誰もがスマートフォンでGPSやGoogleマップを使っている今、私たちは紙の地図を読んだり、いま自分が向いている方角を判断したりするのがとても苦手になってしまいました。

では、スマホもコンパスもない状況で、どちらが北かを判断しなければならなくなった場合、現代人はどうすればいいのでしょうか? 

ここでは、正しい方角を知るためのいくつかの戦略を紹介します。

太陽を使う

これはごく基本的な情報ですが、太陽は東から昇って西に沈みます。

日の出や日没のときに自分が向いている方角を知りたい場合は、太陽が動いていく方向に注意を払うのがいちばん確実でしょう。

でも、それ以外の時間帯はどうすればいいのでしょうか? 

それについては、「Pursuing Outdoor」で別の方法が紹介されています。

まず、直射日光が十分にあたる開けた場所を見つける必要があります。次に、棒を1本見つけて、地面に突き立てます。

そうすると、棒の影を観察できるようになります。影の先端に印になるものを置いてください。30分ほどしたら、影の先端が動いているはずなので、そこにまた印をつけます。

これで2つの地点ができました。その2つを1本の線で結びます。その線が、おおまかな東西の方向を示しているはずです。

残念ながら、この方法がうまくいくのは晴れた日だけですが、知っておくと便利な方法ではあります。

それから、言うまでもないことですが、絶対に太陽を直接見ないようにしてください。

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アナログ時計を使う

デジタルではない置時計や腕時計で時間を読むのは、過去の技術になりつつあります。

けれども、コンパスが必要になったときに、たまたまアナログの腕時計をつけていたのなら、あなたはラッキーです。

さらに言えば、小粋なデジタル時計をつけている場合でも、文字盤に針を表示させれば大丈夫です。

Discover OutdoorsのCEOでもあるガイドのKirk Reynolds氏が「Mental Floss」で披露しているこの技を試してみてください。

腕時計を外して、短針を太陽の方角に向けます。短針と12時がつくる角度の中心を通る線を思い描きます。その線が、南の方角を指しているのです。たとえば短針が4時を指しているなら、12時とのあいだの中心線は2時の位置になります。

ただし、夏時間がある国にいるときは、夏は1時間調整する点に注意してください。その場合は、短針を1時間戻します。南半球にいるなら、文字盤の12時を太陽の方角に合わせると、短針と12時のあいだの想像上の線が北を指します。

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教会を探す

都会や町のようなところにいる場合は、キリスト教の教会か墓地を探してください。

過去の記事でも紹介したように、キリスト教の教会は、一般的に東西に沿っていて、主祭壇が東側、つまり日の出と向きあう位置に置かれています。

墓石もたいていは東西に沿っています。

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星に頼る

夜のあいだにコンパスが必要になったなら、星を頼りに、自分が向いている方角を見て判断しましょう。

Reynolds氏によれば、探すべきはオリオン座だそうです。

オリオン座は、東から昇って西に沈む星座です。オリオン座の三つ星ベルトを探してください。

星座の中央に、3つの星が一直線に並んでいるはずです。その三つ星が東西を指しています。そして、ベルトから下がるオリオンの剣が南を指しています。

この方法も、曇った夜にはあまり役に立ちませんが、少なくとも選択肢のひとつになります。

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Image: Shutterstock.com

Source: Pursuing Outdoor, Mental Floss

Wendy Boswell and Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文