ライター : 上田 裕美

管理栄養士

ハイボールは糖質ゼロ?カロリーはある?

ハイボールの材料であるウイスキーは、糖質を含みません。そのため、ウイスキーを炭酸水で割るハイボールは糖質ゼロですが、カロリーはしっかり含まれています。例えば、ハイボール1杯あたりで使うウイスキー(43g)では、101kcalになります。

糖質は1gあたり4kcalになる、体の主要なエネルギー源です。一方で、糖質は摂り過ぎると体内で脂肪に変わるため、肥満を招く原因にもなります。

ヘルシーにお酒を楽しみたい方に人気のハイボールですが、カロリーに注意しながら飲む必要がありますよ。(※1,2,3)

ハイボールはプリン体もほぼゼロ!

プリン体は肝臓で分解されて尿酸になったあと、尿や便として体の外へ排泄されます。プリン体は体内でも生成されますが、食べ物から摂取し過ぎると、血液中の尿酸値が高くなる原因のひとつになります。

ビール100mlあたりに含まれるプリン体はおよそ5〜6mgですが、ウイスキーは0.1mgとごくわずか。ハイボールは、尿酸値が気になる方でも楽しめるお酒です。

しかし、アルコール自体に尿酸値を上昇させる作用があるため、適量の飲酒を心がけてくださいね。(※4,5,6,7)

ほかのお酒には糖質が含まれる?

種類重量糖質量
ウイスキー100g0g
日本酒(純米吟醸酒)100g4.1g
ビール100g3.1g
赤ワイン100g1.5g
白ワイン100g2.0g
梅酒100g20.7g
缶チューハイ(レモン風味)100g2.8g
(※2,8,9,10,11,12,13)
ウイスキーと、主なアルコール飲料100gあたりの糖質量を比べてみましょう。

梅に砂糖とアルコールを加えて作る梅酒は、糖質がもっとも高くなります。チューハイに使う焼酎は、糖質を含まないお酒。しかし、果汁を入れたり、ジュースで割ったりすると糖質を摂取するため、注意が必要ですよ。

ほかのお酒と比べると、ウイスキー以外には、すべて糖質が含まれていることがわかります。(※14)

ハイボールを飲むときの注意点は?

注意点

  1. ウイスキーを何で割るか
  2. おつまみの選び方
  3. 糖質が含まれるハイボールも

ウイスキーを何で割るか

ウイスキーを炭酸水で割るハイボールは、料理の味を邪魔しない、すっきりとした味わい。甘いコーラやジンジャーエールで割るハイボールにすれば、ウイスキーの味が苦手な方でも飲みやすくなります。

しかし、コーラやジンジャーエールなどの清涼飲料水はカロリーや糖質が多く含まれているため、飲む量には注意しましょう。例えば、炭酸水100gあたりのカロリーと糖質量はゼロですが、コーラ100gあたりのカロリーは46kcal、糖質量は11.4gです。

ハイボールをヘルシーに楽しみたいときは、シンプルに炭酸水で割るのがおすすめ。レモンやライムを絞れば、爽やかな香りのハイボールになりますよ。(※15,16)

おつまみの選び方

キリっとした辛口のハイボールは、どんなおつまみとも相性抜群。糖質ゼロのハイボールですが、一緒に食べる料理にも気をつけることが大切です。

例えば、定番のから揚げやフライドポテトは油で揚げるため、脂質が多いおつまみ。また、ピザやチャーハンなどには、糖質が多く含まれています。

おすすめは、まぐろやたい、あじなどの刺身や、冷奴などの糖質が少ないおつまみ。また、焼き鳥では甘辛いタレではなく、塩味を選ぶのがポイントですよ。

そのほか野菜をたっぷり使ったサラダや、さっぱりとした酢の物などを組み合わせて、ヘルシーにお酒を楽しみましょう。(※3)
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