レースが終わっても遊び尽くせる。あの 「鈴鹿サーキット」が思ってたのと違うんですけど!

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レースが終わっても遊び尽くせる。あの 「鈴鹿サーキット」が思ってたのと違うんですけど!
Photo: 小原啓樹

コンテンツの物量がハンパなかった。

望遠レンズの悩みを聞いてください。もうずーーっと望遠レンズが欲しいんですけど、僕の中の真面目クンが「200mmや300mmで何撮るの? 動物園とかならクロップでいいでしょ?」って、まっとう過ぎることを言い続けてくるんです。そこでふと、モータースポーツ撮影ならどうだ?と思い立ちました。望遠レンズが思いっきり性能を発揮しそうな予感。

でもレースに詳しいわけじゃないし、うまく撮れるかわからないのにいきなりサーキットに行くのはなぁ...。そんなとき編集部で耳に飛び込んできたのは鈴鹿サーキットの噂。どうやら鈴鹿サーキットはレースを知らない人が行っても楽しめる施設がたくさんあるんだそうです。んん?どういうこと?

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Photo: 小原啓樹

というわけで、動きモノ撮りたさに三重県の鈴鹿サーキットへやってきました。望遠レンズもレンタルしてきましたよ! あの有名なF1のテーマ曲『TRUTH』のデデーンが聞こえてくるじゃあないですか。デデーン、デデーン…。

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Photo: 小原啓樹

デデーン!

…あれ? コースが見えないぞ? コースはないけど、レールが見えるぞ? ここホントに鈴鹿サーキット?

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Photo: 小原啓樹

そして現れたのは真っ赤なポルシェもとい、真っ赤な観覧車。いや遊園地じゃん!これ、遊園地じゃん!!

というわけで、「人生初の鈴鹿サーキットに行ったら何もかもが予想外すぎて1Kg痩せた」なハイカロリーレポ記事、始まります。鈴鹿サーキットの全貌からレース撮影ピット見学アトラクション温泉まで! 写真多めなので、現場感なんかも併せてお楽しみくださいませ。

サーキット+遊園地の融合施設=鈴鹿サーキットの正体だった

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Photo: 小原啓樹

知らなかったんですけど、鈴鹿サーキットってレースが行なわれるサーキット場だけを指すのではなく、サーキットや遊園地、ホテル、交通教育センターなどをまるっと含んだレジャー施設全体を指すんですって。サーキットと観覧車を一望できるなんて、想像もしてなかったなぁ。そういえば公式サイトにも「モビリティのテーマパーク」って書いてあったわ。

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Image: 株式会社モビリティランド
クリックすると大きい画像を表示します。

こちらが爆烈に広い鈴鹿サーキットの一部。この地図を見ると相当広く感じますが、なんとこれでもサーキットの約半分が入っていないんです。施設全体の面積は東京ディズニーリゾートよりもちょっとだけ広いんですよ。

今回行ったのは上記の1〜4のエリア。1がレーシングチームの本拠地となるピットや、プレミアムなレース観戦席が多いエリア、2が走行中のレーシングカーを一番近くで撮影できる「激感エリア」、3でアトラクションを楽しんで、4のホテルと温泉で疲れを癒します!

サーキットは施設全体の一部であることがわかりますね。早速レース観戦&撮影と洒落込みますか。 移動が大変だ!

とにかくまずはレース観戦&撮影!

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Photo: 小原啓樹

はじめにやってきたのは、「グランドスタンド」。レース中継なんかでもよく映される、もっともメジャーな観戦席です。マップを見てもらうとわかるんですが、観戦できる場所はサーキットのあちこちにあって、場所ごとに見え方も席料も違うんですよ。で、グランドスタンドは園内からのアクセスがよく、F1開催時こそ高価な席ですが、それ以外のレースでは手頃なオプション料金でピット近くから観戦できる人気の指定席

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Photo: 小原啓樹

ホームストレートが見渡せる、まさに定番エリアですね。望遠レンズがあればピットでのタイヤ交換作業なんかも見えちゃいますし、スタートとゴールの瞬間、それにマシンの爆音を体全体で味わえます。っていうか音はどの観戦席でも本当にヤバい。テレビで見るレース中継からは想像もできないほどの大音量で、轟音すぎて笑っちゃうレベルです。そりゃ売店でイヤーマフ(耳あて)も売ってますよ。

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Photo: 小原啓樹

8月には「SUZUKA 10 HOURS 2019(通称:10H)」という、国際的にも有名なGT3カーによる10時間耐久レースが行なわれます。グランドスタンドでも観戦可能で、チケットも好評発売中。上から見下ろせるV2席と、よりコースに近いV1席があります。価格は一般の観戦券(前売りで大人5,700円から)に加えて指定席料金が必要ですが、V1が1,300円、V2が3,300円V1は高校生以下は無料(いずれも前売り価格)と、かなりリーズナブルです。ちなみに一般の観戦席は自由席なので観戦券のみで観戦できますよ。

今回はV1席から目一杯近づいてマシンを撮ってみました。使ったカメラとレンズは、α7III+FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS。

