これは便利、かも。
Googleのリアルタイム翻訳が、言語を60以上追加してトータルで88国語に対応するようになったんですって。これで東南アジアや中東に行っても大丈夫、かな?
The Vergeによると、新たにサポートされた言語は、アラビア語、ヒンディー語、マレー語、タイ語、ベトナム語などなど。いわゆる、検討もできないほどチンプンカンプンな類の言語もサポートされたというわけです(マレー語は声に出して読んでみたら結構わかるけど)。
使い方は簡単。Google翻訳アプリのホームにあるカメラアイコンをタップして、知りたい文章を見れば自然に翻訳されて出てくるというわけです。さて、ちょうど我が家にマレー語と英語の本があります。
マレー語→日本語の翻訳:初期のGoogle翻訳感(荒削り)
まずはマレー語がどれくらいスムースに翻訳されているのかみてみましょう。
まず、表紙から。『Rasa Sayang(ラサ・サヤン)』というタイトルがついたマレー童謡の本です。
それがリアルタイム翻訳を「言語を検出」でみてみると…。
認識はしますが、正直性能はよくありません。タイトルもなんども変わり、しまいにはなぜか「残念」と翻訳されていました。Rasa Sayangって「愛しい気持ち」って意味ですよ?
では、マレーの学校で1度は練習する「Chan Mali Chan(チャンマリチャン)」はどうでしょうか。
「私の心は果実の皮をむいた卵のようなもの」…。なんとポエムな! でも、卵なんてどこにも書いてないけど…。
タロイモの葉っぱは誤訳じゃなくて、本当に書いてあります。挿絵のヤギもしっかりタロイモの葉っぱをむしゃむしゃ。
ちょっと性能低いな…。でもたまたまかもしれません。なので、本のタイトルでもある「Rasa Sayang」をみてみましょう。
まぁまぁ意味は通じます。荒削り感というか、初期のGoogle翻訳感が出まくっていますが。
英語→日本語翻訳:性能はまぁまぁ
では英語の方はというと…。
随分と洗練されていて文章っぽくはなっていますが、「Hey」を「ちょっと」と訳すのはどうかと。少なくとも、私ならそんな訳しはしないなぁ。
2曲ほど試してみましたが、性能はまぁまぁでしたね。はちゃめちゃでもないし、意味はわかる。
ちなみに、今回のアップデートでNeural Machine Translationが採用され、翻訳のエラー率が55〜85パーセントも減ったみたいですよ(今回の実験ではあまり実感できませんでしたが)。
私は数年前にマレーシアで自動車免許をとったのですが、あそこって公用語がマレー語だから政府関係の書類はマレー語なんですよね。さっぱりわからなかったので、周囲の人に助けてもらいながら記入したのを覚えています。そのほか、電気代やパーキングの違反チケットもマレー語だったので、問題がおこると現地の友達に付き添ってもらっていました。まぁ、慣れれば言葉なんて習得できますが、咄嗟に翻訳してくれるテックがあると助かりますね。
おそらく、旅行先で現地のスーパーに行ったときに活躍してくれそう。ローカルであればあるほど英語表記なしのラベルが多いのでね。
Source: The Verge