米Gizmodoが選ぶ「CES2020ベストガジェット」 #CES2020

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米Gizmodoが選ぶ「CES2020ベストガジェット」 #CES2020
Screenshot: Gizmodo US

今年も楽しみなガジェットがたくさんありました!

CESが無事終了し、今年も沢山のクールなガジェットを見せてくれました。以下はその中でも米Gizmodoの記者たちが選んだベストガジェット集です。


CESが今年もようやく終わり、15万人の客はベガスを発ち、光害が少ない場所へと帰って行きました。私たちは会場のフロアを徹底的に歩き回り、ホテルで行なわれるシークレットミーティングも見つけられる限り参加し、CESにおける最高のガジェットを探しました。

以下にあるのはコンセプトカーや実現にはほど遠いロボットではなく、ほぼすべてが2020年に入手できるガジェットです。

Lenovo ThinkPad X1 Fold

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

初代の製品というのはえてして荒い部分があり、折り曲がるディスプレイなんて突飛なものを持っている製品なら尚のことです。

それでも、LenovoのThinkPad X1 Foldはかなり期待できます。ランドスケープモードにして、取り外し可能なキーボードと一緒に小さなデスクトップ環境のように使うこともできるし、あるいは90度回転させて半分に折れば、ちょっと分厚いけど立派なクラムシェル型のラップトップになります。SamsungのGalaxy Foldと違いX1 Foldは折れ目が気にならず、しかもスクリーンの隙間にキーボードを収納できるようにしています。

さらに、ThinkPadファミリーの一員である以上、他のThinkPad同様のMILスペックテストが行われているので、Galaxy Foldよりもずっとタフにできていると思われます。しかし一番素晴らしいのは、Dellの折りたたみコンセプトと違い、今年の春から発売開始なことです。異論はあるかもしれませんが、ThinkPad X1 Foldはラップトップの新時代を開くでしょう。

- Sam Rutherford

Suunto 7

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Image: Suunto

スマートウォッチ用OS中で、Wear OSはイマイチな印象が強いと思います。だからこそ、詳細なパフォーマンス計測やGPSマップで有名なSuunto(スント)がWear OSをプラットフォームとして選んだことが驚きだったのです。

Suunto 7は同社初のスマートウォッチで、かなりサイズは大きめですが、見た目はクールで軽量です。ダウンロード可能でオフラインでも使えるマップ、NFCによる支払い、Google Assistant、さらに80種類以上のスポーツに対応したモードに、2日間もつと言われる電池持続時間(これはWear OSのウォッチの中ではかなりいい方)など、ショーフロアでも実にエキサイティングなウェアラブルの一つでした。

- Victoria Song

Quibi

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Image: Quibi

Dreamworks(ドリームワークス)の創始者が作る、スマートフォン専用ストリーミングサービスの「Quibi」。登録する人がどれだけいるかは分かりませんが、参加しているスタジオに関して中立であるという点で今時珍しく、ディズニーですらコンテンツを計画しています。しかし最もクールな点は、横画面と縦画面用に別々に編集された2種類の映画が観られるということです。どちらを観るかは、携帯の向きを変えることでいつでも変更です。

- Alex Cranz

TCL 6-Series

安価な4Kテレビはどんどん良くなっています。2020年型TCL 6-Seriesは、未来に向けてHDMI eARCポートがあるだけでなく、バックライトにmini LEDテクノロジーを採用しています。つまり、去年のモデルは100ゾーンのローカルディミング(バックライトを細かく区分けして映像によって明るさを調整する仕組み)が可能でしたが、新型は数千ゾーンまで増やせることになります。これにより、高いコントラスト比や広い視野角が可能になります。つまり有機ELテレビのような画質が遥かに安い値段で手に入るのです。

- Adam Clark Estes

L’Oreal Perso

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Screenshot: Gizmodo US

ロレアルは毎年、スキンケア関連のおもしろいガジェットをCESで見せてくれますが、Perso(パーソ)も例外ではありません。これはAI、AR(仮想現実)、環境データをミックスすることで、自分に最適なスキンケア剤を作り出すデバイスです。

ハードウェアは素晴らしく、NFC対応のカートリッジと特殊なモーターで、必要な量のスキンケア剤を取り出してくれます。またPersoは、カスタムカラーの口紅とファンデーションを作ることもできます。デザインにも気配りがあり、トップが取り外しできるので、作ったものは一日持って歩くことができます。来年まで発売はしませんが、現在の化粧品のトライ・アンド・エラーなプロセスを省略したり、家の化粧台をスッキリさせてくれるかもしれません。

