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TAD、制振性を高めたバーチ材オーディオボード。特殊製法導体ケーブルも

テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TADL)は、ウェルフロート構造を採用したオーディオボード「TAD-ZZ014-WN」を7月下旬より発売する。価格は148,000円。

オーディオボード「TAD-ZZ014-WN」

制振性能を高めた新しいオーディオボード。オーディオ機器の下に敷いて利用し、「音の歪みを抑えることで、明瞭な音像と豊かな音場を実現する」という。

特殊なスプリングとワイヤーを組み合わせた構造と新開発の機構により、オーディオ機器の再生時に発生する振動のコントロール性能を高める「ウェルフロート構造」を採用。

ボード材料は、同社スピーカーの内部構造材にも使用するフィンランドバーチ積層板。強度が高く、耐水・耐熱・耐久性に強い積層板を合板化することでたわみ強度を向上させている。

耐荷重は150kg。外形寸法は480×450×55mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は7.0kg。

Evolutionシリーズ用のインターコネクトケーブル

同社Evolutionシリーズとの組み合わせを想定したXLR端子のインターコネクトケーブルも7月下旬に発売する。1.0mの「TAD-IC010XM」と、1.5mの「TAD-IC015XM」をラインナップ。価格は1.0mが148,000円(ペア)、1.5mが158,000円(同)となる。

インターコネクトケーブル「TAD-IC010XM」

高い応答特性とローノイズ特性を併せ持ち「しなやかで繊細な音楽表現を可能にする」というインターコネクトケーブル。

ディップフォーミング製法による無酸素銅(DF-OFC)導体の採用が大きな特徴。鉄線を芯にした銅線作成などの目的で開発された特殊な素線製造方法により「一般的な無酸素銅線よりも線材の表面が滑らかで、導電性が高く、オーディオ信号を劣化させることなく純度の高い信号伝送を可能にする」という。

導体は、マグネシウム合金箔を巻いたシールド構造。内部損失が高く、外部からの振動を効果的に抑制。固有音の発生が少ないマグネシウム素材を用いることで、ノイズを低減するとともに、ダイナミックレンジを拡大させている。

送り出し側のコネクター部に特殊合金マグネシウムフィルターを装着することで、機械インピーダンスを下げ「忠実な信号伝送を可能にした」としている。

導体の最外殻部には、直径0.28mmの部分フッ素化半結晶性ポリマー(ECTFE共重合体)モノフィラメント糸から構成される特殊外装編組を使用。特殊なモノフィラメント糸の特性が、設置環境などから生じるケーブルへの機械的ストレスを低減した。

独自のエージング処理で導体を活性化。結晶粒界の酸化膜などを熱分解し、ストレスのない理想的な導体を実現。「音場豊かで心地よい音を楽しむことができる」とする。

NEUTORIK製のNC3型金メッキケーブルコネクター(XLR)を採用する。