ビークール、ソークール。
年々強まる暑さに対抗すべく、シャープが「蓄冷剤」を応用した画期的な熱対策アイテムを発表しました。蓄冷剤、あるいは保冷剤。ケーキとかで一緒にもらったやつを何かに使えないか置いてたりするけど、結局出番ないんですよね。それはそれとして。
1点目は、株式会社ウィングゲートとデサントジャパン株式会社の3社で共同開発した「TEKION暑熱対策グローブ」。12度の蓄冷剤を内蔵した業界初のクーラー系グローブで、スポーツシーンでの暑熱対策として今秋より実証実験が始まります。
利用シーンにランニングやウォーキングなどが挙げられていますが、手に装着するグローブならその汎用性は相当なもの。冷たい手で顔や首を冷やすこともできますし、かなり応用が効くんじゃないでしょうか。あと、人は皮膚温度が17度以下になると痛みを感じるけど、この蓄冷剤は皮膚温度20度くらいを保つそうですよ。ほほー。
2点目は、株式会社ウィングゲートと共同開発した「TEKIONアイススラリーBOX」。−11度の蓄冷剤を内蔵した電源不要のクーラーボックスで、微細な「ふわふわ氷」を含んだ飲料(スラリー化した飲料、アイススラリー)を約4時間で作ることができます。こちらは鋭意実証実験中。
アイススラリーは体内で氷が溶ける際に体温をガっと下げる効果があり、普通の冷たい飲料よりも効率的に体温を下げられるそうな。ガッボガッボ水を飲むような暑い日は、アイススラリーがあると効率的に体内の熱を鎮火できますね。今年はポカリスエットのアイススラリーなんてのも熱中症対策飲料として反響がありましたし、次の夏はスラリーの出番か。ポーウ(スリラー)。
シャープはTEKION LABなる「適温」をテーマにした研究を行なっていて、独自の蓄冷剤を活かした保冷バッグなどを開発しています。今年の暑さはもう文字通り茹だるレベルでしたし、蓄冷グッズの充実は運動にも日常にも欠かせない存在になるんじゃないでしょうかッ。
Source: シャープ, TEKION LAB, Amazon