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TAGO STUDIO、イヤフォン参入。スタジオ防音の“浮遮音構造”をヒントにした「T3-02」

国内外から多くのブランドが出展する、国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポタフェス SPRING/SUMMER TOUR 2019 東京・秋葉原(通称:ポタフェス)」が、7月13日に開幕した。会期は13日、14日の2日間。会場は秋葉原にあるベルサール秋葉原の地下1階、1階、2階。入場は無料。ここでは、高崎にあるレコーディングスタジオ・TAGO STUDIOが手がけたイヤフォン「T3-02」を紹介する。

TAGO STUDIOが手がけたイヤフォン「T3-02」

群馬県高崎市にあるレコーディングスタジオ「TAGO STUDIO」は、「音のプロフェッショナル達の、音造りに込めた思いをそのまま届けたい。 一流レコーディングエンジニア、アーティストの要望や意見を集められる “TAGO STUDIO”ならではのヘッドフォンを作りたい」という思いから、同じ高崎市で長年ヘッドフォンを作っている製造メーカーのTOKUMIと協力し、モニターヘッドフォン「T3-01」を開発。2017年から発売し、人気を集めている。

モニターヘッドフォン「T3-01」

そのTAGO STUDIOが手がけたイヤフォンが、今回参考展示された「T3-02」だ。

T3-01と同じ、国産の楓材も使っている

「T3-01のナチュラルサウンドを携帯性に優れたカナル型イヤフォンで実現する事」を目標に開発されているもので、スタジオ使用を想定した「T3-01」に対して、「T3-02」は屋外での使用を想定。

静かでない環境や、音漏れに配慮する必要がある屋外で使用するためには、高い遮音性能が求められる。そこで、レコーディングスタジオを作る際に、部屋の中にもう1つ部屋を作り、それを浮かせた状態にする「BOX-ON-BOX構造」(浮遮音構造)を用いている事に注目、その構造をイヤフォンにも導入したという。

具体的には、ユニットを搭載したステンレス製のコアユニットを、T3-01と同じ、国産の楓材などを使ったハウジングの中に配置したような構造になっている。これにより「持ち歩く、究極のナチュラルサウンドを妥協することなく追求した」とする。

内部のステンレスコアユニットが透けて見えている

ユニットはダイナミック型で、サイズは10mm径。8月下旬に正式発表し、8月~11月頃にかけて、まずはクラウドファンディングでスタート。支援者には11月頃にイヤフォンを発送予定。一般販売は10月頃に予約受付を開始し、12月頃に発売する見込み。価格は未定だが、「3万円台後半をイメージしている」という。

ケーブルはMMCXで着脱可能。4.4mmと2.5mmのバランス接続ケーブルもオプションとして発売する予定。

バランス接続ケーブルも発売を予定している