市場が不安定になると、手持ちの株を売るべきか債券にお金を移すべきかで悩むと思います。

決断を下す前に、株式と債券の配分によるパフォーマンスの違いをじっくり吟味しましょう。もちろん、「過去のパフォーマンスは、今後の結果を保証するものではない」ことを念頭に置きながら。

すべて債権にあてた場合の利益率

Financial Samuraiに、過去の投資内訳による実績の違いが詳しくまとめられています。たとえば、すべてを債権に充てても、インフレに負けないポートフォリオが期待できそうです。

株式0%、債券100%の場合、1926年以降5.4%の平均年間利益率となっています。これは、年間およそ3%と言われるインフレ率を超える値です。

株式80%、債権20%の利益率

次に、80%を株式、20%を債権にした場合、より高い年間利益が期待できますが、アップダウンも激しくなります。

株式80%、債券20%の割合なら平均年間利益率は9.5%に上るものの、最悪の年は-34.9%、最高の年は+45.4%でした。

若い時は株式重視で

同サイトを見れば、ポートフォリオのタイプによる違いを知ることができます。そのうえで、可能性の高さと引き換えに、自分がどこまでのリスクに耐えられるかをじっくり検討してください。

多くの投資アドバイザーが、若いときは株式重視で、徐々に債権を増やしていく方法を勧めています。

これにより、市場喪失があっても回復するだけの十分な時間があるうちに市場成長による利益を享受しつつ、予期せぬ市場低迷に対応する時間がなくなってきたら安定な資産に移行していくことが可能です。

ターゲットデートファンドやライフサイクルファンドに契約すれば、期日が近づくにつれてポートフォリオが自動的に債券寄りにシフトします。

ただし、経費率が高くなる傾向があり、あまり好ましく思っていない投資アドバイザーも存在します。

よくも悪くも、投資をするなら、お金を投じる先を自分で決めなければなりません。

ですから、株式と債券の比率を変えるとどうなるのか、どうやって管理するのか、将来どうしていきたいのかを、じっくりと考えて決断することが大切です。

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Image: Bro Crock/Shutterstock.com

Source: Financial Samurai

Nicole Dieker - lifehacker US[原文