厳しい設定があるからこそのサービス。
デートアプリって難しいと思います。今はどんな写真も盛り盛りで整形レベルだし、文章だったらどうにでも取り繕うことができます。そこで、デートアプリの「The League」は、2分間のビデオデートのサービスを開始することにしたんですって。
2分間のビデオデートが3回できる
「The League」は、LinkedInの認証がないとメンバーになれないデートアプリ。新たに開始するのは、アプリ内の2分間ビデオデート「League Live」だそうです。The Vergeによると、ユーザーの好みと場所に基づいて、自動的にペアリングをしてくれるのだとか。2分間では何もわからないと思うかもしれませんが、「相性があう」「あわない」は1分もあれば判断できるもの。ファーストインプレッションはバカにできないですしね。
ちなみに、このビデオデートは3回使うことが可能で、ユーザーはデートの最中に「いいね!」で感情を伝えられるそうです。お互いに好感度が高ければ、公式なオープンチャットが可能になり、実際に会って前向きなお付き合いに発展します。そうそう、たった2分のビデオデートでは判断できないという人は、課金してビデオデートの時間を伸ばすこもできるようです。
ビデオデートは、35〜40歳&郊外住みに人気
この機能はすでにベータテスト済みで、35〜40歳のユーザー、郊外住みのユーザーからの評判がよかったとCEOのAmanda Bradford氏は話しています。アメリカの郊外ってとんでもない田舎ですから、利用者が喜ぶのも納得です。私も、フロリダのオーランドからポートセントルーシーまで帰る途中に道を間違えて、1時間以上ひとっこひとりいない道を直走ることになって半泣きでしたもん。そういう環境に住んでいる人にとっては、人と出会うのも、出会い系で知り合った人に会いに行くのも一苦労ですから。そりゃ、喜びますよね。
会員は全員使える。ただし…
このサービスは有料会員/無料会員共に提供されますが、Bradford氏によると、League Scoreの高いユーザーのみがアクセスできるとのこと。このLeague Scoreとは、どれくらい頻繁にログオンしているのか、他のユーザーから評価されているか、プロフィールがしっかり埋められているかによって加算されるもの。つまり、真面目に相手を探したいと考えているユーザーのみ使えるんですね。
安全性より他の部分を心配するべき
でも、本当に安全なのかなって気になりますよね。でも、心配するべきところは安全性ではなく、「会員になれるかどうか」かもしれません。
というのも、The Vergeによると、The Leagueは非常にこじんまりしたデートアプリで、日々のアクティブユーザー数は25万人程度。これは全ユーザーが吟味され、ふるいにかけられているからだそうです。そしてユーザーが問題を起こすと即刻BAN処分になるほど厳しいルールを設けているのだとか。
とうぜん実名利用です。だから、マナーだってある程度は保証されているようなもの。そんなんだから、最も問題のあると思われた行動は「カメラのアングルが悪くライトが暗い」という平和さだったとか(ニュージーランドのニュース並みのほのぼの)! しかし、万が一にも破廉恥な姿を見せるなんてことがないように、サードパーティのAPIを使って動画を監視するというんだから、安全担保を徹底していますね。
出会い系とかデートアプリと聞くと構えてしまう人もいるかもしれませんが、ここまでフィルターしてくれて真剣にパートナー探しの後押しをしてくれるのなら、試してみようという気になりそうですね。それにしても、アクティブユーザー25万人がこじんまりという規模だなんて、デートアプリのユーザーって多いんですね。
Source: The Verge