先日発表された論文によると、日焼け止めを塗った翌日は、日焼け止めに含まれる化学物質の一部が血中で発見されることがわかりました。
でも、安心してください。今すぐ日焼け止めを変える必要はなさそうです。
日焼け止めが吸収されると体に悪いのか?
必ずしもそうではないようです。昔から日焼け止めは皮膚から吸収されると考えられてきたので、このことはニュースですらありません。
FDA(米国食品医薬品局)は、ある程度の吸収は認めつつ、0.5ng/mLを超える場合は追加の安全性調査を義務付けています。
冒頭で紹介した論文では、「大量」の日焼け止めを塗ると、そのレベルに達することを示しています。
じゃあ、「大量」ってどれくらい?
この実験では、私たちが日常的に使う量よりもかなり多い日焼け止めを使っています。
まず用法用量通りに1平方センチ当たり2ミリグラムを塗布したのち、同じ量を何度も繰り返して塗っています。
実際に私たちが塗る量は用量の4分の1から半分といわれているので、実験に比べたらかなり少ない量しか使っていないことになります。
今すぐ日焼け止めの使用をやめるべき?
やめるべきではありません。日焼け止めの効果は間違いありませんし、この研究結果は、日焼け止めが危険という意味ではないからです。
これまでよりも理解が深まっただけ、と解釈すればいいでしょう。
それでも気になるなら、皮膚に吸収されない酸化チタンや酸化亜鉛が成分の日焼け止めがいいかもしれません。
ただし、この種の日焼け止めは、厚く塗り過ぎると白浮きしやすく、またUVスペクトルの一部を通してしまうというデメリットもあります。
皮膚科医で「The Skincare Bible」の著書もあるAnjali Mahtoさんは、自身のInstagramにこう記しています。
個人的には、上記の研究結果が原因で使い方や製品を変えるつもりはありません。結果は興味深いものの、実生活での日焼け止めの使い方に影響するほどではないからです。
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Image: TravnikovStudio/Shuttterstock.com
Source: Jama Network, Instagram
Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]