映画やドラマと違い、デートのお誘いは必ずしも魔法のような体験ではありません。

現実世界では、興味のない相手から誘われるほうが多いでしょう。

とはいえ、人からの誘いを断るのはかなりの労力を要します。不意打ちのお誘いの場合はなおさらでしょう。

そんな場面になったとき、ついくだらないことを言ってごまかしてしまうなど、野暮な対応をしていませんか?

そんな対応では、気づかぬうちに相手を傷つけているかもしれません。ここで紹介する方法は、これまで傷つけてしまった相手への救いにはなりませんが、今後洗練された対応をするために覚えておいて損はないはずです。

ということで、恋愛感情を持てそうにない相手からのお誘いをうまくかわす方法を紹介しましょう。

1. ありのままの気持ちをその場で伝える

誰かをふるのは、とてもつらい行為です。特に、相手からの好きアピールが大きければ大きいほど、断りにくく感じてしまうでしょう。

でも、できるだけ相手を傷つけないためには、正直に伝えることが何よりも大切です。

また、申し訳ないからという理由だけでデートの約束をしないでください。

次に、相手に対しても正直になりましょう。PreEngagedというサイトで結婚や家族の相談に乗っているセラピストのHeather Vietsさんは、こう述べています。

嘘はつかず、いさぎよく正直になりましょう。すでにお付き合いしている人がいるなら、そう伝えてください。

シンプルに「ごめんなさい」と言うだけでもいいでしょう。嘘でなければ、「今は恋人はいらない」と言っても構いません。

2. 自分だったらどうしてほしいかを考える

とはいうものの、直接的なNoという言葉は、巧妙に伝えないかぎり厳しく聞こえてしまいます。ですから、このようなシチュエーションに遭遇したら、必ず次のセオリーを適用してください(相手がわざと不快な方法で誘ってきた場合は別です)。

相手が誰であれ、誘われることは嬉しいので、まずは感謝の意を示しましょう。だって、誰かにアプローチするのって、とっても勇気がいることじゃないですか。

eHarmonyの創設者であるNeil Clark Warren博士は、相手と自分の立場が逆だったときに示してもらいたい敬意を見せることをすすめています。

穏やかで優しく、でもはっきりとした口調で話すこと。それが、話の内容や話し方にも伝わります。

あとは、誰にも言いふらさないこと。共通の友人がいても、2人の間に起こったことを決して話してはいけません。

あなたにふられただけでも拒絶感を味わっているのに、そこに屈辱を付け加えるのはあまりにも酷ですから。

3. 主語は「私」にして話しかける

相手に興味がない理由を告げるなら、相手ではなく自分を主語にして話しましょう。相手があなたの基準に満たないルールを列挙するのは非常に失礼です。自信を喪失して、今後誰にもアプローチできなくさせてしまうことになりかねません。

コミュニケーションの専門家で「What Do I Say Next?」の著書があるSusan RoAneさんは、できるだけ「私」を主語にすることをすすめています。たとえばこんな感じです。

  • 私、あなたをそういう対象と考えたことはないんだ。ごめんなさい。
  • あなたと話すのは楽しいよ。でも、私はそこにつながりを感じることはないんだ。
  • 私は今、自分のことでせいいっぱいだから、恋をしている場合じゃなくて。
  • あなたは素晴らしい人だけど、今の私は別のことを追求しているんだ。

相手を落とさず、自分の優位を主張せず、自分の考えだけを説明するのです。

できるだけ誰も傷つけないようにするには、この方法しかありません。

4. 期待を持たせない

相手を傷つけないようにすることは大切ですが、二度目のチャンスがないことははっきり伝えておきましょう。

宙ぶらりんな状態にさせてはいけません。「友達になろう」とか「まずはお互いを知ることから」という答えは、優しいようでいて実は残酷なのです。

Marcella Purnamaさんは、自身のブログで、お断りしたあとは過剰に同情したり親密にしたりする必要はないと述べています。

拒絶されたあとでもドアは完全に閉じていないので、ちょっとした優しさだけで開いてしまいます。

だから、相手をほっといてあげましょう。もう可能性がないのであれば、期待をさせないことが重要です。

5. オンラインデートの場合:メッセージは短く(あるいは返事しない)

オンラインで付き合うことが多い人の場合、話がだいぶ異なります。

オンラインでアプローチしてくる相手は、本当のあなたを何も知りません。それに、たいていの人ができるだけ多くの人にアプローチしようとしています。マッチメーカーで恋愛コンサルタントでもあるApril Beyerさんは、完全にスルーでも問題ないといいます。

アプローチが来るたびに、「返事を書かなきゃ」「お断りしなきゃ」というプレッシャーを感じる必要はありません。

時間は有限なのですから。心からのメッセージをくれた人にだけ、返事をしてください。その他のウィンクやポーク、いいねなどは無視でOK。そんなレイジーなアプローチに対して、あなたの時間をかける価値はありません。

相手はどうせ、次のアプローチをしているでしょう。だから、わざわざ説明に時間を費やす必要はないのです。

6. 立場を逆転させる

ときに、話しかけられても即座にお断りしたくなる相手がいます。誠意がない人、あなたの自由を縛る人、あるいはあなたの個人情報を得ることにしか興味がない人などです。

そんな人からアプローチされたら、形勢を逆転させてやりましょう。Match.comのMaria Fontouraさんは、昔ながらの方法をすすめています。

たとえば電話番号を聞かれたら、答えずに相手の番号を聞きましょう。主導権はあなたに移ります。

「じゃあ、あなたの電話番号を教えて。こちらからかけるから」と言えば、相手は達成感とともにその場を去るでしょう。

そしてあなたは、相手から解放されることができるのです。

7. 相手への義理は何もない

上にも書きましたが、もう一度繰り返します。デートに誘われたからといって、Yesという義務はありません。あなたの時間とエネルギーは有限なのです。

だから、別の人のために取っておきましょう。

それをいさぎよく伝えることは何もおかしくないし、適切な回答です。相手がそれを受け入れてくれないようなら、むしろきっぱりお断りして正解だったといえるでしょう。

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Image: pathdoc/Shutterstock.com

Source: Preengage, Love and Harmony, Match.com,

Patrick Allan – Lifehacker US[原文