Androidユーザー向けAirDrop(っぽいやつ)がテスト中! iPhoneのAirDropを羨ましがる日も終わりが近い

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  • author Jody Serrano - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
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Androidユーザー向けAirDrop(っぽいやつ)がテスト中! iPhoneのAirDropを羨ましがる日も終わりが近い
Image: Drew Angerer (Getty Images)

朗報です!

iOSユーザー同士で、写真や動画などのデータをシームレスに転送してくれる、AirDrop機能。これは長くAndroidユーザーから羨ましがられていた機能でしたが、その声はGoogleの耳にちゃんと届いていたようで、彼らは今、Android版となる「Nearby Sharing(ニアバイ・シェアリング)」の開発に励んでいます。

まだリリースされていませんが、この転送サービスがどんなものなのか、XDA Developersがチラ見せしてくれました。

Video: xdadevelopers/YouTube

現状はAirDropより数ステップほど工程が多いようですが、それでも実装されるのは有り難いですよね。写真ファイルは完璧に送られましたが、動画ファイルは最初に送るときにちょっとまごついてました。二度目はしっかり成功。リリース時には、もっとスムーズになることを期待したいです。

不要になったNFC規格が復活

動画にて、XDA DevelopersはPixel 2 XLとPixel 4の2台を用意しました。転送で使われるサービスは、BluetoothとWi-Fiに加えてNFC(近距離無線通信)規格となっています。NFCはAndroid Beam機能で利用されていたのですが、実は去年、衰退した挙げ句、使われなくなった規格なのだそうです。

しかしXDAは、Android Beam機能を持つ後継機の2台を使って、開発初期に「Fast Share(ファスト・シェア)」と呼ばれていた「NearbySharing」をテストしました。また同サイトでは、Pixel 2 XLとOnePlus 7T Proで同じテストをしたのだそうです。

転送時の選択肢がいろいろ

動画では、「NearbySharing」はまぁまぁ使いやすそうな機能に見えました。転送に使いたいアカウントを選べて、相手に表示される名前も変更できますす。それに表示でいえば、近くにいるすべてのGoogle Contactsに自機を表示させたり、特定のGoogle Contactsにだけ表示/非表示にしたりもできます。ですが非表示にしていると、手動で「NearbySharing」を起動して転送を受けなければいけません。

また「NearbySharing」では、電話のデータ通信を転送に使いたいかどうかも選択できるようです。データ通信で小さなファイルを送るか、ネット回線ではなくWi-Fiのみをで転送するかも選べます。

XDA Developersいわく、この機能はBluetoothと、近くにいる転送先を見つけるべく位置情報サービスを利用するとのこと。ですが現段階では、30cm以内の距離にいないと「NearbySharing」は使えないようです。

PixelとOnePlusのテストにて、XDAは「NearbySharing」はGoogle Playが予めインストールされたAndroid機であれば、一般的に使える機能になるだろうと話しています。とはいえ、実際にリリースされるまでわかりませんけども。

各社こぞって転送サービスを開発中

どうやら、AirDrop的な機能はスマートフォンメーカーにとって必要なものとなっているようです。今月、Samsung(サムスン)も自社機に「Quick Share(クイック・シェア)」をリリースさせる計画を発表し、 Xiaomi(シャオミ)もまた、OPPOとvivoの別機種同士で使えるファイル転送サービスを発表しました。各社でAirDrop競争が始まりそうですね。

Source: YouTube via XDA Developers (1, 2, 3), 9TO5Google