アシックス、スマートランニングシューズでCESデビュー。#CES2020

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アシックス、スマートランニングシューズでCESデビュー。#CES2020
Photo: Gizmodo US

asics(アシックス)が、スマートランニングシューズでCESデビューです。

今年のCES 2020において、no new folk studioと協業で開発中のスマートランニングシューズのプロトタイプを公開しました。

シューズのインナーソールにセンサーを搭載し、足の動き、歩行の安定性、足裏の接地の分布等のデータを取得し、リアルタイムで確認できるスマートランニングシューズを、現地で米Gizmodoのライター、Victoria Songが試してきました。

アシックスの展示ブースのデモで、まずはじめに普通のランニングシューズで試走した後、プロトタイプとして展示しているGliderideシューズを試用させてもらいました。(センサーなしの)Gliderideは、昨年発売済みのランニングシューズで、ランニング中に足首が曲がることを軽減する特殊なソールが搭載されています。アシックスによると、ランニング時に足首が曲がれば曲がるほど効率が低下し、無駄なエネルギーを消費し、長距離ランが不利になっていくとのことでした。

試走の様子は録画され、アシックス独自の「Run Analyzer」システムで走行の結果を確認することができます。確認してみると、自分自身のランニングフォームには、多くの細かい動作があることに気付きます。あまり飛び跳ねないので膝には良くないですが、10,000人のランナーのデータセットと比較し、腕と脚の動きは許容範囲で、比較的平均的なフォームであることを教わりました。

さらに、通常のシューズで走った時の足首は35度曲がっていたのに対し、Gliderideシューズでは24度に下がっていたことも明らかに。Gliderideランニングシューズの効果について短時間で体験することができましたが、試走は短い距離だったため、5キロや10キロ走ってみての正確な結果はわかりませんね。

そして、未発売のEvoRideシリーズでプロトタイプされたスマートランニングシューズも試しました。インナーソールにセンサーモジュールが搭載され、垂直方向の動き、歩幅(ストライド)、足の回転数(1分当たりの歩数、ケイデンス)、足上げの高さ、接地時間、接地時の荷重、蹴りの強さ等が計測可能です。左右双方のシューズにセンサーが搭載されているため、どのくらい左右対称(または非対称)に走っているのかも一目瞭然です。

試走の結果、全体的なスコアは「B」で、平均的なランナーです、とのこと。全体的に効率的に走れている一方、ストライドは前進するのではなく、上に押し上がりやすいというフォームの癖を指摘してくれました。 また蹴り上げる力が弱いそうで、ランジやスクワットのトレーニングをすると良いということまで教えてくれました。また右足よりも左足に負荷をかけがちなことも明らかになりました。

実際にランニングフォームと走行レベルが改善できるのかどうかは、ちゃんとテストする必要があると思いますが、高級なラボやトレーニング施設に行かなくても、自分の走り方についてフィードバックが得られる機会は貴重でした。

Gliderideランニングシューズは、すでに17,600円で発売されていますが、今回CESで出展していたセンサー内蔵版はまだプロトタイプで、正式発表の目標は2020年内とのこと。また、センサーが内蔵されていないEvorideのシューズは、2月7日から全国で発売開始予定です。

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