蚊に好かれる人とそうでない人がいますが、私は“美味しそうな”人間の1人なのだと思います。虫除けスプレーをしていないとたくさん蚊に刺されますし、妊娠していた時はかなりたくさん刺されました。

そこで、蚊に刺されやすいのには、いくつか原因があることがわかったのです。

人間の息に反応している

人間は酸素を吸い込み、二酸化炭素を出しています。これはただの人間の代謝にすぎません。そして、蚊(やそのほかの刺す虫)は、人間や動物の体から発せられる二酸化炭素を目印に標的を探し、狩りをするのです。

人間の体が大きければ大きいほど、それだけ吐き出す二酸化炭素の量も増えます(これは、子どもより大人の方がよく刺される理由の1つです)。運動をしている場合は、さらに多く呼吸をします。

いっぽう、動き回ることで、蚊に見つけられにくくすることができます

ランニングをしている場合、大量の二酸化炭素を吐き出しますが、常に二酸化炭素を置き去りにして走り去っています。あなたの後ろや風下で蚊が二酸化炭素を見つけても、あなたについていったり、追いつくことはできません。

蚊を煙に巻くほかの方法としては、風が吹いている場所に座ったり、扇風機を回すというのもありです。二酸化炭素が風に吹きとばされることで、蚊に見つかりにくくなるのです。

蚊は二酸化炭素を見つけた後で、大きくて温かい物体を探し始めます(それがあなたです)。

暗い色や鮮やかな色の服を着ていると、蚊に見つかりやすいという研究もありますが、薄い色の服を着ていても、やはり大量に蚊に刺されてしまいます。

人間の肌に反応している

もし自分の肌と友だちの肌をなめることがあれば(実際にはやめてくださいね)、それぞれの肌の味には少しずつ違いがあることがわかると思います。

蚊の嗜好に関する研究では、特定の遺伝子の肌の味を好む蚊がいることがわかっています。人間の肌にはそれぞれ違う常在菌が存在しており、それによって蚊の好みは異なるようです。

ですが、これに対処するのはなかなか難しいですね。

ある研究では、お酒を飲んでいる人や、特定の血液型の人は蚊に刺されやすいこともわかっていますが、その要因は蚊の種類によって違う可能性が高いです。

(例えば、マラリアを媒介する蚊に関する研究はたくさんありますが、アメリカの裏庭で夕暮れ時に刺してくる蚊とは違う種類の蚊です。)

ただし、多くの蚊が求めているものの1つが、汗に含まれる乳酸です。汗をかいた場合は、蚊が多くいそうな場所に行く前に、シャワーを浴びたり、汗を拭き取ったりすると良いでしょう

かゆみはアレルギー反応だった

かゆがりなためにほかの人よりも蚊に刺されるのが嫌なだけで、必ずしも人より多く刺されているわけではないかもしれません。もしくは、あなたの体はほかの人よりもかゆみに反応しやすい可能性があります。

蚊に刺されて出るかゆみは、体の免疫システムがでっち上げている反応です。実際には、蚊の唾液に対するアレルギー反応です。あなたに軽めの、もしくは深刻なアレルギー反応がある可能性もあります。

また、この反応はライフステージによっても変わります。

たとえば、私は妊娠していた時は、蚊に刺されると信じられないくらいかゆかったです。それ以外の時は、そこまで嫌な思いはしていません。

個人的には、ほんの小さな電気ショックで蚊に刺された部分のヒスタミンを破壊する「ZapIt」という製品に絶対的な信頼を置いていますが、抗アレルギー薬で対処することもできますよ。

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Image: Pexels

Source: Caltech, The Conversation

Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文