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北海道むかわ町で化石が発見された恐竜、新属新種と確認され「カムイサウルス・ジャポニクス」と命名される 40

ストーリー by headless
新種 部門より
北海道大学は6日、北海道むかわ町穂別で化石が発見された通称「むかわ竜」が新属新種の恐竜と認定され、「日本の竜の神」を意味する「カムイサウルス・ジャポニクス (Kamuysaurus japonicus)」という学名を命名したことを発表した(プレスリリース新着情報論文SlashGearの記事)。

カムイサウルスは2003年に尾椎骨13個が発見されていたが、首長竜の化石と判断されてクリーニング作業は後回しになっていたという。その後恐竜の化石であることが確認され、2013年~2014年の第一次・第二次発掘と追加発掘で全身骨格が確認された。このカムイサウルスは年齢9歳以上の成体で体長8メートル、体重4~5.3トン、国内最大の恐竜全身骨格となる。カムイサウルスはハドロサウルス科で、ロシアのケルベロサウルスや中国のライヤンゴサウルスと近縁であることが判明しており、日本での新属新種の発見は日本または東アジアで独自の進化が起きていたことを示すものだという。また、カムイサウルスは海岸沿いに生息していたとみられ、これまであまり描かれていなかった恐竜時代の海岸沿いの世界を知ることのできる世界的に重要な化石とのことだ。
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  • まぁ、気にする人はいないんだろうけれど…。学名はラテン語なんで、なんで「カムイ」をラテン語に無い y を使って “kamuy” としたのか? …と思ったらアイヌ語のラテン文字翻字で [j] を y で翻字しているかららしい。カムイは /kamuy/ [kamuj] というわけで。でも、ならばラテン語なら kamuj ないし kamui とすべきでしょうね。現実にはラテン語の学名にしばしば y が登場するけれど、これは人名や地名などの固有名詞由来の場合がほとんど。漢字圏では外国語の固有名詞の場合も漢字の原綴のまま借用し、発音だけ現地読みするように、ラテン文字圏でも原綴のまま借用し、それぞれの輸入先の読み方で発音するので。なので固有名詞由来の学名の場合は y や w も使われることになります。カムイは普通名詞なので難しい所。

    で、それよりも気になるのが、japonicus を「ジャポニクス」と読んでいること。(「ジャポニカス」よりはマシだけれど。)ラテン語の j の読みは [j] なので、これは「ヤポニクス」であるべき。

    学名にまで英語汚染が浸透しているのは何ともはや…。

    そう言えば、Titanium PowerBook G4 が発売された時、 Mac の雑誌の紹介記事を読んでいて「ちなみに、Apple は『チタニウム』と表記しているけれど、『チタニウム』とは『タイタニアム』のことである」と説明があって、のけ反ったのを覚えています。
    • 現実にはラテン語の学名にしばしば y が登場するけれど、これは人名や地名などの固有名詞由来の場合がほとんど。

      えー?
      ご存じないようですけど、かの有名なティラノサウルス [wikipedia.org]は。Tyrannosaurusと綴ります。
      こいつは古代ギリシア語由来で、意味は「暴君トカゲ」なのは知られているはず。固有名詞ではありません。
      他にも、有名どころだと

      アンキロサウルス [wikipedia.org](Ankylosaurus:癒合or曲がったトカゲ)
      デイノニクス [wikipedia.org](Deinonychus:怖ろしい鉤爪)
      パキケファロサウルス [wikipedia.org](Pachycephalosaurus:厚い頭のトカゲ)
      コエロフィシス [wikipedia.org](Coelophysis:空っぽな形)

      とか、恐竜の学名には普通にあります。(この辺も大体古代ギリシア語が語源)

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    • 半可通乙。「j」という文字はそもそもラテン語が生きた言語であった時代には存在しなかったので、「ラテン語での発音」などと云々する価値はないよ。

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      • 半可通乙。「j」という文字はそもそもラテン語が生きた言語であった時代には存在しなかったので、「ラテン語での発音」などと云々する価値はないよ。

        そんなことはとうにご承知。/j/ [j] は /i/ [i, j] から、/u/ [u] は /v/ [u, w] から派生したものです。そこまで詳しく書く必要がないと思ったから書かなかったまでです。ラテン語の /i/ と /v/ は°母音の [i] と [u] と発音される場合と、子音の [j] と [w](後に [v])として発音される場合がありました。通常、これらの文字に母音が続く時には子音として発音されました。Iaponia [jaˈpɔ.ni.a](ヤポニア)のように。しかし母音の前でも母音として発音される場合もあり、それを区別するためにいつの間にか(15世紀頃)子音の /i/ の下を曲げて /j/ として区別するようになったのです。なので、japonicus のラテン語の読みはやはり「ヤポニクス」です。iaponicus と書くと「ヤポニクス」だけではなく「イアポニクス」という読みも可能だったので、はっきりと「ヤ」と発音を明示させるために ja ができたのです。

        それにしても言語学者が素人さんに「半可通」呼ばわりされる時代なんですねぇ。インターネットによる民主化は素晴らしい。

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    • by Anonymous Coward

      アシモフの黒後家蜘蛛の会で、Aluminiumを英国人がアルミニウムと発音することが許せない大学教授が出てきたなぁ…。
      米国人的にはアルミナムだそうで。

