スーパーマーケットで買い物をしていると、つい、あれもこれもと目移りしてしまうものです。
派手なセールの看板、試食品のブース。
もしかするとあなたは、自分はいつも買い物中もスマホをいじっているから、最新のマーケティング戦略にひっかからずに済むと思っているかもしれません。しかし、それは間違いです。
実際は、スーパーでスマホをいじくり回していると、予定よりも多くお金を使ってしまうことがわかりました。
ながらスマホで出費が増える?
信じられない? 最近行われた2つの研究により、買い物リストと無関係のタスクにスマホを使うとスーパーでの出費が増えることが示されています。
もっとも、この条件は重要です。買い物リストアプリを使ったり、ストアアプリでチラシをチェックしても、目移りして出費が増えるということはありません。
一方、箱入りワインの割引額をチェックしているときに、たまたまポップアップしたテキストメッセージの通知をクリックすると、余計な出費につながる目移りが誘発されます。
Journal of Marketingに掲載された2018年の研究では、視線追跡技術、売上レシート、アンケートを使って、スーパーで買い物をしている最中にスマホを使うと出費が増えてしまうことを突き止めています。
買い物中にスマホを使うと、店内で過ごす時間や、商品や価格をチェックする時間が長くなり、また、いつものコースと違う通路を通る回数が増えることがわかりました。こうした行動はすべて、出費の増加につながります。
一方、メリットもあるようだが…
一方、店内でスマホを使っていると、レジ前の商品を手に取りづらくなることもわかりました(Twitterをチェックしていると、週刊誌の見出しやチョコレート菓子が目に入らなくなる)。
しかし、レジに至るまでに、すでにさまざまな商品に目移りした結果のダメージが蓄積されているということに変わりはありません。
Journal of the Academy of Marketing Scienceに掲載された別の調査では、Kroger、Target、Costcoなどの大型スーパーの買い物客にインタビューを行ない、スマホの使用が買い物にどのような影響を与えたかを調べました。 以下はFast Companyの要約:
買い物リストとは関係ないタスクにスマホを使った人は、店に入るときにはまったく買う予定がなかった商品を買う可能性が9%高くなっていた。
また、そのときに購入した商品は、実用というよりは快楽のための商品(チョコレート菓子、スナック、電子機器、おもちゃなど)である傾向が見られた。
ですので、こんどスーパーに行くときに、買い物リストの確認や、割引額のチェック、クーポンの提示にスマホを使いたい場合は、店内にいる間はそのほかの通知をオフしたほうがいいかもしれません。
もし、どうしても店内を歩きながら買い物リストとは無関係のタスクにスマホを使ってしまうようなら、紙の買い物リストに切り替えて、目的の買い物に集中できるようにしてください。
そうでなければ、カートに不必要な商品まで入れてしまうことになるでしょう。
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Image: George Rudy/Shutterstock.com
Source: Journal of Marketing, Fast Company
Lisa Rowan - Lifehacker US[原文]