たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

米国株式の最低取引手数料の無料化による迷いにズバリお答えします。

米国株最低取引手数料が無料になった。

 米国株の手数料改定がされ、2.2ドル以下ならば無料ということになりました。このことは、ほとんど一律で0.45%の取引手数料になることを意味します。2.2ドル以下の株式やETFは限られるからです。

米国株式最低手数料を0ドルに引き下げ

米国株式最低手数料を0ドルに引き下げ

 この、手数料改定に関して多くのご質問を頂戴しています。

 まとめて回答しますね。

楽天VTIかバンガードETFのVTIを買うべきか迷います。

たぱぞう様

 いつもブログを拝見させて頂いております。米国株投資、特にVTIに魅力を感じており非常に勉強になります。

 

 これから月々15万円から20万円の余剰資金は基本VTIで積立投資をしたいと思っているのですが、楽天VTI or ETFで本家VTI のどちらを買うべきか相談をさせて頂きます。

 

 私の家庭状況ですが、

  • 私:30代後半の平均的なサラリーマン
  • 妻:パート
  • 子:5歳と4歳
  • 貯金:約1,800万円

 私の給料のみで生活していますので、妻の給料はそのまま貯金をしておりました。ですが投資の必要性を感じ最近つみたてNISA(楽天VTI)を開始しましたが、もっと追加でVTIを買いたいと思っています。

 

 貯金は1,000万円を投資、安全資産として現金で800万円残す予定です。

 

 運用資金は、妻の年間収入200万前後と貯金1,000万円(5年で年200万ずつに分ける予定)です。今のところ住宅購入や大きな買い物をする予定はありません。生活もカツカツではないので、私の給料も幾ばくか投資に回すと思います。

 

 そのため、楽天証券でつみたてNISA枠を2人で年間80万円使っても、月々15万円から20万円は投資可能となります。楽天証券で楽天VTIを買えばいいのか、それともETFで本家VTIのどちらを買えばいいのか悩んでおります。昨今の投資信託の手数料はかなり安いとのことですので、月々15万円から20万円程なら楽天証券で楽天VTIを買えば良いのでしょうか?

 

 お手数をおかけしますが、ご回答頂けましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

ズバリ言って自分が投資に時間を割くか、割かないかによります。

 お答えします。ズバリ言って、米国ETFは2つの点において世話が焼けます。

  • ドル円の両替
  • 外国税額控除

 細かいことを言うと円貨で買うこともできるのですが、為替手数料が都度かかるのでおススメしていません。そう考えるとこの2つが付いて回ります。これは投資に時間を割かれることを意味します。

 

 ブログを始めたり、さらにはTwitterを始めたりするような投資好きな人は別ですが、ご自身を振り返ってどうかということですね。この2点が面倒ならば、投資信託一択ということになります。自動積立の設定さえすれば、後はメンテナンスフリーだからです。

 

 手元資金も手厚く、なおかつ時間分散も取るということで大変すばらしいと思います。

米国株取引最低手数料による投資環境の変化が方針を迷わせます

いつも毎朝通勤時に拝読させて頂き、勉強させてもらっています。

 

 今回、質問させて頂きたいのは楽天証券が海外株式購入手数料を最低0ドルに引き下げたことにより、楽天VTIと本家VTIのどちらを購入した方がいいのかということです。

 

現在、

  • 私(31歳、年収500万くらいでこの先も年収は大きく上昇しない医療系専門職)
  • 妻(28歳、年収430万程度で同じく医療専門職、妊娠中で近々産休)

現在投資は月々

  • ideco それぞれ楽天VTIにmaxの12000×2=24000
  • 妻積み立てNISA 33000楽天VTI
  • 私NISA 楽天VTI 78000 楽天VWO15000

 投信カード払い分等の楽天ポイント楽天VTIに投資しています。


 またBNDを222株ほど特定口座に持っており、為替手数料は勿体無いと思いつつ、円に戻して楽天VTIを購入しています。このままリタイアまで積み立てたいと考えています。60-65歳の間でリタイアして、年数%ずつ取り崩しながら生活していきたいと考えています。

 

 上記のように現状では手数料負けを考えて楽天VTIを購入しています。しかし、今後は手数料がどんなに少額でも0.45になるようなので、本家VTIと本家VWOを購入するかどうか検討しています。

 

 投信のメリットとしては配当金課税の繰り延べ効果、購入手数料がかからないこと、楽天カード購入ができて1%ポイントがつくこと、手間がかからないことがあると思います。

 

 デメリットは信託報酬が高いことや償還リスクなどがあると思います。


 本家VTIのメリットとして、信託報酬が低いこと、リアルタイムで取引出来ること(特に将来取り崩す時に額がわかりやすい)、BNDの分配金を直接再投資出来ることがあると思います。デメリットとしては、為替手数料、購入手数料がかかる、外国税控除が面倒(どちらにせよBNDでやるが)ということがあると思います。

以下のどれを選択するのが妥当だと思いますか?

