我が家の子どもたちは、新学期を迎えました。
親は放課後に子どもたちの愚痴を聞かされる日々になります。
子どもは学校で1日中先生に気を遣っているので、帰宅して親の顔を見たとたんに、その日に感じたフラストレーションをぶつけたい気分に駆られるのかもしれません。
子どものネガティブな気持ちをどう受け止める?
我が家の子どもが最初に話題にするのは、必ずその日一番嫌だったこと。
気が合わない同級生の隣の席になったこと、気分転換のために屋外に出る順番が自分のクラスに回ってきたときに限って雨が降ったこと、ランチが長蛇の列で実際の食事時間は5分しかなかったことなど。
親としては子どもを励まそうとして、「何もかも心配ないよ」と言ったり、アドバイスしたり、問題を解決しようとしますが、そんなことをしてもあまり役に立たないかもしれません。
臨床心理学者のWendy Mogelさんは、「そんなことをすると、イライラしたり不機嫌になる機会を子どもから奪うことになる」とWashington Postに語っています。
それに、誰だってたまには愚痴をこぼしたくなるものです。
あなたは、物事がうまくいかなくて落ち込んでいるとき、友人やパートナーに何を求めるでしょう。こちらの話をよく聞いてくれて、気持ちをわかってくれることでしょう。
いわゆる「反映的傾聴(Reflective Listening)」と呼ばれるものです。
子どもも落ち込んでいるときはそれと同じことを求めるもの。ですから、次のような言葉を子どもにかけてみましょう。
子どもにかけたい言葉と態度
- 「今日は数学の授業が本当に大変だったみたいね」
- 「外に出て気分転換できなかったのは、がっかりだったね」
- 「うまく行かない日があってもいいんだよ」
- 「かわいそうに、今日の午後は大変だったんだね」
結婚と家族関係専門のセラピストであるEmory Luce Baldwinさんは、どんなに良い感情も悪い感情も永久には続かないことをさりげなく相手に思い出させることがコツだとWashington Postに語っています。
「イライラしている子どもに対して教え諭そうと思ってはいけません」とBaldwinさんは言います。言ってもいいのは、今は辛く感じていることを気の毒に思っていることと、その日は本当に大変な日だったと理解できることです。
でもそれは今日だけだと強調しましょう。
「そんなにイライラしているなんて、可哀想に」とか「学校が嫌いだなんて良くないわ」といったありきたりのことは言わず、「嫌なことは永久には続かない」と子どもに伝わりやすいようにするべきとBaldwinさんは言います。
もちろん、子どもが同級生や先生との間にもっと深刻な問題を抱えていて、親が介入した方がいいこともあります。その場合は、解決策を話し合い、助けの手をさしのべるべきです。
でも、そういう場合以外は、「今日は運が悪かったかもしれないけど、明日はきっと良くなるよ」という姿勢で臨みましょう。
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Source: Washington Post
Image: Shutterstock.com
Meghan Moravcik Walbert – Lifehacker US[原文]