私の息子はこの夏、かなりの時間を読書に費やしました。

その理由の1つには、息子の3番目に好きな時間の過ごし方が読書だからというのがあります(1番目は友だちと遊ぶこと)。

ただこの夏は、レストランのクーポンをもらおうとして頑張った、という理由もありました。

地元の図書館が「夏の読書プログラム」を開催していて、レベルに応じてさまざまな賞品が用意されていたのです。

レストランのクーポンは最高レベルの賞品だったのですが、8歳になる息子の心はそれに釘づけでした(息子の4番目に好きな時間の過ごし方が食べること。特に、レストランで山盛りのフライドポテトを食べることが好きです)。

いっぽうで、そうしたやり方は間違っているという人もいます。

読書にご褒美を設定してはいけない?

著作家で、「New York Times」ブックレビュー欄の編集者でもあるPamela Paul氏は、「New York Times」の最近の記事のなかで、読書に対してご褒美を与えるべきではない、と述べています。

それは、読書を「仕事」と見なすべきではないから、だそうです。

そうなのです。「新学期のための読書マラソン」には、ノーと言ってもいいのです。本を1冊読み終えたら万歳三唱とか、1冊読むごとに1ドルなんて、お断わりです。

章が1つしかない本の第1章を読み終えたからと言って、iPadを使う時間を長くしてあげる必要はありません。

読書を罰とするべきではないのと同じように、読書をご褒美の対象とするべきでもありません。

読書を仕事にしたり、「遊ぶ時間を稼ぐために必要なこと」にしたりしてはいけません。

読書とは、決意とともに1冊1冊を片付けていくようなものではないのです。

Paul氏の言いたいことはわかります(私も、お金を払って息子に本を読ませるつもりはまったくありません)。ですが、私が目指しているのは、息子の「読書力」を鍛えて、読書が自然と生活リズムの一部になるようにすることです。

そして、少しばかり焦ってもいます。というのも、あと数週間もしたら息子は9歳になるのですが、9歳とは、子どもの多くが娯楽として本を読むのをやめてしまう魔の年齢だからです。

ですから、Paul氏と私とでは、この1点に関して意見の相違があると認めざるを得ません。レストランのクーポンで息子がやる気を出し、何冊か余分に本を読み進めてくれるのなら、私は喜んで、ご褒美のフライドポテトを息子に与えるつもりです。

読書するなら夜更かしはしてもいい?

とはいえ、Paul氏のもう1つの案は、とても効果があると思います。その案とは、「読書をするためなら、就寝時間を過ぎても起きているのを許す」というものです。

読書はそれ自体が特権であり、利益であり、喜びです。そんなふうに、読書を扱いましょう。

子どもが夜遅くまで起きていたがるって?

ベッドで本を読むのなら、就寝時間を30分過ぎるまで起きていてもいい、と伝えましょう。

本を読むのでないなら、きっちり午後8時に消灯しましょう。

息子は、1人でもまったく問題なく本を読めるのですが、夫と私はいまでも、ベッドタイムに息子に本を読み聞かせたり、一緒に読んだりしています。

夏休みには、就寝時間を普段より遅くしているのですが、2週間後に新学期が始まるというころに、就寝時間を元に戻します。

今年のその時期に、私たちは取り決めをしました。ひとりで本を読み続けたいのなら、もう少し遅くまで起きていてもいいよ、と。

少なくともいまのところは、延長する時間に制限を設けています。でも、私の知る保護者たちのなかには、本を読んでいるのであれば、好きなだけ起きていてもいい、としている人もいます(いずれにしても、私たちの大半と同じように、どこかで寝落ちすることになるのですから)。

読書のために就寝時間を遅くすることを認めれば、「夜更かしをしたい」という願望が満たされ、子どもは本物の「お兄さん/お姉さん」になったと感じます。

そしてPaul氏も言うように、読書が「格別の特権」になるはずです。

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Image: Evgeny Atamanenko/Shuttertstock.com

Source: New York Times

Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文