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Photo: ヤマダユウス型


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Photo: ヤマダユウス型


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Photo: ヤマダユウス型


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Photo: ヤマダユウス型


金網があるからどうかなーと思ったけど、これくらいの前ボケなら全然許容範囲。どこを撮ってもカッコいいし、サーキット撮影と望遠の相性ってやっぱり最高ですね…

より優雅に楽しめる観戦席も

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Photo: 小原啓樹

お次はグランドスタンドのコース挟んで向かいの席に移動。もうちょっと優雅にレースを観戦したいという人のためのハイグレードなホスピタリティテラス席です。10H開催時のお値段は2万9400円。ちょっとするけど、周囲に壁がなく風通し良好で日避けもあるし、グランドスタンドよりも快適です。トイレも近くてありがたい。

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Photo: 小原啓樹

観戦席がマシンをメンテナンスするピットエリアの真上にあるので、グランドスタンドよりもっとマシンに近づいた写真も撮れますよ。

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Photo: 小原啓樹

タイヤの状態までよくわかるこの近さ。やっぱフォーミュラカーのカタチってバチクソにカッコいいな〜。

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Photo: 小原啓樹

表彰式やってる! 近い! さっきシャンパンファイトやってた!

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Photo: 小原啓樹

ホスピタリティテラス席はピットビルの上に位置してるから、サーキットの内側からレースを見てることになるんですよね。なので、後ろを向いて少し歩けばホームストレートの反対側を走るマシンも見えるし、撮影だって可能。お高いだけあって色々とデキるエリアですね。

お待ちかね、流し撮りの時間だァ!

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Photo: 小原啓樹

それでは最大のお目当て、レース中のマシン撮影と参りましょう。今いる場所は「激感エリア」と呼ばれる、マシンをもっとも間近で観戦できる場所。激感エリアは3つあって、ここはサーキット上部の第2コーナーになります。

カメラのAFはコンティニアスにして、追従感度を3、フレキシブルスポットMに。シャッタースピードは1/1600くらいから落としていきましょうか。人生初のレース撮影へ、いざ!

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Photo: ヤマダユウス型

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Photo: ヤマダユウス型

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Photo: ヤマダユウス型

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Photo: ヤマダユウス型

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Photo: ヤマダユウス型

おぉ、自分わりと撮れるじゃない! α7IIIの性能にめちゃ助けられた感がありましたが、望遠の威力を感じられる画が撮れたかなと思います。後半は1/450でいってみましたが、ピントはともかくフレーミングが難しい…。

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Photo: 小原啓樹

カメラ目的でサーキットに行くなら、激感エリアは必須レベルのスポットでしょう。入場には1万1000円のパドックパス(10Hの場合)が必要になります(ホスピタリティテラスなどのチケットなら激感エリアも入場可)。新しく買ったカメラの動体撮影テストや、望遠レンズの力試し、突然の流し撮り欲求などなど、カメラ目線だといくらでも楽しめちゃうよここ!

レースの合間のピットウォーク。マシンを間近でチェキ

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Photo: 小原啓樹

ただ眺めるだけがレースにあらず。パドックパスやピットウォーク券があれば、実際にコースを歩いてマシンを間近で見られる「ピットウォーク」に参加できます。たまにドライバーさんがサイン会を実施してたり、レースクイーンの撮影もできたり、撮れるものも豊富。ピットウォーク券のお値段は2,100円(10Hの一般観戦券に追加する場合)。

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Photo: 小原啓樹

グランドスタンドからは遠く見えていたマシンも…。

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Photo: 小原啓樹

200mmでここまで寄れます。ピットのごちゃごちゃ感もカッコいいし、色んなマシンが撮れて楽しいですね〜。

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Photo: 小原啓樹
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Photo: 小原啓樹

石を拾って喜んでるのではありません。この黒いの、走行中に削れたマシンのタイヤカスの塊なんです。レース中のタイヤの温度はおよそ100度にもなるそうで、走り続けてると消しゴムのカスようにタイヤの一部が飛び散るんですって。これはその飛び散ったタイヤカスで、このサイズはわりと大きいんだとか。そりゃはしゃぐよね。

また、今回は取材ということで特別にピットの中にもお邪魔させてもらいました。ここからはどのチケットでも進入できないのでご注意を!

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Photo: 小原啓樹

メカメカしいだけでなく、ひたすらにうつくしい…。塗装やマーキングの鮮やかさが写真映えしますよね、レーシングカーって。

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Photo: 小原啓樹

このボタンいっぱいのハンドル周り、ジムカーナ映像とかで見たことある! ラジオとかLRとか書いてあって、ちょっとゲームコントローラーっぽい?

