「感謝の日記」をつけるのは、いわゆる幸せになるためのメソッド的なものではありません。

Greater Good Science Centerのレポート(PDF)でも示しているように、科学的に立証された精神的・情緒的・身体的な健康をも向上させる方法です。

いっぽう、身につけるのが大変な習慣であり、1人でやっていると馬鹿みたいな気分にもなります。

「感謝を伝え合う」だけで、お互いの健康が向上する

配偶者や恋人と暮らしている人は、ブロガーRaemonさんのやり方を試してみてください。

1日の終わりに、パートナー(もしくは他の家族)と、その日あった楽しかったことや、感謝していることを、それぞれが3つ話します。それをするだけで、少し幸せになります。

最初は、無理やりこの儀式をやっているような気になるかもしれません(よくないことがあった日は特に)。そんなときは、最初に嫌なことや不満を言ってもいいのです。

しかし、寝る前の儀式として不満を言っていると、おそらくあなたとパートナーは互いの不満を共有することになります。

なので、感謝も必要。感謝することは、どのようなレベルでもいいのです。本当にどんな些細なことでもいい、とRaemonは言っています。

コーヒーカップに陽の光がキラキラと輝いているのが素敵だったとか、そんなことかもしれません。

そのお陰で、保険会社にひどい目に遭わされたり、親友を怒らせたり、上司にクビにされたりすることが、なくなるわけではないかもしれません。

大抵の嫌なことは打ち消すことができます。

遠く離れた友人や家族とやるのも効果的

パートナーや家族と暮らしていない人は、仲のいい友だちと一緒にこの儀式をするもよし。もっと頻繁に話したいと思っている、遠くに住んでいる友だちがいる場合は、これは特に役に立ちます。

Raemonさん曰く、「日記をつけたり、毎日瞑想したりするよりも、会話の方が習慣にするのに楽」だそう。さらに「これは社会的習慣だ」とも言っています。

それに、その習慣をすることを思い出す人が、自分以外にもう一人いるのも心強いのです。(私の妻はすぐにこの習慣に慣れ、いつも始めようと言いだします)

夕食を食べるとか、歯磨きをするとか、夜にいつもすることと一緒にこれも行ないましょう。1日の終わりのいつもの会話の後でやると、「感謝の話」をしている間に話が脱線する可能性も低いです。

妻と私は、「おやすみ」と言う前や、就寝前の本を読む前に、互いに交わす最後の言葉として、ベッドの中で「感謝の話」をするのが好きです。

それからeBookを読んだり、Twitterを眺めたりしてもいいでしょう。よくない習慣があっても、いい習慣を築くことはできます。

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Source: Greater Good Science Center(PDF),LESSWRONG

Nick Douglas - Lifehacker US[原文