      …アシモフは言葉遊び好きだから、翻訳大変そうだな。

      英語って文字と発音が乖離してるのどうにかならんのかねぇ。手遅れっぽいけど…。

    • by Anonymous Coward

      ジャポニカ米「……」

      ♪ヤポ~ニカ~www
       ♪ヤッポニッカがっくしゅうちょ~wwwww

      ジャポニカ学習帳「……(涙目)」

      • ジャポニカ米「……」

        当然「ヤポニカ米」が本来なら正しい表記でしょうね。(ネットでも「ヤポニカ米なのか、ジャポニカ米なのか、どっちが正しいのか?」といった質問:が見受けられますね。)要するに英語からの借用語ならば「ジャポニカ米」で、学名なら 𝑂𝑟𝑦𝑧𝑎 𝑠𝑎𝑡𝑖𝑣𝑎 subspecies 𝑗𝑎𝑝𝑜𝑛𝑖𝑐𝑎 [ɔˈryː.za saˈtiː.wa sʊpˈspɛ.ki.eːs jaˈpɔ.nɪ.ka](オリーザ・サティーワ・スプスペキエース・ヤポニカ)ですので「(オリーザ属サティーワ種=アジアイネ属サティバ種)ヤポニカ亜種」ですから「ヤポニカ米」が正しいということになります。理屈の上ではそうなのですが、日本は「何でも米語読みのほうが正しい」とする文化なので、なかなか難しい問題です。

        小学館から出ていた百科事典の名前が『ジャポニカ』。知識の宝庫の百科事典のタイトルの読みが間違っているなんて、シャレにもなりません…。

        最近では学者でも …cus(…クス)を「…カス」とか読むようになっていて…。…nium(…ニウム)を「…ニアム」と読む「学者」も増えてきていますね。

        英語読みだと自覚しているのなら構わないのですが、解説で「ラテン語では…」のように書かれたり、学界の論文やテレビのニュースなどで「ラテン語の学名」と称して英語読みのカタカナが表示されるのは何ともはや…。

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  • 発見は2003年 (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2019年09月07日 16時11分 (#3682086)

    >カムイサウルスが発見されたのは2013年7月
    これは第一次発掘と混同されています。
    発見されたのは、むかわ町のサイトによれば2003年の4月です。
    http://www.town.mukawa.lg.jp/3076.htm [mukawa.lg.jp]

  • by KAMUI (3084) on 2019年09月07日 16時22分 (#3682087) 日記
    親しみが湧く(笑)
  • by Anonymous Coward on 2019年09月07日 16時40分 (#3682093)

    やりたい放題だな

  • by Anonymous Coward on 2019年09月07日 17時59分 (#3682121)

    ラテン語表記でどうすればいいのかは知らないスマヌ

  • by Anonymous Coward on 2019年09月08日 23時10分 (#3682482)

    NHKの特番でインタビューなどを見ていると、(個人的な印象の話で恐縮ですが)派手なこと、目立つことが好きな方なのかな、という印象を受けました。最もそれを感じたのは恐竜の全身標本の前で両手を頭の後ろに組んで寝転がって映っていたのを見たときです。
    今回のネーミングについても、恐竜に「神」と名付けるセンスに疑問を感じないでもないですが、小林教授らしいなあという印象です。

    • by Anonymous Coward

      神道の国で古生物を神として扱うのはそんなに変かなあ。

    • by Anonymous Coward

      あなたのコメントを見ていると、(個人的な印象の話で恐縮ですが)出た杭を叩くのが好きな方なのかな、という印象を受けました。最もそれを感じたのはストーリーの本質に何も関係がない「派手なこと、目立つことが好きな方」であることをわざわざ問題提起しているのを見たときです。今回のコメントについても、「中心となっている小林教授」とあたかも中心であること害悪であるかのようにあげつらうセンスに疑問を感じないでもないですが、自分は何も貢献しないくせに人の粗を探して叩くのは大好きなスラドの匿名の臆病者らしいなあという印象です。

    • by Anonymous Coward

      いろんな番組や子供科学電話相談での受け答えとかを見聞きしていると「恐竜に対してテンションが高い人」「恐竜への憧れ(少年心)が強い人」という印象です。

      「カムイ」を選んだのも発掘された北海道に因んでアイヌ語から決めるにあたって、語感がよく(要は「かっこいい」)、アイヌ(北海道)を連想しやすい言葉を選んだんだと思います。
      # 個人的には「カムイ」という言葉はアイヌを象徴している印象があるので、とてもよいネーミングだな、と思いました
      # アイヌ語一覧 [wikipedia.org]から選ぶとしてカムイ以外だったら、ストレートに「アシリ」とか、背中の突起が特徴らしいので「マキリ」(小刀というほどではないですが)とかですかね

  • by Anonymous Coward on 2019年09月09日 13時24分 (#3682632)

    >ロシアのケルベロサウルス
    双頭の恐竜かタコヤキ好きな恐竜かとわくわくしながわググったが詳しくわからなかった

  • by Anonymous Coward on 2019年09月10日 9時45分 (#3683263)

    むかわ町の出身 [wikipedia.org]なんだけどね。

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