2019年6月に物議を呼んだ「ヒーローショーのお姉さんへのセクハラ、パワハラ」を覚えているだろうか? 当サイトでもお伝えした通り、約1年間ヒーローショーのお姉さん役を務めていた中山愛理さんが、自身のTwitterで度重なるセクハラとパワハラの実態を訴えたものだ。

あの段階では中山さん側の一方的な主張だったため何が本当なのか不明であったが、2019年7月6日、ヒーローショーを制作している東映株式会社が「ヒーローショーの運営におけるSNS上の訴えに関するご報告」なる声明を発表した。それによると中山さんの訴えは、概ね真実だったようだ

・お姉さんの告発

ヒーローショーの聖地、東京ドームアクアシティの「シアターGロッソ」で約1年間「騎士竜戦隊リュウソウジャー」のお姉さん役を務めていた中山愛理さん。中山さんは自身のTwitterで、以下のようなハラスメントがあったと告白していた。


・挨拶は基本的に無視される
・握手会中に水をかけられて妨害される
・男性器のあだ名をつけられる
・すれ違いざまにお尻をもまれる
・避けられない空間で卑猥な質問をされる
・胸を触られる
・会社から「余計なことを言ったら仕事を振らない」と言われる
・「力不足だからもう来なくていい」と言われてそれきり連絡が途絶える


・東映が声明を発表

このご時世、どれもコレも1つだけで1発退場もののきついハラスメントだが、中山さんはこの1年間「パワハラ、セクハラはただの冗談、そういう業界だから仕方ない」などと言われ、耐え忍んできたという。だがしかし、中山さんの告発を受け調査を行った東映によると、やはりハラスメントはあったようだ。以下で抜粋してお伝えしよう。


・被害を受けた方(中山さん)及び関係者からの聞き取り調査を行った
・計6名による、ハラスメント等が行われていたことが概ね確認できた
・今後、その関与の度合いに応じた厳粛な処分・対応を行う
・再発防止のため、ハラスメント講習や、第三者による定期的な聞き取り調査を行う


セクハラ及びパワハラを行っていた人物への処分の内容は不明だが、告発から2週間あまりでこのような声明を発表したスピード感は評価されてもいいのではなかろうか? 1つだけ言えるのは、この時代に「そういう業界だから仕方ない」という業界などないということだ。

なお、中山さんは声明を受け以下のようなツイートを投稿している。


「皆様にご報告させて頂きます。先日、東映様より聞き取り調査があり、事実確認後に現時点での報告と謝罪を頂きました。まだ最終的な報告ではありませんが、現場の環境改善を約束して頂きました。応援、励ましのお言葉本当にありがとうございます」


参照元:Twitter@EriNakayamaEri東映株式会社「ヒーローショーの運営におけるSNS上の訴えに関するご報告」
執筆:P.K.サンジュン