ロジクール「MX MASTER 3」ハンズオン:このホイール、回さずにはいられない...!

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ロジクール「MX MASTER 3」ハンズオン:このホイール、回さずにはいられない...!
Photo: amito

マイナーチェンジなんかじゃない。

米ギズモードのハンズオンでもお届けしたロジクールの新しいハイエンドマウス「MX MASTER 3」。日本でも9月27日1万3500円にて発売です。ロジクールのMXシリーズは、クリエイターやエンジニアみたいなハードにパソコンを使う人向けのマウスとして人気。僕も前作のMX MASTER 2Sは壊れるまで使いました。

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Photo: amito
Type-Cポート。充電のほか、Type-Cケーブルで有線接続できます。

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Photo: amito
親指ホイールは大きくなり、戻る進むボタンはホイールの後ろにあったのが下に移されました。

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Photo: amito
親指ボタン。ポッチがついて押せる場所がわかりやすくなりました。

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Photo: amito
左から新型MX MASTER 3、旧型MX MASTER 2S

MX MASTER 3、デザインはあまり変わっていないから「前作のマイナーチェンジかな?」なんて思ったんです。でも、触ってみて感動。ぜんぜん違います。Apple WatchでいうとSeries 3からSeries 4くらい違います。

ホイール、やみつきになる

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Photo: amito

何が変わったのかというと、スクロールホイール。これまでの機械式ホイールじゃなくて、「MagSpeed 電磁気スクロールホイール」になったんです。んんん...なんだか難しそうですね。細かいことは置いておいて早速ホイール回してみました。

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

気持ちいい。超気持ちいいんですよ。

ゆっくり回すと普通のホイールのようにコリコリとした感触、でもすばやく弾くとハンドスピナーばりにぬるぬる回り続ける「フリースピン」に切り替わります。このホイールモードが自動で切り替わる仕組みは前作の2Sからあったのですが、触った感触がまったく違います

2Sと比べてなめらかになっているのですが、手に伝わるコリコリ感やフリースピン中の静寂さがなんともいえない高級感。すごくありがたいモノを回させていただいている気持ちになります。

そうそう、2Sのホイールはすごくうるさかったんですよ。モードが切り替わる瞬間にガチャンガチャン言ってました。今回はだいぶ静か。あと、2Sのときに感じたホイールのグラつきがなくなっていて、しっかりとした剛性感を感じます。

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Photo: amito

実は新しいホイールにはステンレススチールが使われていて、ホイール自体が重くなっています。それに加えて電磁石を使ったホイールモード切替の仕組みがこの気持ちよさを生み出しています。

ホイールの中には磁石が2つ入っていて、

ゆっくり回しているときは磁石が反発し合っていて、その磁場がホイール内側の歯車を引き寄せて「コリコリ感」を生み出します

ホイールを速く回すと上の磁石の磁性が逆になり、2つの磁石は引き寄せあいます。そして歯車はなんの抵抗もなく回転できるようになります。これがフリースピンです。

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Photo: amito
ホイール部分を大きくした模型。

これはマウスのホイールとしては独自のまったく新しい機構。1秒間に1000行のスクロールという前作のスペックを引き継ぎながら、精度はさらに良くなっているみたい。スクロールすると画面がホイールに吸いついているような感覚になります。

いっぽう、こだわる人には意味がない「プリセット」

MX MASTER 3は専用ソフトウェアを使って各ボタンに機能を割り当てられます。ブラウザなら「戻る」「進む」みたいな。

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Image: amito

今回のMX MASTER 3では初めて、OfficeやAdobeアプリ用におすすめのプリセットが提供されるようになりました。たとえばPhotoshopを立ち上げると自動でマウスの設定もフォトショ用に切り替わり、通常モードでは横スクロール機能だった親指のホイールが「ブラシサイズ変更」に変わったりするんです。

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Photo: amito

うわ!プリセットありがてぇ!と思いきや少なくとも僕には無意味なものでした。僕はLogicoolマウスを5種類持っていて、どのマウスにも共通してデフォルトから変更しているジェスチャ設定があります。当然MX MASTER 3にも設定したいのですが、これ、アプリ毎に一つ一つやらないといけないんですよね。すべてのボタンやジェスチャの設定がアプリごとに別物として扱われるので、ちょっとでもデフォルトと違うこだわり設定がある人は、アプリごとにちまちま設定するハメになります。使いこなす人ほど不便になっていきそうです。うーむ。

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Photo: amito

ということでまだ半日ほどしか触っていませんが、最高にアガるハードウェアといまいち納得いかないソフトウェア、なマウスでした。

でもこのホイールを一度触ってしまったら、2Sには戻れなさそう。無駄に回してしまって仕事にならないくらい気持ちいいです。

MacBookのトラックパッドやMagic Mouseはソフトウェアの力でなめらかな慣性スクロールを実現していますが、こちらはゴリゴリのハードウェアアプローチ。何種類ものアイデアを試すうちに、この電磁気を使った仕組みを提供するパートナーに出会えたのだとか。組み立ては中国ですが、このホイールモジュールだけは本国スイスで製造しているとのこと。たかがホイールにかけるパッションがすごいですね。

ソフトウェアもおもしろいですが、やっぱりお金を払ってでも良いモノを買いたいのはハードウェアのほう。もしスマホやパソコンのハードにつまらないと感じたら、このマウスで物欲を満たすのも一興だと僕は思います。

Source: Logicool

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