女子高生がインスタばりに「位置共有アプリ」にどハマりしてるワケ

「繋がりたい」心理に答えるアプリ

2018年夏頃から、女子高生を中心に話題になっているアプリ『Zenly(ゼンリー)』をご存じだろうか。13歳以上は無料でダウンロードすることができ、親しい友人と位置情報を共有できるアプリとして注目されている。“位置情報を共有する”と聞いて、なぜそんなものを使うのか? と感じる人も少なくないだろう。

なぜ女子高生は『Zenly』を利用しているのだろうか。本記事では、『Zenly』の流行のきっかけや、利用者の具体的な使い方、利用する女子高生の心理について、ひもといていく。

 

500万ダウンロードの大人気アプリ

『Zenly』が開発されたのはフランス。冒頭でも触れた通り、大切な友達と位置情報をシェアするアプリである。その人気には目を見張るものがある。iOS版では「ソーシャルネットワーキング」のカテゴリー内で3位(2019年7月時点)を記録し、Android版は500万回以上ダウンロードされている人気のアプリだ。

2017年にはチャットアプリ『Snap Chat(スナップチャット)』を提供するSnap社が『Zenly』を2億1330万ドル(約231億円)で買収したことで注目を浴びた。

この『Zenly』、日本国内では、女子高生を中心に人気を集めており、主に親しい友人や恋人との位置情報を共有するために利用されている。何よりこのアプリは実用的だ。たとえば、友人や恋人との待ち合わせ場所の到着予定時刻を指定できたり、スマホ紛失時に友人に確認してもらえたりと、利便性が高い。

Zenly公式素材集より

このほかに、人がたくさん集まるレジャースポットでも『Zenly』は活躍する。地図上へピンポイントに位置情報が表示されるため、遊園地、スキー場、音楽フェスなどでも友人知人を見失うことなく、スムーズに待ち合わせすることができる。さらに、移動中もピンが動くため、自動車数台に乗り分けての移動や、長距離サイクリングなどでもお互いの位置情報を共有できるのも魅力的なポイントだ。

また、『Zenly』は常に位置情報を共有しているわけではない。位置情報を共有したくないときは、「ゴーストモード」機能で位置情報を非開示にすることもできる。さらに位置情報の共有以外に、通常のメッセンジャーサービスのようにテキストやスタンプなどで、友人とコミュニケーションをとることも可能だ。

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