超大型ハリケーンが「スクーター竜巻」を発生させるかも? マイアミ市がシェアスクーターを撤去

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超大型ハリケーンが「スクーター竜巻」を発生させるかも? マイアミ市がシェアスクーターを撤去
Image: Karl_Sonnenberg / Shutterstock.com

何かと危なっかしい話のある電動スクーターが強風で飛んできたら、恐怖ですもんね。

フロリダ州にハリケーン「ドリアン」が接近していることを受け、マイアミ市は街中にある電動スクーターが安全を脅かす要因、つまりハリケーンの強風によって宙を舞う危険な物体となってしまわないよう対応にでました。

「スクーター竜巻」に気をつけろ

先週木曜、マイアミ市議会のKen Russell議長はハリケーンに先駆けて、「すべての」電動スクーターは金曜までに市内の街路から撤去されるとハッシュタグ「#scooternado(スクーター竜巻)」を添えてツイートしました。同市は4月に、地域へのスクーター展開のため6社(Bird、Bolt、Jump、Lime、LyftとSpin)と提携してパイロットプログラムをローンチしています。

米Gizmodoにメールで送られてきたLyftの広報担当者の声明文の中では「Lyftにとってコミュニティの安全は重要なことです」と綴っています。「マイアミ内の全スクーターのオペレーションを一時的に中止して、市の要請によりハリケーンドリアンに先駆けてスクーターを安全に保管しました。オペレーションの再開は状況が改善されたあとであり、マイアミ市から提供されるガイダンスに引き続き従います」とのこと。

Lyftの広報担当者は、同社のオペレーションチームは嵐が過ぎるまで倉庫に保管する電動スクーター244台を回収したと述べていました。一方Limeは声明文の中で、ハリケーンに先駆けてマイアミ、オーランド、フォート・ローダデールから車両を撤去、タンパでは台数を減らしたと報告。同社は合計して自転車500台とスクーター1,500台をオペレーションから撤去したとか。

Bird、Jump、Spinもマイアミから撤去されることが確認され、Jumpはタンパからも車両を撤退したと語っていました。

Uberが買収したJumpの広報担当者はメールで「地元と自治体と緊密に連絡を取り、Jumpスクーターのサービスを無効化しました」と米Gizmodoに教えてくれました。「ハリケーンドリアンを注視していて、Jumpのスクーターはすべてマイアミとタンパの道路から撤去しました」とのこと。

Boltとマイアミ市からは、コメントがありませんでした。

先週の時点ではカテゴリー4でしたが、日曜の朝にカテゴリー5へと進化したドリアン。現在はバハマを直撃して猛威をふるっており、現地時間の月曜から火曜にかけてフロリダ東海岸沿いに上陸する危険性があります。

Source: Twitter, Sun-suntinel