  1. そのまま投信。
  2. カードの枠内は投信、他はETF。
  3. 積み立てNISA以外はETF。

 お時間のある時でいいので、返信して頂けると幸いです。


 追伸、子供が産まれたらジュニアNISAを行おうと考えていますが、ジュニアNISAは期間終了後の再投資ができないので、分配金の出るETFより、分配金を出さない楽天VTIが最適という認識でよろしいでしょうか?

米国株取引最低手数料手数料に惑わされず、初志貫徹すればよいですよ。

 お答えします。米国株取引最低手数料手数料に惑わされず、初志貫徹すればよいですね。メリットデメリットはおっしゃる通り。よく勉強されています。2はフレキシブルで最適解のように見えますが、先ほど申し上げた「世話の焼ける」デメリットをどうとらえるかです。

 

 投資の幅を広げたいということでしたら2になります。淡々と積み上げるのであれば1になります。世帯年収が大きいので、すぐに資産は増えるでしょう。現金や債券で安全域を意識する資産規模になるのも割と早そうですね。

米国株手数料引き下げが発表され、米国ETFなども気になっております。

 以前、保険について質問した者です(5月下旬)。ブログに取り上げていただきありがとうございました。その後、保険はすべて解約いたしまして、すっきり致しました。

 

 今回は投資信託とETFについて質問させていただきます。現在は以下の内容で投資信託を毎月積み立てを行っております。

  • IDECOで12000円(eMAXIS Slim 米国株式)※会社の制度上、上限いっぱいです。
  • 特定口座で10000円(楽天VTI※来年から積み立てNISAに変更予定)

 現在、銀行での積み立て貯金を毎月30000円行っていますが、金利も安く全く増えませんし、その他キャッシュで500万円ほどありますので、銀行での積み立てはやめて、もう少し投資信託の積立額を増やそうと検討しております。

 

 投資信託での積み立てを基本と考えていたのですが、最近SBI証券や楽天証券などの米国株手数料引き下げが発表され、米国ETFなども気になっております。

 

 以前からETFには興味を持っていたのですが、少額取引であると手数料負けしてしまうので、これまで購入したことはありませんでしたが、今回の手数料引き下げで少し自分にも購入ハードルが下がってきたのではと感じております。

 

 また、現在購入している投資信託は配当金は再投資となっており、煩雑な管理など必要なく毎月淡々と積み立てが出来ています。ただ、配当の受け取り等はありません。


 ETFは外国税額の控除など管理が煩雑になってくるので、自分に出来るのかと考えてしまう部分もありますが、配当を受け取れるというのは、欲が出てしまっているのもありますが魅力を感じます。

 

 今後の積立金としては毎月50000円~多くても70000円程度で検討しています。現在悩んでいる部分は

  1. この積立金額で、現在の投資信託を増額して購入していくのがよいのか、またはETFを購入した方がよいのか。あるいは投資信託とETFの両方を購入していくのもよいのか。
  2. 配当金再投資と配当金を受け取り自分で再投資していく方法では、どちらの方が将来的なリターンがよいのか。

 など悩んでおります。ただ、基本はシンプルに投資をしていきたいです。

 

 まとまりのない長文となってしまいまして申し訳ありませんが、お時間ございましたら、よろしくお願いいたします。

投資信託と米国ETFのリターンはあまり気にしなくていいですね

 お答えします。投資の幅を広げるならば米国ETF、煩雑にしないならば投資信託です。シンプルですね。

 

 2のリターンですが、これはいろいろ議論されます。結局は以下に集約されます。

  • 米国ETFは外国税額控除ができるので有利。しかし、分配金に配当課税されるので不利。
  • 投資信託は外国税額控除ができないので不利。しかし、分配金は非課税再投資なので有利。

 退職などの理由で所得税を納めていない場合は外国税額控除ができませんので、投資信託のほうが実は有利になります。しかしそうでない場合は、メリットデメリットが相殺するのであまり差が出ません。

 

 実は他にも多くご質問をいただいたのですが、取り急ぎ代表的なものを3つほど取り上げてご回答いたしました。ご質問ありがとうございました。迷ったときは、ともに歩んでいきましょう。

 

関連記事です。

  無料化に踏み切ったSBI証券についての記事です。

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  楽天証券がマネックスに即座に対応したことが発端でした。

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  マネックス証券がいち早く手数料の引き下げに踏み切り、業界を震撼させましたね(笑)。

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