なつかしのウォークマンが帰ってきた!
アラフィフ世代には子供時代の、アラ還世代には青春時代の思い出が蘇りますね。
誕生40周年を記念し、アニバーサリーバージョンとしてあのWalkman(ウォークマン)を復刻するんですと。ドイツ・ベルリンで開催中の「IFA2019」でSony(ソニー)が衝撃的に発表しました。世界初のポータブルカセットプレイヤーとして80年代に世界を席巻したWalkman。ただ、いそいそと昔のカセットテープを納屋から引っ張り出してくるのはちょっと待った。残念ながらテープは再生できないようですよ。あとですね、お値段のほうも1979年からぐっと値上がりして3倍に。
Nice reminder from #SonyIFA that #Sony changed how we listened on the move with #walkman and now a 40th anniversary edition #IFA19pic.twitter.com/vhyNKVbALV
— Dan Todaro (@DFTodaro) September 5, 2019
名前も中身もオリジナルとは異なる
Sonyがリリースする、その名も当時とは似ても似つかないNW-A100TPSは、当時のウォークマンを現代に蘇らせようとするソニーの努力がみなぎるアイテムです。しかも、今回はリブランドや本物へのこだわりは一切捨て、とにかくノスタルジアを掻き立てて売り上げをひたすら目指すことを目的としたようです。ソニーには、つい先ごろ発表されていた21世紀にふさわしいキャパのカセットテープをつけるというアイディアもあったようですが、結局磁気テープにこだわることはやめ、賢くもまったく新しいデザインを選択しています。
Androidベースの音楽プレイヤーに。BT接続も可
テープの代わりになるのはAndroidをベースとした音楽プレイヤー。お気に入りの音楽を16GBぶん詰め込むことができます。 SIMカードこそついていないもののWi-Fiは接続でき、かわいらしい3.6インチのタッチ画面でAndroidアプリだって使えちゃいます。きわめつけは、画面で回るカセットテープの画像。まるであの頃のウォークマンを彷彿とさせる姿形です。それにプレイする音源の種類によってカセットの色や表示が変わるという凝りよう。付属のソフトケースもなつかしのWalkmanを彷彿とさせる趣。スクリーンセーバーの動画を見ながらケースを閉じれば、80年代にタイムトリップ。また、Walkmanの全盛期を知らないという若輩者にとっては、まるで『ストレンジャー・シングス』を見てるような気分を味わわせてくれます。
もっとレトロに浸りたいあなたのために、この復刻版Walkmanにはヘッドホンジャックもついているんです。でも普通にBluetoothも使えますのでご心配なく。
日本での発売は不明
あの頃のWalkmanは150ドルでしたが、この復刻版はヨーロッパで440ユーロ/440ポンド(約5万2000円)、オーストラリアでは599ドル(約4万3000円)で11月に発売予定です。ただし、米国での発売も日本での発売もまだ未定。
考えてみれば、Walkmanこそレコードを市場の隅に追いやった革新的デバイスで、そのブランドの発売期間全体で2億台も販売された超ベストセラー。言ってみればiPodやスマホどころか、現在のポータブル機器の祖先的存在です。このくらいの値段なら、出しても惜しくないかも。
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