夏は特に害虫が気になる季節ですが、殺虫剤はたくさんあってどれが良いのか迷います。
また、子どもやペットのために、できれば殺虫剤を使いたくないこともあります。
消毒用アルコールが虫に効くのはなぜ?
私は自宅の害虫退治に消毒用アルコールを使っています。
これは夫がどこかで聞いてきて、試してみたらすごく効果があったのです。主に蚊やハエに使っていたのですが、ゴキブリにも使ってみたら8〜9割の成功率で驚きました。
では、なぜ消毒用アルコールが虫に効くのでしょうか。「Healthline」によると、アルコールの溶解作用によりまず虫の外殻が溶け、乾燥作用で体内が乾燥するからなのだそうです。
たしかに、スプレーすると即死というよりはまず動けなくなるので、虫を処理しやすくなります。
消毒用アルコールスプレーを使うときの注意とコツ
スプレーのつくり方は、消毒用アルコールのボトルのキャップをスプレーに取り替えて害虫に直接スプレーするだけなのですが、注意点がいくつかあります。
消毒用アルコールは英語で「rubbing alcohol」といい、アメリカではアルコール度数が70%と90%のものが市販されています。
私は、70%のものを使って効果があったので、「じゃあ90%ならもっとすごいだろう」と思ってそちらも使ったことがありますが、即揮発してしまうので意外にも効果はそれほどではありませんでした。
日本の消毒用アルコールは76.9~81.4%ということなので、効果はあると思います。
さて、スプレーは虫に向けたときに液体がすぐに出なければ意味がありません。
虫を目撃したら、まずはスプレーを数回プッシュして、虫にかけるときには消毒用アルコールがすぐに出るようにする必要があります。
虫が飛んでいるときや壁にとまっているときに直接スプレーするとすぐに落下します。
ただ、壁の種類によってはしみになることもあるかもしれないのでご注意ください。人やペットに向けてはスプレーしないように。
そして重要なのは、なんといってもアルコールなので、火の元に近いところでは使用しないように気をつけましょう。
消毒用アルコールはどんな虫に効くの?
私が使った中で効果があったのは、ハエ・蚊・ゴキブリ・アリです。ハチ類には使用したことがありません。
また、アメリカでは宿泊時に要注意の害虫トコジラミ。
「Healthline」やテキサス A&M大学の「AgriLife Extension」などのサイトによると、消毒用アルコールのトコジラミに対する効果は限られているようなので、使う際にはご注意を。
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Photo: ぬえよしこ
Image: Phil McDonald, karen roach/Shutterstock
Source: Healthline, Texas A&M AgriLife Extension