- Victoria Song

E-Ink Color Paper

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Photo: Andrew Liszewski (Gizmodo)

LCDやOLEDなどのディスプレイ技術に比べると、電子ペーパーの成長は実に遅く感じます。Sony(ソニー)から初の電子ペーパー、LIBRIé(リブリエ)が発売されてから16年、電子ペーパーは依然白黒で、コントラストや解像度がわずかに改善した程度です。

E-InkがCESでフルカラーの電子ペーパーを公開し始めたのは数年前ですが、2020年には非常に遅いリフレッシュレートの問題を解決しました。いまのE Inkの電子ペーパーは、新しい画像の表示に2秒以下しかかからないので、Amazon Kindle(アマゾン・キンドル)のような電子ブックとしての使い道が見えてきました。表示できる色は4万色前後までとのことですが、太陽の下でも見やすく、電池消費も非常に少ないなど、電子ペーパーの優位性は損なわれていません。

- Andrew Liszweski

インポッシブル・ポーク

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Screenshot: Gizmodo US

これが豚肉じゃないなんて信じられない! 今年、Impossible Foods(インポッシブル・フーズ)は植物ベースの代替豚肉を用意し、試食テストで私たちをアッと言わせました。テクスチャ、料理時間、そして味は抜群で、正直Impossibleの豚肉シュウマイと本物の違いが分かりませんでした。Impossible Porkは今月末より米国の一部のBurger King(バーガーキング)の店舗で購入可能になります。他のレストランやスーパーで買えるのがいつになるかは分かりませんが、たらふく食べるのが楽しみです。

- Victoria Song

Samsung Galaxy Chromebook

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

Chromebook(クロームブック)はシンプルなデバイスで、沢山のギミックやびっくりする機能は必要ありません。なので、Samsung(サムソン)初のGalaxyブランドのChromebookでは、同社は伝統に習い、スペックやパーツが高品質であることだけにこだわりました。

1,000ドル(約10万9900円)からというお値段は高めですが、HDR認証の4K AMOLEDスクリーン、スタイラス対応、Intel(インテル) i5 CPUに最大1TBのSSDとなると、それでもかなりお買い得に見えます。更に、極薄なアルミボディに美しい赤(グレーも良いと思いますが)のカラーリングのおかげで、Galaxy Chromebookはここ数年で最も美しいラップトップに見えます。

- Sam Rutherford

Jabra Elite Active 75t

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Image: Jabra

昨年秋にリリースされたJabra Elite 75tは、その素晴らしい性能と音質でAirPod Proキラーかもしれないと評価されました。そして今年のJabraは、スポーツ用に防水と耐久性を強化したElite Active 75tを投入しました。

この完全ワイヤレスイヤホンはIP57レーティング、つまり水深1メートルに30分間沈めても利用可能であり、ソフトタッチコーティングのおかげで汗だくの手でも扱いやすくなっています。また、一回の充電で7.5時間稼働し、それでもAirPods Proより安いんです!

- Adam Clark Estes

Linksys Wellness Pods

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Photo: Andrew Liszweski (Gizmodo)

Linksys(リンクシス) Awareは、家庭のWiFi信号の乱れをモニタリングすることで、他のハードウェアを必要とせず、ワイアレスネットワークをそのままホームセキュリティシステムに変えてしまうものでした。

ローンチ当時は機能も少なく、外出中に他人が侵入した可能性を伝えてくれるだけでしたが、2020年はAwareの機能を拡張するWellness Podsを公開しました。これはAwareの感度を増幅して、細かい動きや呼吸数まで検知し、寝ている人の眠りが浅いことまで教えてくれます。

また、Podsがあると、Awareは人が転んだ時(老人など)も感知し、緊急連絡先に連絡したり、Amazon(アマゾン)のAlexa(アレクサ)のような感じで声をかけてくれたりします。

- Andrew Liszewski

Stern Stranger Things Pinball Machine

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Image: Stern

ピンボールマシンに関して、革命的な変化は長年無かったと思います。今も昔も、滑らかな表面の上に球を弾いて転がし、バンパーやスプリングで跳ね返らせるだけですよね。しかし、Stern製のStranger Things(ストレンジャー・シングス)ピンボールマシンは、色々とクールで奇抜な機能が備わっているようです。特に、イレブンのテレキネシスをテーマにした、ボールを一時的に止めるマグネットや、プレイエリア中央の大きなプロジェクターなどが目を引きます。

- Alex Cranz