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Photo: 小原啓樹
フレーム太ッ。

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Photo: 小原啓樹
このマシン1台組み上げるのにどういう計画が必要でどのへんがチームごとに違うんだろう。専門誌に興味が出てきた。

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Photo: 小原啓樹
PCモノもいっぱいありました。レーシングカーのデータ量って本当に膨大そう。

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Photo: 小原啓樹
今回見学させてもらったマシンの全容。マット塗装がシッブいの。

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Photo: 小原啓樹
奥のタイヤに比べて、手前のタイヤは完全にすり減ってるのが見えます

ここからピットレーンに繋がって、マシンがコースへ出ていくと。

ピットウォークではピット内を外側から見ることになりますから、貴重な体験をさせてもらいました。いやー、テンション上がり申した。

鈴鹿オンリーのアトラクションや温泉で1日をシメる

写真も撮ったしピットの中も見せてもらったし、かなり鈴鹿サーキットを堪能したはず…と思ってはいませんか? 今一度マップを見てください。今までいたのは右側のサーキット内だけ。あと半 分 以 上もアクティビティがあるんです。やばくない?

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Photo: 小原啓樹

というわけで、ちょっとだけ遊園地「モートピア」をご紹介。「デュエルGP」というアトラクションに乗ってみました。これは適切にハンドルをきってドリフトしないとマシンがスピンしちゃうユニークな乗り物で、見た目以上に要テクニック。しかもスピンのしかたが完全にマリカーのそれという。子供だけでなく大人の方もカップルで楽しんでいました。はしゃぎがいがあるアトラクションですぞ。

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Photo: 小原啓樹
地上50mの高さから施設全体を一望できます

普通の観覧車なら眼下に見えるのは遊園地の敷地。しかし、ここは天下の鈴鹿サーキット。眼下に広がるのは全長5.807kmの国際レーシングコースです。ちなみにレース中はマシンの音がココまで響くし、その振動で観覧車の座席も揺れますよ。空気振動isすごい。

ゆうえんちモートピアで遊ぶには、レース観戦チケットのほかに「モートピアパスポート」が必要になります。チケットによってはパスポート付きのタイプもあるので、レース後は家族で遊園地へ、という人には便利ですね。

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Image: 株式会社モビリティランド

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Image: 株式会社モビリティランド

今回は日中のみの撮影でしたが、日没後にはこうした夕暮れショットなんかも狙えます。午前中にサーキットに来て、レース撮影→ランチ→撮影や遊園地→日没観戦、みたいな流れも1日鈴鹿漬けで楽しそう。三脚と長時間露光でテールランプの軌跡も狙える?

8月に開催される「SUZUKA 10 HOURS」では、グランドスタンドがペンライトで埋め尽くされることもあるそうな。一緒に観戦するのも良いし、テラス席からこのスタンドの様子を撮るのもテンション上がりそう〜。

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Photo: 小原啓樹

いやー、遊んだ遊んだ、撮った撮った。最後はマップの左側に位置するサーキット併設のホテルで体を休めるとしましょうか。ホテルのあるリゾートエリア内ではループバスも走ってるから、移動もらくちん。

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Image: 株式会社モビリティランド

ふぁ〜〜〜疲れたぁ。サーキットも遊園地もすごく楽しかったけど、まさかホテルの部屋が2階付きのメゾネットだなんて。このメゾネットルームがあるMAIN館、来年2020年の2月にリニューアルを控えているそうです。今でも十分キレイですが、期待しちゃいますね〜。

ちょっと休憩したら天然温泉で体を癒やして、撮影データをチェックしてみましょうか。え、サウナや露天風呂も付いてるって? もーどれだけ楽しませてくれるのよ、鈴鹿!

興奮あり、娯楽あり、癒やしあり。鈴鹿サーキットは丸1日遊び倒せるぞ!

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Photo: 小原啓樹

何が驚いたかって、鈴鹿サーキット=サーキットだけじゃないってところです。お出迎えから遊園地でしたし、レース以外にも楽しめる施設がこんなにあるなんて知りませんでした。マジでテーマパークです。

無論、レースの迫力もすごかった。お手頃価格な座席からゆったり見れるハイエンドプランまであって、観戦のスタイルもたくさん用意してくれてるのがうれしい。撮影をメインに来る人、ガチ観戦に来る人、あるいは週末の行楽として気軽な気持ちで来る人。同じサーキット観戦でも、自分なりの最適プランを選べるのはとてもありがたいです。

お伝えしたとおり、8月にはこの夏の目玉レース「SUZUKA 10 HOURSがあるのですが、これは世界のGT3クラスの世界一決定戦として開催されるとても大きなレース。日本に居ながら世界規模の走りが見られるわけです。

そして10月には世界最高峰の自動車レース「F1 日本グランプリも開催されます! 6月に開催されたオーストリアGPで、あのホンダのエンジンを搭載するレッドブルが13年ぶりの優勝を果たして大盛り上がりなんです。今回のレースでもその迫力に圧倒されたのに、世界最高峰とか一体どれだけの轟音っぷりなのか…。ものすごい体験になる気がしてなりません。

サーキットという言葉から想像するレース観戦だけでなく、お祭り感覚で1日遊べるレジャー施設。それが鈴鹿サーキット。実際に来てみないとわからないもんだなぁ。

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Photo: 小原啓樹

売れ筋商品「タイヤカスさきいか」をお土産に買って、お別れを。コーナリングも土産品も攻めっ攻めだなぁ、鈴鹿サーキット。

機材協力: ソニー株式会社

Source: 鈴鹿サーキット