SNS時代の子育ては、子育て初期の孤立しがちな時期に、他の親と簡単につながることができるのが素晴らしいところです。
赤ちゃんの子育てをしている頃は、昼は長く、夜はもっと長く、常に誰かが自分にぶら下がっていて、外に出かけるというような簡単なことも不可能に思えます。
子育ての苦労をシェアする「シェアレンティング」のデメリット
SNS時代の子育てにおけるあまり良くない点としては、つながりを求めるあまり、ストレスがあったその瞬間に、自分の子育ての苦労をシェアしすぎる傾向にあることです。
子どもができたこと、失敗したこと、子どものあらゆる気分を記録することがあまりにも一般的になっていて、「シェアレンティング(sharenting:親が子どものあらゆることをSNSでシェアすること)」という言葉もあるほどです。
また、癇癪をおこした幼児をシェアするのが、シェアレンティングでは特にトレンドになっています。
子どもを笑いものにしてはいけない
以前、子どもが「バナナちょうだい」と言った直後にバナナをあげたら、子どもに大声で叫ばれるということがありました。
そんな馬鹿げた一連の出来事は、自分一人しか知りません。誰かに(できればたくさんの人に!)、自分の身に起こったことは滅茶苦茶だと知って欲しいと思うでしょう。
泣かないようにするには、笑い飛ばさなければなりません。「これを投稿しなきゃ」と思うかもしれません。
しかし、2人の心理学者がニューヨーク・タイムズ紙に、子育ての経験を共有することで他の親とつながるのはいいことですが、苦しんだり、窮地にあるような子どもの画像を送ったり共有したりすると、それは嘲笑に変わると話しています(バナナの皮を全部むいたら泣き叫ばれた災難が事実だとしても、送った写真は取り戻せません)
子育て中の自分の体験を共有すると、他の親と連帯感を持てるので、子どもの写真やエピソードを投稿し続けます。しかし、子どものことを笑いものにしないようにしましょう。
子どもをあやすのがうまくないせいで、子どもが滅茶苦茶なことをしているのを誰かに言いたいのであれば、家族か仲の良い友だちに話しましょう。
馬鹿にしたり、笑いものにするのは信頼を損ねるので、自分の母親については冗談を言ってもいいと思います(私はできませんが)。
愛情が十分にある安心できる状態であれば、繊細な事柄でも冗談を言うことができます。しかし、インターネット上の見知らぬ人は、あなたの子どもを愛していません。
子どもが小さくて、Twitterが何なのかもわからないから、子どもが顔を真赤にして叫んでいる顔を、何百もの投稿があるフィードに流しても罪はないと思うかもしれません。
しかし、今はできないように思えても、子どもはいずれ成長し、親がどんな自分の画像をシェアしたのかを気にするようになります。
最悪の写真はおろか、かわいいと思って投稿した写真ですら、気に入らない可能性も大いにあります(経験談だそうです)。
SNSではなく家族にシェアしよう
SNSに投稿するのではなく、配偶者や、母親や、親友にメールをしましょう。もしくは、自分宛にメールして、子どものあらゆる異常なことを入れるフォルダに保存しましょう。
後日、子どものあらゆる異常なことをまとめて振り返って、心から笑えるようになります。
子どもの滅茶苦茶な瞬間をInstagramに投稿して、ウィットに飛んだハッシュタグを付け、たくさんの「いいね」をもらうのを想像してください。そして、それらはすべてプライベートに保存しましょう。
あわせて読みたい
Image: Daniel Krason/Shutterstock.com
Source: The New York Times
Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文]