レビュー

最大150インチの映像を投影できるAndroid搭載プロジェクター「Nebula Mars II」を使ってみた


モバイルバッテリーやスピーカーなどで知られるAnkerから、プロジェクターの新製品「Nebula Mars II」が登場しました。最大150インチの映像を300ANSIルーメンで投影でき、わずか1秒でフォーカスが自動で合わせられるほか、Android 7.1を搭載していて、再生機器を接続しなくてもYouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどをアプリ経由で利用可能ということで、実際に使ってみました。

Anker(アンカー)公式オンラインストア
https://www.ankerjapan.com/

◆外観
箱の見た目はこんな感じ。


本体はクッション材でしっかりと固定されています。


箱の中身は大きく分けると「Nebula Mars II」本体と「付属物入りの箱」で……


付属物も全部並べるとこんな感じになります。本体のほかにアダプター、リモコン、クイックスタートガイドが付属します。


「Nebula Mars II」本体の寸法は、実測で幅12cm×奥行き17.7cm×高さ14cmほど。高さは天面のふち部分で、そこからハンドルが出ています。正面にはスイッチ類はなく、両側面がスピーカーとなっています。


正面のレンズカバーを下げると自動的に起動します。電源を切るときはレンズカバーを上げるだけでOK。


重さは1470g。ハンドルで持ち運ぶにあたって支障のない重さです。


背面側はこんな感じ。ポート数はそれほど多くありません。


左からDCポート、HDMIポート、USBポート、オーディオ出力ポートが並びます。その下の段にある小さな穴はリセットボタンで、リセットボタンの右側がリモコンの赤外線レシーバー部分。


天面は、本体前方側に4つのLEDインジケーターがあり充電時のバッテリー残量を示します。本体後方側には四方向へのナビゲーションボタンとOKボタン、Bluetoothボタン、戻るボタン、音量ボタンがあります。


本体底面には三脚用のソケットがあります。


リモコンには本体搭載のボタンに加えて、オプション表示ボタンやホームメニューへジャンプするボタン、ナビゲーションボタンでカーソルを自由に動かせるようになる「マウスキーモード」の開始・終了ボタンなどがあります。


使用開始時、リモコンの電池には絶縁テープがかまされているので、外す必要があります。


◆起動&初期設定
ACアダプターを接続したら……


Nebula Mars IIを壁面に向け、レンズカバーを開きます。ピント調整は自動で行われます。壁面までの距離目安はクイックスタートガイドでは「1m~3m」となっていましたが、この範囲外でもある程度ピントは合います。さすがに壁面まで60cmぐらいに近づけると、細かい文字が潰れてしまって読めなくなりました。


まずは初期設定を進めます。「Language」で「日本語」を選び、本体かリモコンの「OK」ボタンを押します。


Wi-Fi接続の設定。利用可能なWi-Fiが表示されるので、普段使用しているものを選択し「OK」。


Wi-Fiのパスワードを入力し、画面右下のエンターボタンを押します。


Nebula Connectの説明が表示されるので「次」を選択し「OK」。この段階ではインストールの必要はありません。


画像モードは「オート」を選び「OK」。このあたりの設定は後から変更が可能です。


Bluetoothスピーカーモードの説明が表示されるので「終了」を選択し「OK」。


最後に「Nebulaへようこそ」が表示されるので「同意します」を選択し「OK」。これで初期設定は完了。


これがホームメニュー画面。上段に「HDMI」「ファイルマネージャー」「アプリマネージャー」「ネットワーク」「設定」が、下段に「Amazon」「YouTube」「Netflix」「App Store」が並んでいます。デフォルトだとタイムゾーンが世界協定時になっているので、まずは「設定」を選び……


「一般」を選択。


「日付と時刻」を選択。


「タイムゾーンを選ぶ」を選択。


下へスクロールしていって「Tokyo, Osaka GMT+9:00」を選びます。これで時計が日本時間表示になります。


◆HDMI接続でプロジェクターとして使用
Nebula Mars IIは「HDMI接続」「USB接続」「スクリーンミラーリング」などで機器と接続することができます。HDMI接続の場合は背面のHDMIポートにケーブルを挿すだけで……


この通り、画面が投影されました。


◆USB接続でプロジェクターとして使用
USB接続の場合も、背面のUSBポートに音楽・写真・動画を入れたUSBメモリーを接続するだけでOK。ちなみに、細身のUSBメモリーならHDMIケーブルを挿したままでも干渉せずに接続することが可能です。


「ファイルマネージャー」を開くとこんな感じで、「機器」「APK」「音楽」「写真」「動画」の5ジャンルで、接続されている端末内のファイルが表示されます。


「音楽」だとこんな感じ。ファイル名はPCでつけたものがそのまま表示されますが、文字数が長すぎると右側は切れてしまいます。ファイルを選んで「OK」を押すと……


プレイヤーが起動して再生が行われます。ファイルにアートワーク(ジャケット写真情報)が埋め込まれていると画面中央に表示されます。


「写真」はサムネイルが表示されます。


「OK」をクリックすると拡大表示。


「動画」はサムネイルと長さが表示されます。


一般的な動画ファイルであれば問題なく再生が可能です。


再生時の音はこんな感じです。

Nebula Mars IIで「GENESIS BEYOND THE BEGINNING」を再生 - YouTube

楽曲:Falcom Sound Team JDK「GENESIS BEYOND THE BEGINNING OPENING VERSION」 from イース・オリジン オリジナル・サウンドトラック

◆アプリで動画を再生
Nebula Mars IIはAndroid搭載プロジェクターなので、再生用の機器を接続しなくても、本体にインストールした「YouTube」などのアプリで動画を再生することができます。


アプリはそれぞれ初回起動時にインストールが必要です。


ややUIが異なりますが、Androidスマートフォンやタブレットにアプリをインストールするのと同じ感覚です。


◆使い勝手
ハンドルを持って普通に持ち運べるサイズ&重さであり、セッティングも「壁から適当な距離を取って、レンズカバーを下げるだけ」で完了し、自動でピント調整が行われるので、プロジェクターとして使う部分はもちろん、取り出し・片付けも楽ちん。起動時間はおよそ40秒、終了時間はわずかに5秒ほどという素早さも、「ぱっと持ってきて、使って、さっと片付ける」という使い方を可能にしています。プロジェクターとスクリーンを固定して設置しておくことができず、使うたびにセットしなければならない環境の人にとってはかなり助かるはず。

スピーカーは10W×2で、別途電源を確保しなくてもこれだけの音が得られるというのはありがたいところ。


HDMIポートが1つという点は、複数のゲーム機を使い分けたいという人にはちょっと不足かもしれませんが、頻繁にいろんなゲーム機を使い分けるのではない限り気にはならないはず。

Anker Nebula MarsIIの価格は、Amazon.co.jpで税込6万9800円です。

Amazon.co.jp: Anker Nebula Mars II(Android搭載モバイルプロジェクター)【300 ANSIルーメン / DLP搭載 / 20W(10Wx2)スピーカー / オートフォーカス機能】: パソコン・周辺機器

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

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