相手に知られずにサイレントブロック。インスタグラムがいじめを防ぐ機能をロールアウト

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  • author 中川真知子
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相手に知られずにサイレントブロック。インスタグラムがいじめを防ぐ機能をロールアウト
Imag:e Instagram

「本当にこのメッセージを送りますか?」

深刻なSNSいじめに対処すべく、Instagramが新機能を2つ発表したとMashableが伝えました。これが、単純な「ブロック機能」とかではなく、ちゃんとイジメの本質を捉えたアプローチなんですよ。

いじめっ子の投稿を見えなくする「Restrict(制限)」機能

心をザワつかせるような投稿をする人っていますよね。例えば、仲間だと思っていたのに自分のことだけ排除してみんなとリア充している写真を投稿したり、イジメを匂わせるハッシュタグつけていたり…。イジメに限らず、なんとなくこの人の投稿見たくないな…、心がおだやかでいられなくなるなと思うフォロワーは、「Restrict」機能で見えなくすることができます。

ありがたいのは、Restrictされた側は気づかないこと。Restrictされた人は、した人がインスタでアクティブかどうか、DMを読んだかどうかのステータスも表示されないそうです。

随分と控えめなアプローチに見えるかもしれませんが、スパッと「ブロック」してしまうと、かえってそれが相手を刺激してしまって問題に発展することが多いのです。報復やエスカレートするイジメが怖くて、ブロックできずに苦しんでいる人もたくさんいます。「相手に知られず」という刺激しない方法はとても意味があります。

「本当にこのメッセージを送りますか?」と我に返させる機能

不適切な言葉を投稿しようとした時、AIが「本当にこのメッセージを送りますか?」と通知してくれます。この機能は初期のテストで効果が見られたそうです。

ズバッと言われると我に返りますね。私にはAIの忠告を無視してまで酷い言葉を送る勇気はありません。というか、もし送ってしまったらずっと後悔しそう。


最近はTwitterやFacebookのコメント欄も不適切なコメントを隠してくれる機能がありますよね。私は隠されたコメントを開けてまで見ることはせず「あー、なんかキツい言葉を書いた人がいるんだなー」と、存在は把握するもののあえて見ないようにして、心を守っています。

それでなくても生きるのは大変です。SNSでまで追い詰められたら行き場がなくなってしまう。今回ロールアウトされた2つの機能が、少しでも多くの人を楽にできたらと思います。

Source: Mashable