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ウルトラマンや怪獣集結の祭典「TSUBURAYA CONVENTION」12月開催。新作発表も

円谷プロダクションによる史上最大のファンイベント「TSUBURAYA CONVENTION 2019」が12月14日~15日に東京ドームシティで開催。そのプログラムラインナップを発表する記者会見が7月10日に行なわれた。

TSUBURAYA CONVENTION

TSUBURAYA CONVENTIONでは、ウルトラマンやSSSS.GRIDMANなどのヒーローが集結し、ステージでのショーやライブなどを実施。「円谷プロ作品ファンに向けた、史上最大規模のプログラムラインナップ」を用意する。2回目以降は2年に1度開催予定。海外展開も視野に入れているという。

TSUBURAYA CONVENTIONロゴ

料金はプログラム別のチケット制で、先行抽選販売は7月10日~21日(TSUBURAYAチケットクラブ)。TSUBURAYA・GALAXY会員は良席かつ優先的に当選する(ツブチケ入会が必要)。抽選結果発表は7月24日。先着先行販売は8月1日~9月23日。一般販売は9月26日~12月15日。チケットは予定枚数に達し次第終了となる。

メイン会場のTOKYO DOME CITY HALLで12月14日10時から行なわれるオープニングセレモニーでは、2020年以降に予定している様々な円谷プロの新作などの情報を公開。その登壇者は9月26日に発表予定となっている。

「ニュージェネレーションヒーローズ全員集合!」では、ウルトラマンゼロが地球でデビューして10周年となる節目を祝うべく、ギンガからタイガまでのニュージェネレーションヒーローズ全員が集結。ボーカルユニットのボイジャーや、最新作「ウルトラマンタイガ」主題歌を歌う寺島拓篤も迎え、トークとアクション、音楽で振り返る「ニュージェネ史上初の超豪華なスペシャルライブ」としている。開催は12月14日で、13時30分~と16時30分~の2回。

ニュージェネレーションヒーローズ全員集合!

「ULTRAMAN MUSIC LIVE~The Symphony~」は、冬木透作曲「交響曲ウルトラコスモ」×上原正三による書き下ろしナレーションを初演。豪華ゲストと東京フィルハーモニー交響楽団がウルトラマンシリーズの名曲を奏でる。13時30分~と17時30分~の2回で、17時30分~の回では「TSUBURAYA CONVENTION 2019」のクロージングセレモニーを実施。スペシャルゲストも登壇予定。

ULTRAMAN MUSIC LIVE~The Symphony~
東京フィルハーモニー交響楽団
May.Jも登場

東京ドームホテルB1 大宴会場「天空」で行なわれるイベントプログラムでは、特撮映画研究家にして円谷プロのプランナーでもあった故・竹内博と、彼のもとに集ったメンバーで構成された“怪獣倶楽部”の精鋭が45年の時を経て倶楽部の原点と活動の真実を語る「ULTRAMAN ARCHIVES TSUBU-CON Special『ウルトラQ』」(12月14日)を開催。

ウルトラQ

アニメ「ULTRAMAN」スペシャルステージは、月刊ヒーローズで連載中のコミック「ULTRAMAN」を原作にNetflixにて全世界配信が開始。シーズン2の製作も決定した同作品のスペシャルステージが開催決定した。開催日は12月14日。木村良平(早田進次郎役)が登壇する。

アニメ「ULTRAMAN」スペシャルステージ

アニメ「SSSS.GRIDMAN」スペシャルステージには、2018年に放送され、今年はコミカライズやノベライズが展開、2020年には舞台化も決定しているアニメ「SSSS.GRIDMAN」のスペシャルステージ。

「SSSS.GRIDMAN」スペシャルステージ

ウルトラマンについてゲストが熱いトークを展開する「ULTRAMAN ARCHIVES TSUBU-CON Special『ウルトラマン』」(12月14日)には、樋口真嗣監督も登壇予定。そのほか、「集結! 円谷特撮ヒーロー&怪奇大作戦」(12月15日)なども実施。

円谷特撮ヒーロー

グッズエリア(会場:プリズムホール)には、ファン必見のプレミアムグッズが集合。開催日は12月14日~15日で、開場は11時、入場は無料。

海洋堂と共同で「ワンダーフェスティバル[Tsuburaya]」も開催。既に約100ディーラーの参加が決まっており、各ホビーメーカーによるツブコン限定商品を購入できる。事前に申請したディーラー様(法人・個人)は、会場にて自身の作品を展示・販売できる。詳細は、ワンダーフェスティバル公式サイトで順次発表される。開催は12月14日と15日、開場時間は11時~18時、チケット料⾦は1日券2,000円、2日券2,500円、小学生以下無料。

ワンダーフェスティバル[Tsuburaya]

「空想科学 かいじゅうのすみか」併催。デジタル技術で絵本の世界へ

11月7日~2020年1月26日には、東京ドームシティ Gallery AaMo(アーモ)では、体感エンターテイメント「空想科学 かいじゅうのすみか」も開催。

空想科学 かいじゅうのすみか

人間が立ち入らない秘密の場所で、怪獣たちが自然の中に共生する場所に、ある少年が偶然迷い込んでしまうという円谷プロ原作・発行元の絵本「かいじゅうのすみか」(9月頃発売予定/価格未定)の世界を体感できるというイベント。パナソニックの最新デジタル技術も導入しているという。

7月10日~9月23日に先行前売チケットを販売する。価格は親子ペア2,300円、大人1,700円、子供800円。当日券は大人1,900円、子供1,000円。

「ULTRAMANからTSUBURAYAへ」。来場2万人以上を想定

記者会見が行なわれた7月10日は「ウルトラマンの日」。1966年、ウルトラマン第1話放送の1週間前に中継放送された番組PRイベントで、ウルトラマンが初めてテレビに登場した日だという。

円谷プロダクション代表取締役会長CEOの塚越隆行氏

円谷プロの塚越隆行会長CEOは、イベントに関する同社戦略や狙いなどを語り、各プログラムの内容や見どころを永竹正幸社長COOが説明した。

塚越会長は、創業者・円谷英二の言葉に基づき、同社の今後の3つの方針を説明。1つ目は「みんなの大好きなULTRAMANを、もっともっと好きになってもらう」というコアなファンに向けたもの、2つ目は「ULTRAMANの魅力を、より多くの皆さんにお届けする」という新規顧客開拓、3つ目は「全く新しいストーリーをTSUBURAYAのもとで紡ぎ、お届けする」という新たな作品/ストーリーの展開。

子供や家族などに向けた従来の訴求で獲得してきた、男性中心のコアなファンを大事にしながら、ファン層の拡大を狙い、「グローバルなエンターテイメントカンパニー」を目指すという。

具体的な方向性としては、「キャラクターからブランドに」、「ULTRAMANからTSUBURAYAに」、「プロダクションからスタジオに」という3つを示した。これは、従来のキャラクタービジネスや、ウルトラマンという強力なコンテンツ、プロダクションとしての同社の役割を続けながらも、これまでにないストーリーやキャラクターなどの新たな領域にチャレンジすることを意味しているという。映画や舞台、コミック、ノベルといったメディアの多角化も進める。今回のTSUBURAYA CONVENTIONは「その方針を表現する場」と位置付けている。

想定する来場者数は、各プログラムへの参加で延べ1万人強。海洋堂と共同で行なう「ワンダーフェスティバル[Tsuburaya]」やグッズ販売の来場を含めると2万人以上を見込んでいる。

永竹正幸社長COO