FacebookがVR SNS「ホライズン」を発表。ビミョーな『レディ・プレイヤー1』感

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
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FacebookがVR SNS「ホライズン」を発表。ビミョーな『レディ・プレイヤー1』感
Image: Oculus

上半身のみで宙に浮くアバターを使います。

Facebook(フェイスブック)が1年に1度行なう「Oculus Connect 6」発表会にて、なぜVRがまだイケているのかを世界に納得させる、最高のアナウンスがなされました。巨大な仮想現実で好きなことが何でもできる世界「Horizon(ホライズン)」が発表されたのです。

「ホライズン」ではプレイヤーが独自の世界観を構築したり、ゲームを生み出して遊んだり、動き回るアバターとなった友達とソーシャルなお付き合いを楽しんだりするのです。

Video: Oculus/YouTube

何だかFacebookとOclusは、スピルバーグ監督が映画化した、小説家アーネスト・クラインの作品『レディ・プレイヤー1』から相当な影響を受けたようですね。ですがホライズンは、不気味の谷に陥りがちな写真品質のリアリスティックな世界ではなく、VRカートゥーンの世界です。

何ができるの?

ユーザーはズボンと靴を選ぶ重荷から解放されたアバターをカスタマイズしたあと、町の広場のような場所で交流したり、テレポッドと呼ばれるバーチャル・ポータルにワープして他のユーザーが作った世界を訪れたり、当初からFacebookが開発していたドッグファイティング・フライト・シミュレーターなどゲームへの参加ができます。

そして、いずれユーザーは、コーディングの知識が要らないツールを使用して、自分のゲームや活動をプログラミングできるようになるとのこと。Facebookいわく、開発者が本物のVR体験を作るのに充分な堅牢性も備わっているとのことです。

Facebookは、テレポッドで自分が創造した世界に飛んでくるユーザーに課金できるかどうか明言していませんが、将来的にゲームなどの数が増加すれば、Facebookはその体験を収益化する方法を見つけるでしょうね。

ウケるかコケるか

このプロジェクトは野心的に聞こえますし、大衆がこれをヒット確実なキラー・アプリとして見るか、はたまた無視すべきそのた大勢ののVRプロジェクトとして見るかはまだわかりません。

ですがひとつ確かなことは、アバターに下半身がないのがとにかく奇妙だってことでしょう。

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Image: Oculus

登場は2020年

「ホライズン」は2020年のどこかで登場します。そしてOculus QuestかOculus Riftゴーグルを持っているユーザーは、ベータ版をお試しすることができるようになっています。

そのたの人たちは来年まで待たないといけませんが…どうやらFacebookは、10月25日にFacebook SpaceとOculus Rooms VRの両ソーシャル・ネットワークが閉鎖されるのを受けて、Oculusの全ユーザーを最終的にホライズンに送り込もうとしているのではないか? と思われます。

Source: Oculus (1, 2), YouTube