砂糖の代わりにカカオパルプを使う「カカオフルーツチョコレート」がキットカットから登場

ネスレが2019年秋から発売予定の「キットカット」に、新しいチョコレート「カカオフルーツチョコレート」を使う予定であることが明らかになりました。砂糖の代わりに、これまでチョコレートでは使われていなかったというカカオの果肉部分「カカオパルプ」も使うことで、より高級なチョコレートになるそうです。

カカオの豆と果肉を使用し、それらの甘みと酸味をまるごと味わえる新チョコレートが登場「キットカットショコラトリーカカオフルーツチョコレート」「キットカットショコラトリー」の店舗と通販サイトにて、2019年秋発売決定～カカオの白い果肉「カカオパルプ」を砂糖の代わりに加える新しい試み～
(PDFファイル)https://www.nestle.co.jp/media/pressreleases/allpressreleases/documents/20190716_kitkat.pdf

Nestle Finds New Way to Make Chocolate Without Adding Sugar - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-07-16/nestle-invents-new-way-to-make-chocolate-without-adding-sugar

「カカオパルプ」を用いた「カカオフルーツチョコレート」はキットカットに導入され、専門店「キットカット ショコラリー」で2019年秋に発売される予定です。

「カカオパルプ」とはカカオの白い果肉部分で、これまでは部分的に、カカオ豆を発酵させるための糖分や、ドリンクやスムージーの原料として用いられてきましたが、チョコレートとして用いられることありませんでした。ネスレでは「カカオパルプを乾燥・粉末化し、砂糖の代わりにチョコレートに加える工程」におけるチョコレートの粘度調整・管理の特許を出願しているとのこと。

砂糖の代わりに使うというと代用品のような感じですが、実際は砂糖のほうが安く、カカオパルプを使うとより高級なチョコレートができあがるそうです。

なお、Bloombergによると、砂糖を使わないでチョコレートを作るという挑戦は、消費者の健康志向に合わせたものだとのこと。同じプロセスで、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートを作ることもでき、ネスレでは日本での展開後、他の国でもカカオパルプを使用したチョコレートの展開を予定しています。