GoogleカレンダーやSlack、Trelloといったサービスは日々の業務効率化に貢献してくれています。
でも、利用するアプリが増えれば増えるほど、目的にたどり着くまでのコストが増してしまい、かえって生産性が下がっているんじゃないか…と感じることもありました。
アプリがうまく整理できれば、つまりシーンに応じて絞り込みができれば、もっと目の前のタスクに集中できるはず。そんな使い方ができそうな新しいブラウザが登場。6月21日にリリースされた「Biscuit(ビスケット)」の使い勝手をレビューします。
Biscuitは、シーンに応じたアプリを追加できる
ヒトは拡張性があればあるほど要らないものまで詰め込んでしまうもの。
「Biscuit」が備えているのはいまのところ、グループごとにアプリが管理できるサイドバーのみで(ブックマークや履歴機能すら見当たりません)、気の散りようがありません。
設定や操作もシンプルで、業務や趣味ごとにグループを作って、各シーンで利用するアプリを追加していくだけです。
タブを自動で整理してくれる
アプリを利用するたびに、次々とタブを開いてしまうのが一般的なタブブラウザの宿命。タブをおまとめできる「Vivaldi」のようなブラウザもありますが、「Biscuit」ではタブが自動で整理されます。
タブとして表示されるのは今使っているアプリと、そのアプリ内で開いたページのみ。
たとえば、Gmail内のリンクを開くと、WebページはGmailタブの横に表示されます。別アプリを使うときには、ごっそりタブ環境も切り替わります。
SNSの複数アカウント運用に最適
SNSやサービスを複数アカウントで使い分けている方、アカウントやブラウザのプロファイルを切り替えて使うのは少し煩雑ですよね。
「Biscuit」なら追加したアプリはそれぞれ別のものとして扱えますので、複数アカウントの運用が楽になります。
新着通知がわかりやすい
アプリの通知をオンに設定すると、アイコン横の緑丸で新着を知らせてくれます。未読数のバッジではないのも圧迫感がなくてツボかもしれません。
セキュリティを重視した設計
設定項目がほとんどなくチューニングに労力を割けないのも、アプリを使うことに集中できてよさそうです。
また、新興ブラウザというとセキュリティが気になりますが、「Biscuit」ではタブをまたいだ情報の受け渡しがなくセキュアな設計になっているようです。
ただ、プライベートブラウジングと同じようなこの機能があるがゆえに、アプリへのログイン情報も引き継げません。つまり、別タブでAmazonのリンクを開くたびにIDとパスワードの入力を強いられることになり、ここはウィークポイントともいえます。
80種類以上のアプリに対応
機能てんこ盛りのいまどきブラウザとは真逆の、アプリの整理に特化したアプローチはユニーク。「Biscuit」は公式ページより無料でダウンロード可能です。MacやWindows、Linuxにも対応しています。
80種類以上のメジャーなアプリが使えますので、パソコンで利用するのはアプリがメイン…という方にとっては手放せないツールとなるでしょう。
また、拡張機能やブックマークに依存して生きている方も、アプリやSNSのアカウントを切り替えて使うランチャーとして、便利に活用できそう。これから、グループウェアなどの対応アプリが増えることにも期待したいです。
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Image: Biscuit
Source: Biscuit