SONY α7R IVハンズオン:こんなにもしっかり握れるα、はじめて...

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SONY α7R IVハンズオン:こんなにもしっかり握れるα、はじめて...
Photo: 武者良太

17日に発表されるのはα7S系? α9系? と書いた記憶をすっ飛ばす存在でした。

Sony(ソニー)の新型フルサイズミラーレス「α7R IV」の発表会に行ってきました。触ってきました。惚れてきました。

何がいいって、構成する要素のほとんどがいい。タッチパネルでメニュー操作ができないとか、バリアングルディスプレイじゃないとか、撮影動画を見るに手ブレ補整効果は従来機級かなど、ツッコミどころもあるのですけど、全方位的に確かな進化を感じさせる1台でトキメキ、あるわあ

キープコンセプトなのに握り心地が全然違う

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Photo: 武者良太

左側がα7R III(前モデル)。右側がα7R IV。間違い探しかってくらい、似通った2台です。

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Photo: 武者良太

この角度からパッと見でわかるのは後ろダイヤルがむき出しで、露出補正ダイヤルにロックボタンがついたことくらいですよね。

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Photo: 武者良太

ところが握ってみると、グリップ力がぜんぜん違う。手袋2XLサイズの僕でも小指がさほど余らないんです。ストラップがなくても、安心して手に持つことができるんです。縦グリップがなくても、グリップエクステンションがなくても大丈夫!

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Photo: 武者良太

よく見てみると、シャッターボタン・電源スイッチ・前ダイヤルのあるグリップ上部の角度がなだらかになっています。そしてシャッターボタンを斜めに配置することで、上のほうからしっかりと握り込める形状になっているんですね。

もー、ね。この時点で気持ちいい。触って快感。ヤベエもんきたって感じ。

ボタンもジョイスティックも操作性感UP&UP

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Photo: 武者良太

背面コントローラ部も操作性がよくなりました。ボタンやホイール数、配置は変わらないんだけど、ジョイスティックやAF-ONボタンが大口径化、また各ボタンのでっぱり量が増えてしっかりと押し込めるようになったんですよ。

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Photo: 武者良太

お話をきくと、これは手袋をした状態でも操作性を高めるためのチューニングみたい。

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Photo: 武者良太

縦位置グリップも同様に、ボタン&ダイヤルが使いやすくなりました。

わずかな差と思うかもしれません。でも手で触れて操作するものだからこそ、こういうミリ単位のチューニングってすごく大事なんですよ。使っているときの気持ちいい、に直結するんですよ。

カードスロットは上から1番目、2番目に

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Photo: 武者良太

細やかなチューニングといえばここもそう。前モデルは上がスロット2、下がスロット1となっていて、直感的にわかりにくいところがありました。一部のユーザーからは大いにディスられたとこでもありました。

α7R IVは大丈夫。上からスロット1/2となったからね!

またロック用のパーツがついていた前モデルと比べ、α7R IVは硬めのスライド式ドアに変わりましたよ。ドアが大きくなってことでシーリングのパーツも広くて厚みのあるパーツが使えるようになったのか、防塵防滴性能もよくなったとか。

眼と眼で通じあえる気がしてくる、強力すぎる瞳AF

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Photo: 武者良太

うおー! 動画撮影時でも瞳AFが使えるようになったよ! 君の瞳に、ガッチリと食いついて離れないよ!

もちろん写真撮影時の瞳AFもめっちゃ強力みたい。α7R IVは被写体の種類をAIが判別してトラッキングするとのことで、一度セットした被写体を逃しにくい設計となっているみたい。

...みたい、と記したのは、ファームウェアアップデートしたα7R IIIと変わらないかな?と感じたからではあります。

発表会時はゆっくりと動くモデルさんの撮影スペースがありましたが、強力なリアルタイムトラッキングとリアルタイム瞳AFの実力を確かめるには舞台が足りないといいますか。

動き回る子供とかペットとか(犬やネコの瞳も追いかけますよ)を撮影しないと判断できないかなー。もっとエッジのきいてシチュエーションでも瞳を捉えてはなさないはず。

中判クラスの6100万画素はAPS-Cクロップでも2600万画素

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Photo: かみやまたくみ

普通に撮ると、こう。

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Photo: かみやまたくみ

そこからフルHDに切り出すと、こう。って、えええええ。

フルサイズで6100万画素、APS-Cクロップでも2600万画素ですもん。そりゃ200万画素のフルHDで切り出したら、めっちゃズームしたことになりますよね。

ズームレンズいりますか?という問いにはもちYesですけど、荷物がいっぱいなときはFE 35mm F1.8 1本だけでいいんじゃなかと思えてきましたマジ。

固いモノの艶めかしさを切り取るのに最高すぎる

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Photo: 武者良太

α7R IVの撮影サンプルを8Kモニターに映し出していたのですが、情報量が凄まじいことになってる。とくにこのカスタムハーレーの写真の立体感に、脳みそが「ほうら、そこにキラッキラメタルあるよー」と囁いてくるほどです。

モニターを拡大して撮ったらこのとおりですよ。ヘアラインな美しい磨き傷もほうらこんなにいっぱい

コイツに90mmマクロつけて物撮りやったら、さらにピクセルシフトマルチシューティングの2億4000万画素で撮影したら、もうどうにかなっちゃうんじゃないですかね...。

コレは追跡調査が必要なカメラです

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Photo: 武者良太

ソニー自ら、α9に次ぐミラーレスのイノベーションと言い切ったα7R IV。動画は6K読み出し4K保存でしょ、USB Type-Cで高速伝送でしょ、ダイナミックレンジは15ストップでしょ、 AF/AE追従で10コマ/秒連写でしょ、RAWでも7秒間連写できるでしょ、デジタル音声入力できるでしょ。6100万画素でも標準ISOは32000までいけるデショデショ。

単に高画素機として見てはいけない気がしてきました。α7R IVのRはレゾリューション(解像度)のほかにリファレンス(基準となるもの)の意味もあるよと嘯きたくなるくらい、これから数年間のデジカメトレンドを先取ってきた感じ。

いやー、これはもっと長時間使わないと真価が判断できなさそう。発売は9月6日でしょ。40万円弱かー。これは悩む。悩みまくってみます。

作例

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Photo: かみやまたくみ


作例

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Photo: かみやまたくみ


作例

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Photo: かみやまたくみ


作例

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Photo: かみやまたくみ


Source: ソニー

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