Series 3が2万円切ったのもすごいし。
今日のiPhoneイベントでは、想定通りApple Watch Series 5も発表されました。去年のSeries 4ではハードウェアのデザインが大きく変わり、心電図機能が追加されたりして健康管理方向にさらに踏み込んだ内容だったのに対し、今回はソフトウェア中心の一見小幅なアプデでした。でもチタンとかセラミックといった素材の上質感漂う端末も追加されてて、ガジェット欲を刺激された方も少なくないんじゃないでしょうか?
WatchOS 6で追加された機能
まずWWDCで発表されていたので、WatchOS 6がどんなものかはもうわかっていました。文字盤が追加され、周辺の騒音モニター機能が付き、月経トラッキングが追加され、電卓が搭載され、専用App Storeにアクセスできるようになります。かなり盛りだくさんですが、だいたいは既定路線というか、もっと前にやっていても良かった感じもします。Androidのスマートウォッチではずっと前からGoogle Play Storeが使えましたし、SamsungのGalaxy Watchだって(使い勝手はともかく)独自のアプリストアにアクセスできてましたからね…。そういう意味で、Apple Watchでは使用感含めてどうなのか、気になるところです。
またコンパスがアップデートされ、自分が進んでいる方向がすぐにわかるようになりました。そして旅行先でも150以上の国で国際緊急電話にかけられるようになり、既存の転倒検知機能とあいまって安全サポート機能がますます充実しています。さらに聴覚、婦人系、心臓系の3つの先進的な研究に参加できる、Researchアプリってのも追加されます。どの研究に参加するとしてもデータは匿名化され、プライバシーは超重視してます、とAppleは強調していました。
Apple Watch Series 5での進化点
ハードウェアに関しては、ディスプレイが常時オンになりました。電車の吊り革を握った側の手首のApple Watchをおでこでオンにしようとしたことのある人には、朗報です。っていうかこれまで「ウォッチ」と言いつつ、装着しているほとんどの時間は何も表示されないリストバンド状態だったんですよね。この良い意味での「今までは何だったんだ」感を実現したのは、リフレッシュレートを1Hzから60Hzまで動的に変化させられるLTPOディスプレイです。
チタン&セラミックモデルあり
また噂通りチタンとセラミックのモデルが発表されて、Apple Storeのサイトによれば、前者は日本価格で8万2800円から、後者は13万3800円からとなっています。全然売れなかった18金のApple Watch Editionみたいなんじゃなく、こういうリアルなプレミアムモデルが増えてきたのはうれしいですね。お財布には厳しいですが。
コラボモデル&ベルトについて
他にも、エルメスモデルに黒が追加されたのも訳者個人的にはかなりインパクトがあります。これまであのクルクルっと巻くデザインは可愛いけど、色が洋服とかバッグと合わせにくいものばっかりだなぁと正直思ってたんです。が、今回の黒バージョンでは文字盤からベゼル、ベルトのバックルまで黒で統一されつつ、ベルトの裏側だけナチュラルレザー色ってのがそそります。でもこっちもお値段はシンプルトゥール(クルクル巻かないやつ)が13万3800円、クルクルするドゥブルトゥールは14万9800円。これまた厳しいです。
バッテリーライフ18時間、睡眠トラッキングはまだ先
全体的に唯一置いてきぼりにされた感があるのは、バッテリーライフです。睡眠トラッキングの夢は、まだ先になります。5代目となるSeries 5ですが、「丸1日持つ」18時間のバッテリーライフよりは、新機能のほうが優先されてるんですね。LTPOディスプレイはバッテリー効率が高いとされていますが、実際ここにどう影響してくるのかはすごく気になりますね。18時間以上持つっていう声もよく聞きますが、それはGPSとか、バッテリーを大量消費する機能をどの程度使うかという使い方の個人差にかかってきます。
Apple Watch Series 5はGPSモデルが4万2800円から、GPS+セルラーモデルが5万3800円からです。プレオーダーは今もう可能になっていて、出荷は9月20日からです。そして何気にお買い得感あふれているのは、Series 3が1万9800円からにディスカウントされたこと。Apple Watchが2万円切るなんて!