか?
UNO FLIPのパッケージは暗紫色を基調としたデザインです。


想定するプレイ人数は2~10人、対象年齢は7歳以上。


箱の裏には「ライトサイドはいつものウノ!」「ダークサイドはハードなウノ!」とのフレーズとともに、フリップカードで手札を裏返すルールが紹介されていました。


内容物は取扱説明書とカードです。


カードは緑・青・黄・赤の4色のカードと、ワイルドカードとワイルド ドロー2カードが4枚ずつで、合計112枚。


色付きのカードは1~9の数字カードと、4種の記号カードで構成されています。ここまでは普通のUNOと同じ。


表は普通のウノのカードですが……


裏にもカード面がプリントされています。


UNO FLIPの特徴であるこの「フリップ」のカードがゲーム中に登場すると……


すべてのプレーヤーは手札をくるっとひっくり返し、「ダークサイド」のゲームが始まります。黒色で縁取られた裏面にも、表と同様に4色の数字カードや記号カードが存在しますが、カードの表裏はバラバラでまったく別のカードになっています。このため、それまでとは違う流れのゲームへと変容するというわけです。


◆プレイしてみた
今回は4人で、UNOの公式ルールにのっとってプレイしてみました。最初に全員に7枚ずつ手札を配り、残りのカードは伏せ置いて山札にします。


場に出ているカードと同じ色、数字、記号を出すことができるというルールは従来のUNOと同じです。


ライトサイドでは、次の番のプレーヤーに1枚引かせる「ドロー1」や……


順番が回る方向が変わる「リバース」


次の番の人が1回抜かされる「スキップ」などが出たりしつつ、サクサクとゲームが進行。


ここで、あるプレーヤーが「ワイルド ドロー2」を場に出しました。このカードを出したプレーヤーは好きな色を宣言しつつ、次のプレーヤーにカードを2枚引かせることができるカードです。


しかし、次のプレーヤーは大人しくカードを2枚引かず、「チャレンジ!」とコール。


チャレンジが発生したら、「ワイルド ドロー2」を出したプレーヤーはチャレンジをコールしたプレーヤーにのみ手札を公開します。すると、「ワイルド ドロー2」が出る前に場にでていた黄色の「スキップ」カードと同じ種類である赤い「スキップ」カードが手札に存在することが判明。


ほかに出せるカードがあるにもかかわらず「ワイルド ドロー2」を出すことは本来反則ですが、何食わぬ顔で場に出すことは可能。ただし、これが「ワイルド ドロー2」を受けるプレーヤーのチャレンジによりバレてしまうと、「ワイルド ドロー2」を手札に戻しつつカードを2枚引くというペナルティを受けることになります。これが、公式にも存在する「チャレンジ」というルールです。


そんな中、記号カードの一つである「フリップ」が場に登場。すると……


参加者全員が手札をくるりと裏返します。山札や場のカードもそのままひっくり返して、ダークサイドゲームが始まります。


ダークサイドの記号カードはライトサイドの記号カードよりも強烈な効果を持ちます。今回登場したこの「ダークカラーワイルド」のカードは、好きな色を指定するとともに、次のプレーヤーにその色が出るまで何枚でもカードを引かせるという、とりわけ強力なカード。食らったプレーヤーはひとたまりもありません。


そこで、先ほどチャレンジによりペナルティを受けたプレーヤーが今度は自ら「チャレンジ」をコール。


相手の手札をチェックしたところ、「ダークカラーワイルド」が出る前のオレンジ色のカードが手札に存在しました。


ライトサイドでは手札の裏面がすべてのプレーヤーに見えている状態なので、これを覚えておけばダークサイドが始まった時にチャレンジを有効に活用することができるというわけ。


チャレンジ返しに成功したプレーヤーはすべてのプレーヤーの番をスキップして再度自分のカードを捨てることができる「ダークスキップ」などを活用して順調に手札を減らしていきましたが……


前の手番のプレーヤーに「ダークドロー5」を出されてしまったため、5枚も山札からカードを引く羽目に。


ダークサイドでは、通常のUNOであるライトサイドよりもドローカードやスキップカードが強力になっているので、手札の増減が激しくなり、よりリスキーで過激なゲームが展開されます。


そうこうしている間に、カードが残り1枚になり「ウノ!」と宣言したプレーヤーが次のターンであがり、勝者が決まりました。


◆まとめ
プレイしてみると、ライトサイドとダークサイドとではドローするカードの枚数が大きく違うので、「サクサク進む普通のUNO」と「一瞬で手札が激増するダークサイド」とでゲームの流れに緩急がついて、メリハリのある対戦を楽しむことができました。

また、「UNO FLIP」の最大の特徴として、フリップカードによるライトサイドとダークサイドの転換が発生すると、手札の内容が完全に変わるという点が挙げられます。これにより「手札に良いカードがなくて困る」という時に「カードを裏返したら強力なカードばかりだった!」ということが起きるので、フリップのタイミング次第で流れが激変するという快感が魅力のカードゲーム仕上がっています。


その一方で、UNOをよくプレイする編集部員からは、「フリップカードが出されても手札の枚数は変わらないため、ゲームに与える影響が意外と小さく、基本的な部分は普通のUNOと変わらないので目新しさに欠ける」という声も聞かれました。また、今回のプレイでは「ドローにドローを重ねてはならない」という公式ルールを順守したために、「みんなでプレイしている」というワイワイ感や、「前の人もドローカードを持ってて流れてくるかも……」という待ち時間でのドキドキがなくなってしまい、面白さが半減してしまった側面もあります。そのため、「ドローカードの重ねがけ」を有効にしたり、「フリップカードを出したプレーヤーは好きなプレーヤーと手札を交換できる」といったローカルルールを盛り込むことで、より白熱したゲームが展開できるかも。

UNO FLIPはAmazon.co.jpで購入可能で、価格は記事作成現在は税込1095円です。

Amazon | ウノ フリップ GDR44 | カードゲーム・トランプ | おもちゃ

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
UNOでドロー4にドロー2を重ねるのは間違いだと公式が発言して衝撃が広がる - GIGAZINE

あのカードゲーム「UNO(ウノ)」の続編が登場、名前は「DOS(ドス)」で実際にプレイするとこんな感じ - GIGAZINE

「ドス!」の叫びと足し算が肝となる「UNO」に続く新作カードゲーム「DOS」を遊んでみた - GIGAZINE

UNOに好きなオリジナルルールを増やせる「白いワイルドカード」が加わった新バージョンで遊んでみた - GIGAZINE

人気ゲーム「アサシンクリード」「ファークライ」を開発したUbisoftがまさかのUNOのゲームをリリース - GIGAZINE

色覚障害の人でも遊びやすい新デザイン搭載のUNO「UNO ColorADD」が登場 - GIGAZINE

不正行為を推奨するも捕まると本当に手錠をかけられる「Monopoly Game:Cheaters Edition」を遊んでみました - GIGAZINE

in レビュー,   ゲーム, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article here.