- 職場の上司と良好な関係を築くのは重要なことだ。だが、上司を喜ばせるたった1つの方法などない。
- それでも上司に好印象を残すことのできる、60秒以下でできるシンプルなことがいくつかある。
- Business Insiderは、キャリア問題の専門家にアドバイスを求めた。
もしあなたが『プラダを着た悪魔』や『あなたは私の婿になる』に出てくる上司の方がよっぽどマシだと思うような上司の下で働いたことがあるなら、上司との関係が重要であることを知っているはずだ。
事実、アメリカで行われたギャラップ(Gallup)の調査では、「上司から逃れるために」会社員の50%が仕事を辞めていることが分かった。
職場の上司と良好な関係を築く、たった1つの手早く簡単な方法などない。
仕事でしっかり成果を出し、同僚に思いやりを示し続けることが必要だ。
だが、それでも上司を喜ばせる、60秒以下でできるシンプルなことがいくつかある。
Business Insiderがキャリア問題の専門家に聞いた、最も役に立ちそうなアドバイスを紹介しよう。
1. 送信する前に確認しよう
メールの送信ボタンを押した直後に明らかな誤字・脱字や間違いを見つけて、送信を取り消したいと思ったことはないだろうか?
最悪な気分だ。しかも、それは避けられたはずなのだ。誤字・脱字、間違いがないかどうか、メールの文面をきちんと確認していれば。
すでに手遅れな場合は、自分のミスをきちんと認めようと、キャリア問題の専門家、ヴィッキ・サレミ(Vicki Salemi)氏はBusiness Insiderに語った。
「何かうまくいかないことがあったら、きちんとそれに目を向けましょう。わたしたちは皆、人間です」とサレミ氏は言う。
「それが重要なのです。今後、誤字・脱字やミスを隠さず、すぐに対応できることを示すためには」
2. プロジェクトに手を上げよう
時間に余裕があって自分の得意分野なら、異なるタイプのプロジェクトに自分から手を上げよう。
もちろん、プロジェクトそのものには60秒以上かかるが、プロジェクトの内容を確認し、やるかどうか決めるには60秒あれば十分だ。
「これは有効です。自分の能力を広げ、転職を考えたときにも履歴書にスキルや経験を加えることができます」とサレミ氏は言う。
3. フィードバックを求めよう
折を見て上司に声をかけ、自分がどんな成果を上げていて、どうすればさらに改善できるか確認しよう。
「昇給や昇進の役に立つだけでなく、上司にあなたの仕事を評価してもらい、成果を上げていれば、その成果を認識してもらうことができます」と、仕事のレビューサイト「Fairygodboss」のCEOで共同創業者のGeorgene Huang氏はBusiness Insiderに語った。
上司へのメールに「フィードバックがあれば、ぜひ教えてください」と付け加えたり、1対1のミーティングの最後に尋ねてみると良さそうだ。
4. ミスをきちんと処理しよう
誰でもミスをすることはある。だが、誰もがそのミスにきちんと対処できているわけではない。
「自分の行動の責任を認めましょう。何が起きて、そこから何を学んだのか。それからです」とサレミ氏は言う。
「ミスは隠そうとするのではなく、明らかにすべきです」
ミスを回避する1つの方法は、やり方やプロジェクトの狙いなど、分からないことは事前に確認しておくことだ。
新たなプロジェクトに着手する前に、疑問点がないか考えよう。
5. 同僚の成果を祝おう
もしあなたが取り組んでいるプロジェクトで同僚が素晴らしい仕事をしたなら、周りに知らせよう。
そして、全ての手柄を自分のものにしないことだ。
「同僚が素晴らしい仕事をしたら、部門会議などで同僚の成果をしっかり報告しましょう。そうすることで、同僚の士気を高めるだけでなく、上司にあなたがチーム・プレーヤーであることを示すことができます」とサレミ氏は言う。
「ポジティブな雰囲気を作ることで、同僚らがあなたに称賛を返してくれるかもしれません」
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Image: Shutterstock.com
BUSINESS INSIDER JAPANより転載(2019.05.11)