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ビジネス

電子版学術誌の大幅な値上げにより大学図書館の図書購入が減少 22

ストーリー by hylom
この先どうなる 部門より

Anonymous Coward曰く、

学術論文誌の値上がりについては以前より問題となっている。特に電子版の値上げは続いており、その結果大学図書館で学術誌や本の購入を減らす動きが広がり、研究に支障が出ているそうだ(朝日新聞)。

昨今では電子版のみが発行される論文誌が増えており、その結果各出版社の包括契約料金が年7〜8%、10年間で約2倍というペースで値上げされているという。そのため、紙の学術誌の購入を止めても専門書や単行本を買えない事態になっているそうだ。また、世界シェアの大半を海外の大手3社が寡占していることも値上げの理由として指摘されている。

大学関係者や企業の研究開発部門の方は、最近の学術誌の値上がりの影響を受けているだろうか。何か対策を取っているだろうか。

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  • 科学論文を出版するエルゼビアとの購読契約を完全に打ち切ったとカリフォルニア大学が発表 [gigazine.net]なんて話もあった。
    情報化社会のの発展で経営状態の苦しくなった学術出版社が値上げを刊行し、それについていけなくなった大学が購読契約を打ち切るという流れは、世界的なものなのでは。
    エゼルビアに関しては内ゲバがあった(参考 [gigazine.net])みたいなのでその影響かとも思ったんですが、こうやって複数のところでニュースになっているということは、学術論文誌全般の問題なんじゃないかという気がしてきました。

    この先、各大学は自分のところで行われた研究発表は大学のサイトで面倒を見るようになり、論文出版は最終的にはGoogleに買収されて論文検索(Google Scholar)あたりに統合吸収されてしまうのではないだろうか……。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by Anonymous Coward

      論文に記された情報に対してではなく、印刷された紙に料金を支払うというモデルはなくなって当然だよ。
      論文書くのも査読するのも研究者にタダでさせて、さらに場合によっては研究者から金取って出版するわけだろ。

    • by Anonymous Coward

      研究者は掲載料を払って論文を論文誌に載せる(普通は逆に出版社が著者に執筆料を払う)。
      研究者は査読により無償で論文誌の権威を担保する。
      そうして担保された権威を持って、論文誌は購読料を値上げする。

      これが回り続けるとは思えない。

      • by Anonymous Coward on 2019年07月09日 16時50分 (#3648962)

        最近,論文誌が乱立して,論文編集委員が査読者を見つけるのが困難になっているようです.
        大手出版社系の論文誌はレビュー期間は有料の記事を読み放題にして,査読のインセンティブとしているようです.
        でも,これがますます大手出版系論文誌に,論文も査読者も集中する要因になっています.

        あと,日本の大学に限定すると論文誌の購読契約は随意契約で価格交渉能力がないことも問題になっている.

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      > エゼルビアに関しては内ゲバがあった(参考 [gigazine.net])みたいなのでその影響かとも思ったんですが、

      論文の編集者って、研究者なので、「内ゲバ」とは違うんじゃないのかな???

    • by Anonymous Coward

      大学同士の連帯による電子出版(紙で欲しい人は自分で印刷)に変わっていったとして、メンテやデータ保証にかかるコストを捻出できるのかが問題だろうね。

    • by Anonymous Coward

      > 経営状態の苦しくなった学術出版社が値上げを敢行
      エゼルビアの売り上げはここ5年間、ワールドワイドで2位か3位をキープ中( 2018年 [publishersweekly.com]、2017年 [publishersweekly.com]、2016年 [publishersweekly.com]、2015年 [publishersweekly.com]、2014年 [publishersweekly.com])。

      • by Anonymous Coward

        ボクは売り上げと利益の違いがわかりません
        まで読んだ。

        • by Anonymous Coward

          誰も「売上」とも「最終利益」とも言ってません

          • by Anonymous Coward

            ボクは記憶力がありません
            まで読んだ。

            • by Anonymous Coward

              僕はユーモアが貧困ですまで読んだ

        • by Anonymous Coward

          エルゼビアの利益率は検索すればすぐわかるだろうに。

      • by Anonymous Coward

        (学術書の寡占化によって)経営状態の苦しくなった(エルゼビアなど大手以外の)学術出版社は値上げを敢行(.その結果,ますます契約が切られて,経営状況が悪化する.そしてエルゼビアなど大手出版社が,その弱小学術出版社が持つ経営権や出版権を買収して,ますます寡占が進んでいる状況です.)

        • by Anonymous Coward

          エルゼビアなど大手が率先して値上げしているんですよ。

    • by Anonymous Coward

      この先、各大学は自分のところで行われた研究発表は大学のサイトで面倒を見るようになり、

      それ昔からある紀要ってやつですが、査読がガバガバなんで業績としては最低ランクです。

      • 学術機関レポジトリというものがあって、出版社に許可をとることで大学や研究所に所属する研究者の論文を無料で公開することが可能です。
        公開できるヴァージョン(著者最終版や出版社版など)は雑誌によって違いますが、Physical Review * の様な査読付きの論文もその学術機関のレポジトリから無料でダウンロード出来ますよ。

        この辺のFAQを読むとだいたいのことが分かります。
        https://tohoku.repo.nii.ac.jp/?page_id=28 [nii.ac.jp]
        https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/?page_id=34&lang=japanese [u-tokyo.ac.jp]

        私のところは最初は製本版の廃止から始まって毎年利用頻度の少ない雑誌から契約停止してます(円高のときは敗者復活もあったかも)。
        Science Direct はトランザクションという制度があって購読契約していない雑誌でもあらかじめ契約した金額までダウンロード出来ます(最初に登録が必要など面倒なのと、専門の雑誌はだいたい契約してあるので利用率は低いみたいですが)。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          けど、図書館など機関リポジトリの運営部署から依頼されても、「余計な雑務」扱いで対応しない研究者が多い。

    • by Anonymous Coward

      値上げは世界的傾向,さらに日本では大学自体の運営費が減らされてますので
      当然図書に使える予算も削減傾向です.

    • by Anonymous Coward

      ボクはエルゼビアの経営状態の調べ方がわかりません
      まで読んだ。

  • 在庫や増刷を気にしなくていいからコストダウンにつながるとか、言われてたような気がしないでもないような。

    • by Anonymous Coward

      紙のままならもっと値上げしてたって話でしょうね

      とはいえ

      紙でカラーや大判の本になっての価格上昇はまだわかるのだけども
      なぜにそれが電子版にもそのまま適応されるのかはいまだにわからない

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